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聖霊女学園『スピリチュアン』の生徒になりまして初日編(4)

***********************


ドーマは『魔除けの結晶』の設置作業に入る事が出来いる為、外での魔力実技の練習をする事を決めたのだ。

理由としては体内の魔力を感じる前に外に満ち溢れている魔力を肌で感じる取る『魔力感知』を習得させる必要があるからだ。

森に入るにしても敵の強さは魔力と比例している事がある為に魔物や魔獣と戦うのであればある程度の危険回避に対する準備が必要であるとドーマが判断したからだ。


「…って事で『魔力感知』を覚えて貰う。これが出来れば魔物や魔獣の微力な魔力感知も出来るから身の安全の為と今後の事を考えて取得する必要があると思っている… 」


「おー…伊達にセシアの屋敷の用心棒やるだけあって説得力あるなぁ…」


「ふふん!!わたしのドーマだからね~♪」


「嬉しくねぇよ。てか、一緒にいたときに教えたのに取得出来なかったヤツが一番心配なんだけどなぁ~ 」


この中でドーマと幼馴染であり、付き合いの長いセシアであるが魔力探知をする特訓を精霊使いに選ばれた時に試しに教えた事があるが、セシアは集中力が足りずに未習得であるのだ。


この中ではアオイとアカネはそれなりに鍛練と精霊についての研究を共同で行っており、ディエーラとリーフぁが森の調査と担当して手探り状態で精霊使いとしての役目を全うしようとしていたと昨日の夕食の席でアオイから聞いたのだ。


つまりは完全に放置された学園で生徒だけで『一人前の精霊使いになってくれ』と大人達に投げやりにされている洋なものである為にドーマから取っては迷惑は話であるのだ。

精霊使いに選ばれて国を挙げて育成機関する学園を作ったにも関わらずこの杜撰な有り様に溜め息しかでない。


「いいか? 魔力感知は魔物や魔獣の身体から出ている魔力を感知するだけだから集中して魔力を感じる取ることに意識を… 」


「イヤ、いいてぇ事は分かるンだけどよ? 具体的に魔力ってどんな感じなんだよ?」


「実際に魔力を扱えるのはドーマくんだけだから私たちには魔力の感覚が… 」


「分かるようなわからないような感じなの~」


確かにいきなりやったことや感じた事の無いものを感じろというのは難易度が高い事だろう。

ドーマに取っては死活問題であった為に魔物や魔獣の森で生き抜く為に自然に身につけたモノである為に普通に指導する感覚がズレていると気付いたのだ。


ちゃんと考えれば当たり前の事であるが、魔物や魔獣の気配を感知していきる術を同年代が持っている筈がない。 それこそ国の軍に所属する養成所の聖騎士クラスの指導方法だ。


「あー…なら、俺が魔力を出すからそれを感じ取ってみろ… 俺を見て魔力の気を見つけてみろ…」


「魔力の『気』ですか…?」


「オレの使ってる『魔闘法』は体内の魔力を練って身体を纏う武術の一つだ。他にも拳や武器に魔力を練って練って纏う『魔操法』っていう魔力を応用した戦闘技術だな。これから拳に魔力を纏うからそれを感じ取ってみろ?」


「あー…それならドーマから魔力を感知すれば良いからアタシらでも感覚がわかりやすいか…? まぁ、取りあえずはやってみるか。アオイ?」


ドーマの説明にアオイとディエーラは興味を抱いてアカネも納得した様子であったが、既にリーフぁとセシアはドーマをじっと見つめていた。

最初こそまた汗でも舐められるチャンスを伺っているのでは無いかと疑心暗鬼であったが、実際に拳に魔力を込めて見せると全員が反応を見せたのだ。

ドーマが体内で練った魔力が拳を覆っているのをマジマジと観察するアオイとディエーラ、それとは対照的に魔力探知が出来たことに興奮するアカネとセシアであった。

だが、リーファだけは森の一点をじっと見つめていたのだ。


「ん~? ドーマ、あの森には魔物や魔獣以外にも魔力を感じる…?」


「おー…そこまで感知する事が出来るのか?」


「えっ?あ、ホントだ…。何か違う魔力を森から感じるね!」


「えっ?セシアもリーファも感じてるの?私は特にはただ魔力が動いてる感じは分かるけど… 」


アオイとディエーラも魔力探知で魔物や魔獣の気配は感じとる事ができてたが、アカネやリーファ達は違う魔力の気配を探知していたのだ。

実際にイノガムラが襲ってきた時から違和感のある森だとは思っていたが、それに気付く様になるとは思っても見なかった。


だが、アオイとディエーラには感知が出来ていないようだ。

すると、ソファーで寝ていたフェンディが起きてトコトコと近づいてきたのだ。


「ふぁ~おはようございます。兄貴が魔力を練ったので回復が早まりました… 」


「おはようさん。今、魔力感知の特訓してた所なんだがアオイとセシアらで感知の差があるんだが…」


「あー…それは兄貴の汗をつまりは純粋な魔力の味を知らないからです。兄貴の魔力は性質がありません。つまり魔力そのモノなので味を知っていれば感覚が違うのは当然です。

分かりやすくいえば、男性と女性の乳房の大きさと柔らかさの違いですね…」


「あー…何となく分かったわ。取りあえずは味覚がそれを覚えるからそれに近い味をした何かを感じられるって事か…? って、それってアオイとディエーラにも汗を舐めさせろって事か!!? 」


今感じている感覚の擦れの原因が汗による魔力の摂取による違いならば、アオイとディエーラもドーマの汗を舐めれば3人と同じ感覚を持つことになる。

だが、羞恥心の無い3人とは違って二人は頰を染めている。

下手な事は言えないし、何よりも異性の汗を舐めるなんてどんな羞恥プレイだとドーマは頭を悩ませた。


しかし、探究心の塊である2人は3人が感じている別の何かを感覚を体験したいと思ったのか、ドーマの両腕に絡み付いたのだ。


「ど、ドーマくん。これはアカネらとの感覚を合わせる為に必要な事だから… 」


「そ、そうです。 ドーマさんの汗から魔力を摂取したかで違いが出てしまってますし… その変な意味は… 」


「俺は魔力の供給源の餌かよ!!?」


「精霊的な事をいえば、首筋の部分が一番美味しかったです!!!」


どうにもドーマの精霊・フェンディは人間の羞恥心と言うものを理解できていない部分がある。 それは精霊として魔力を摂取する時に主の美味しい部分のオススメ紹介みたいなものだろう。


取りあえずはアオイの大きな美乳とディエーラの爆乳が腕に当たっている為に冷や汗が流れた。

それを恥ずかしそうに舌で2人が摂取したのであった。


この聖霊女学園『スピリチュアン』の生徒って皆あれなの? 羞恥心とかないの?とドーマが2人を見つめてたが、異性の汗を摂取した事よりもセシアらと同じ感覚を共有できてきゃっきゃしている姿をみると地面に座り溜め息をついてみているとフェンディが体当たりをして首筋を舐めて来たのだ。

コイツ本当にオレの事を護るあるのか?と疑問を覚えながらも相棒でなった以上仕方無いとフェンディの背中を擦るのであった。

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