表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
8/29

聖霊女学園『スピリチュアン』の生徒になりまして初日編(3)

*********************


聖霊女学園『スピリチュアン』の生徒になって最速で異性に襲われた。

といっても首筋の汗を舐めるという何ともマニアックな性癖な異性にだったので貞操は護られたのだ。

何よりも主を護る筈のドーマの精霊・フェンディは寮のソファーで爆睡している状態だ。


結局、ドーマが最終的にキレて拳骨を落として無事に『魔除けの結晶』の設置作業に入る事が出来たのだ。


その間にアオイを中心に精霊についての意見交換やラージャタン王国が用意した聖霊女学園『スピリチュアン』内部にある本などを集めて寮で読んで貰っている。


理由は単純に邪魔だからだ。設置するにしても魔物や魔獣がくる可能性が高い為にドーマ1人で作業を行うのが効率がいいのだ。寮回りと学園に『魔除けの結晶』を設置してひとまずは作業を終えたのだ。


そして、寮に戻ると大量に積まれた資料として持ち込まれた本の多さに目を疑ってしまった。


「オイ、作業終わったから戻ってきて見ればなんだ?この資料の山は…」


「いやぁ、前にここに住んでた聖霊女学園『スピリチュアン』の生徒の私物みたいだからヒントねぇかなぁって… 」


「実際に担任がいてちゃんと指導して貰うことが私らは難しいですからね…。自分等で調べるしか… 」


「…真面目なのは良いがそれが『正しい』って思い込むのが間違えだぞ?実際に汗を舐めた組は効果がなかった。つまりは定期的な摂取が必要で体内魔力の増加が俺らの一番の課題だろ?

そこで主をほったらして寝てるフェンディが俺が作業にいって起きなかった事を考慮すると精霊は契約者の魔力量によって強さも変わるだろうし、主従関係にも影響してるだろうな…」


そもそもドーマはラージャタン王国にある女神像で祈りを捧げた結果、女神(クソババァ)に精霊使いと悪魔の主君デーモン・ロード候補に使命された為にここにいる精霊使いとは特殊である。


だが、現状で魔力を利用した戦闘ができるのはドーマのみであり、その精霊が実態化しているのもドーマだけの事を考えるとやはり本人の魔力量が精霊にも影響を及ぼしているのだろう。


現にフェンディはドーマが寮の外に作業にいっても魔物や魔獣から身を護る為に起き上がって着いてきて守護しようとする姿勢を見せなかったからだ。


「つまりはフェンディは俺の事を主だとは認識していても魔力が弱いから信頼関係が築けていないから守護する必要がないって事だろう?

いざとなりゃ、精霊なんてほかのやつに寄生すればいいだろけの話だ。って、事は精霊が『絶対に主を失いたくない』って思わせるだけの魔力が精霊使いには求めれるって事じゃねぇか?」


「成る程ね。つまりは自身の体内魔力によって精霊の主従関係に大きく影響するって事かしら?ドーマくんの意見的には…」


「後は属性があるならそれにあった魔力を体内で練り込むのがいいかもな。アオイは水、アカネは炎。ディエーラは土、リーファは風。そしてセシアは回復の魔法を極めて魔力を高めるのが一番だろうな…」


「おー…何かそれっぽい講師みたいな事言ってるね!流石、私のドーマだ!」


「成る程な。確かにドーマくんの意見に渡しは賛成だな。精霊使いに選ばれた時に属性を伝えられたという事はそういう意味合いもあったのかもしれない…」


少なくともフェンディ以外にも話せるマトモな精霊からの有益な情報は必須である。

何よりもこのままではドーマ自身の貞操に関わるからである。 幼馴染のセシアに確かに何度か逆夜這いされた事はあるが全てギリギリの所でかわしていた。


たが、聖霊女学園『スピリチュアン』の生徒になり、幼馴染で護衛兼執事だからと同室にされてしまった事で逆に貞操の危機があるのだ。

特に兄貴と慕っている割りにフェンディはドーマを護る素振りをここまで見せていないからだ。


「取りあえずは午前中は魔力の特訓。午後はオレが森の中入って調査してくるからお前らは大人しく寮で… 」


「えー!!ズルい!!ドーマだけ森の探検だなんて面白そうな事をして~!!」


「あんだけ強いならワタシら5人くらい護れるだろ~?なぁ~頼むよ~ 」


「私からもお願いします。あの森には何かしら精霊使いになるヒントがあると思っています。それでリーファと探索してたらイノガムラに追い掛けられてしまいました…」


一人での狩りのが数倍楽なのは確かである。

だが、やはりセシアはごねると思っていたが、アカネとディエーラが森の探索をしたいというのには何と無くではあるが理解できる気がするのだ。


聖霊女学園『スピリチュアン』の近くの森に棲むイノガムラの肉は他所の森に生息するイノガムラよりも魔力を帯びており革の値段が少しだけ高く買い取って貰えたのだ。

確かにディエーラのいう様に『魔除けの結晶』を設置していなかった辺りを考慮して考えれば確かに精霊使いとしてのヒントがあるのかもしれない。


午後の探索は5人も同行する事は決定したが、それは午前の魔力実技の練習で体力が余っていたらの話だ。


体内の魔力を上げのには高い集中力が求められ神経を使う為に普通に身体を鍛えるよりも疲れてしまうからだ。

だが、ドーマは忘れていた。ここにいる5人は性格に難があるが、精霊達に選ばれた少女達であるという事実がある。


評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ