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骨を抜く

作者: 秋暁秋季

注意事項1

起承転結はありません。

短編詐欺に思われたら申し訳御座いません。


注意事項2

恋愛です。R15です。

苦手な方はご注意下さい。

一見すると、穏やか不思議ちゃん。余計な事は言わず、また、しない故に多くの者が彼女を求めて手を伸ばす。でもその時点で、罠にかかったのと同義なのではないかと思う。

「暴君はね、嫌いじゃないよ。骨抜きにしたくなるから」

何の下心もなく、何のいやらしさもなく、そんな事を言える女だった。だからこそ、おっかない。おっかないけれども、思わず求めてしまう。


「はぁ……ぅ」

舌を擦り合わせる様な熱烈なキスを施される。キスをするのは何時も相手の方からだった。逃げられ無いように両手で頬を包み込み、黙って唇を押し付ける。薄目を開くと彼奴の半眼が間近にあって、此方の様子を水面下で見張っている。

苦しくなって首元を押すと、ベロを出しながら離れていく。光のない、どろりとした双眸が此方を黙って見据えていた。

「暴君はね、嫌いじゃないよ。骨抜きにしたくなるから。受け止め切れない程の愛情を与え続けて、駄目にしたくなるから。だからね、君の事も好きだよ」

首元に巻き付いていた腕が痛い解け、代わりに頭部の後ろ側に指が回る。そうして幼子を抱き締める様に、俺の顔を胸元まで導きにかかる。

女の汗ばんだ甘い匂い、髪を撫でる細い指の感触、其れを一身に浴びて、血の巡りが早くなる。どろりとした欲が、下に溜まるのを感じても、無闇矢鱈に手を出させないのは、此奴の手腕である。

「可愛いね、君は本当に可愛いね。お布団に籠ったら、今よりずっと良くしてあげるよ」

其れがもう、堕落の合図だった。


木偶人形にされた後、思い返すのは彼奴の台詞だった。

――甘やかすのも甘やかされるのも好き。下に見るのも、見られるのも好き。そうして愛に溺れたい。

でも甘やかす側で、下に見る側のお前が、敗者になる事はあるのだろうか。

以下何でも許せる方向け。

個人の意見飛び交います。私の発言が許せる方のみ宜しくお願いします。


結構有名なお話。

甘やかす。という行為は、対等な立場では起こりえない。必ずどちからの立場が上で、下である。


だから溺愛しかり、甘やかししかり、可愛がるという行為は、愛する側が相手を下に見てるから起こり得るんだと思って生きてます。

そういう名言もありますしね。


でも嫌いじゃないんですよ。例え下に見られているとしても、愛玩人形に成り下がったとしても、其れに溺れる事が出来るなら、きっと受け入れてしまいます。

駄目になりますが、それくらい心地よい。

だからきっと流行るんです。


※作者は上位者が下々の物を『可愛い、可愛い』する話し死ぬ程好きです。そういう話も沢山書いて来ましたし。


今回は、上に立つ側の『暴君』を骨抜きにして、自分が上に立った相手の話。

分からせ とか、お好きな方は好きじゃないですかね。

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