愚者
すごい…。多分同一人物であろう。
スマホ片手に薄ら笑いを浮かべた。
自身が作成した小説もどきに評価が付いている。しかもほとんどが星一つ。
つい先日までは無かった光景が広がり、にやにやせずにはいられなかった。
目の前で起きている星一つの評価が、一体どの話までつけられているのか。全て遡るにはあまりにも面倒臭かったので、とりあえず更新履歴が一番古いものを見る。あら、星一つ付いてるわ。
この数年で、どれだけこのサイトで書いたのか。はっきり言って覚えていない。どれだけ本気で書いていたのかも、最早わからない。
いつの間にか、自身の中でどうでも良くなってしまった執筆行為。ゴミのような作品。それを甲斐甲斐しくも誰かが読んでくれて、更に評価も付けてくれたらしい。
これ、もし全部についていたとしたら、相当な暇人な方なのか…。
評価も付いたところで、楽しくなってきた。さあ、次は何を書こうか。嗚呼、何も思い浮かばない…!!