幼馴染が独立してくれません!!(3)
リーファ16歳【風霊使い】
黄緑色のショートヘアー特徴的で色々と小柄過ぎて、ドーマに『ガキンチョ』と呼ばれていた事を根に持っているが、片付けが苦手な上野菜嫌いであるので、ドーマに体調管理をされている。
ディエーラ16歳【土霊使い】
茶髪のパーマー掛かった髪と眼鏡が特徴的でアオイよりもスタイルが良く3人から乳を良く揉まれる。真面目な性格で整理整頓は出きるが、研究に没頭すると風呂や食事を取らない事がある。 ドーマが食事を持ってきたり、風呂の準備等をしてくれるので助かっている。セシアに期待している。
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茶髪のパーマー掛かった髪と眼鏡が掛けたスタイルが良い美女と脇に抱えられた黄緑色のショートヘアー少女らを追い回している大猪の魔獣・イノガムラは3匹~5匹から群れを作る魔獣である。
性格はどう猛で木々や小型の魔物や魔獣を食べてしまい時折、街などに突撃してくる危険な魔獣である。
何故、そのイノガムラに追いかけられているのかはわからないが、このまま放置する訳には行かないだろう。
「おい。精霊使いなんだろ?精霊の力でパーッて追っ払うか除去してくれよ? 」
「それが出来たら聖霊女学園『スピリチュアン』に来てねぇよ!精霊っていうのはアタシらの魔力で成長するから… 」
「…つまりこの聖霊女学園『スピリチュアン』は魔獣対して何の武力もないのよ… 」
「おい、セシア。もう帰るぞ? ここにいたらダメだ。変な事に巻き込まれる。 特に俺が… 」
「何でもいいから早く助けてあげてよ!! 追い付かれそうだよ!!? 」
スタイルのいい茶髪眼鏡の美女は脇に黄緑色のショートヘアー少女を抱き抱えている為に追い付かれそうだった。
だが、ここでイノガムラを討伐したら間違いなくこの面倒くさい女の世話をする羽目になる。
聖霊女学園『スピリチュアン』の使者としてきた人らが魔法で攻撃するがまるで効いていない。
イノガムラの弱点は脚や眉間に強力な打撃を与えたくては倒すのは難しい。
だが、セシアの父であるアルバルトがドーマに討伐の命令を出したのだ。
ドーマは溜め息をついてイノガムラに向かって走り出して胸ポケットからメリットサックを指に通すと一番大きなイノガムラの眉間に拳を叩き込み吹き飛ばした。
「眼鏡姉ちゃんよ。寮まで頑張って逃げろよ?」
「あ、貴方は誰… ?」
「ドーマだ。まぁ、話は後してくれよ?残りをとっとと片付けねぇとなぁ!!! ムカついて暴れたかったんだ!!! 良いところに来たなぁボケ猪がぁーー!!! 」
ドーマは慣れた手つきでイノガムラの眉間にパンチを打ち込んでものの数秒で討伐してしまったのだ。
普段何かとセシアに振り回されて我が儘に付き合っているドーマはストレスが溜まると夜の森に入り魔物や魔獣相手にストレスを発散していたのだ。
何よりもこのイノガムラの肉は高値で取り引きされる程高級なモノであり毛皮もそれなりに額で取り引きされている。
それが4匹も取れたのはデカい利益になる。
だが、この場合はどうなるのだろう?
ラージャタン王国が支援金を出している聖霊女学園『スピリチュアン』でイノガムラを討伐してしまったのだ。
すぐこそで腰を抜かしている茶髪の眼鏡美女に声を掛ける。
「おい、このイノガムラどうすりゃいい?」
「イヤイヤ、貴方何者なの!!?イノガムラ相手に素手で倒せるなんて… 」
「ウルセェ姉ちゃんだな。助けてやったんだからありがとう位いって欲しいもんだが?」
「…ディエーラ、この人のいう通りだよ~?まずはお礼だよ~? 私らがイノガムラの縄張りに入ったから騒ぎ起こしてゴメンなさい~。 そして、ありがとー 」
「こっちのガキンチョのが礼儀正しいじゃねぇかよ…?」
ドーマの言葉に色々と訪ねてきた茶髪の眼鏡美女とは別に脇に抱えれていた黄緑色のショートヘアー少女が何故追いかけられていたのか理由を話してお礼を言うが、ガキンチョと言われた事は根に持っている様子であった。
これは絶対にセシアの入学を阻止しなくてはならない。
セシアクラスの女子が4人も増えるなんてストレスが溜まるだけだ。
すると、アオイらが慌てて様子で駆け付けてきてセシアがドーマに飛び付いてきた。
「ふふん!ど~よ。ドーマの強さ!!魔物や魔獣も討伐できるし、家事も掃除も完璧だよ!!? 」
「ふざけんな。大体、ラージャタン王国の兵士がこの辺りの魔物や魔獣討伐してるんじゃねぇのかよ?」
「そ、それがその…精霊使いの教育でこの辺りの魔物や魔獣は放置で… 」
「これといった講師もいないからね~華の聖霊女学園『スピリチュアン』(笑)って感じな学園だよ?あ、私はリーファでこっちオッパイ眼鏡がディエーラだよ~」
黄緑色のショートヘアー少女はリーファで茶髪眼鏡美女はディエーラというらしい。
・・・待て、講師がいないのにどうやって精霊使いを育てる学園として成り立っているのか疑問であった。
それはセシアの父であるアルバルトが使者達に訪ねると講師役だった人がおめでたで辞めてしまい後釜を国を上げて探しているところだというが、精霊に導かれる者が少ない為、指導者の公認がいないのだという。
つまりは今現在の聖霊女学園『スピリチュアン』の教育方針はあってないようなもので精霊に導かれたがゆえに困難を与えられていると使者達が宗教染みた事を言い始めたのでイノガムラ(400キロ)を投げつけてやった。
すると、アルバルトがドーマに近づいてきた。
「ドーマ、新しい仕事だよ。君が彼女らを指導してあげなさい 」
「む、無理っすよ!!?俺は精霊使いじゃネェッスし、指導なんて… 」
「そう言えばドーマって女神の像で祈り捧げて天からの職業与えられてるの?」
「俺が神に祈るか!!!んなもんやってねぇしその頃にはもう森の中でひたすら修行してたぞ?」
この世界では10歳になると女神の像の前で祈りを捧げて天から職業を与えられる事になるが、両親を早くに亡くしたドーマは10歳から魔物や魔獣を狩りそれを売って生きていた。
それから2年後にアルバルトの屋敷でセシアの用心棒兼執事として働かせて貰っている。
つまりは天からの職業を与えられていないのだ。