木彫りのオモチャ(1)
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一方で アカネとアオイの身体に刻み込まてるのは魔法で掛かれた『魔法印の紋章』を打ち消す為に肌に触れて違う魔力を流す事で強制的に打ち消す事に成功した過程でアオイとアカネの聖霊のを実態化する魔力を補った事でアオイは水の聖霊・ウィンディーネをアカネは炎の聖霊・イフリートを実態化する事に成功できたのだ。
そして、アオイはウィンディーネに『スイ』と名付けてアカネはイフリートに『ヒート』と名付けをした事で契約が完了したのであった。
ドーマの気づかいで風呂を前もって用意してくれていたお陰で朝から湯船につかれている。
「いやぁ~ドーマ様々だなぁ~♪一生消えないと思ってたのに消してくれて聖霊まで召喚してくれる何てさ… 」
「そうね。というか…アカネはドーマくんの事… 」
「まぁ…男としては好きだなぁ~けど、アオイらも好きだぞ? 」
「ア、アカネはそう言う所あるからねぇ…」
アカネは心を開いた相手には男女とは図に好意を抱きやすい為にそれが恋心なのかわからない節があるが、今まで奴隷として嫌な想いをしてきた証であった『魔法印の紋章』があった場所を手で擦ったのであった。
アオイもそれなりに嫌な思いをしてきたが、アカネは戻ってくるといつも自分の胸の泣いていたのを思い出してしまい、無意識にアカネの頭を撫でていた。
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一方で共有スペースではディエーラの聖霊が出てこない原因は聖霊側にあるというのだ。
ドーマもセシアに手を焼く一つが寝坊である。
貴族の娘である為に規則正しい時間に起きてマナーを学ぶがセシアはそれが苦手という以前に嫌いであったのだ。
そもそもの話だが、セシアは貴族の娘でありながらまるで品がないのだ。
執事以外にもメイドも雇っていたが、セシアは常にドーマの元を離れてたくないと駄々をこねていた方だ。
つまりはディエーラの聖霊も無理矢理にでも起こさば実態化する事を出きるというのがヒートとルシーの見解である。
「…で?具体的に俺は何をすれば良い?」
「…一つだけ聞くが、ドーマの兄貴よ。貴殿は我ら悪魔の主になる器がある。ゆえにそこまで他者に対して献身的にならなくても良いのではないか?」
「俺のポリシーだ。困ってるなら王様だろうが女神が相手でも喧嘩してやる。少なくとも、聖霊使いとして困ってる上に馬鹿みたいな無理難題を残したヤツにひと泡吹かせねぇと気が済まねぇからよ… 」
「それは単純に兄貴がムカつくから殴りたいだけの事ですよね? それになんだかんだで良い思いしてますよね…?」
フェンディがドーマの言い分に速攻で横槍を入れた為にヘッドロックを掛けようと振り向くとフェンディは直ぐ様、セシアの後ろに隠れたのだ。
明らかにセシアと主従関係をわかった上でセシアに頼る辺り達が悪い聖霊である。
そんな様子を見てヒートは愉快そうに笑い、ルシーも微笑んでいた。
すると、ディエーラが近づいてきた。 セシアの聖霊がドーマならば、後は自分のみが聖霊を実態化できていないためにヒートらに助言を求めたのだ。
ルシーとヒートはディエーラの聖霊は土の聖霊であり、形を持っていない為に何か『形あるモノ 』に憑依して貰う必要があるというのだ。
「土の聖霊は我々の様に形をもって生まれてこない。つまりは土や木で出来た何らかの器が必要なのだ… 」
「なるほど…つまりは魔力が宿った木彫りか土人形が必要なのか… 」
「それだったら、ドーマのあれ使えない?『ストロング・ジャイアント・ゴーレム三世』!!! 」
「おまっ!?それ俺が適当に彫ったゴーレムもどきの木彫りだろ!? 」
『ストロング・ジャイアント・ゴーレム三世』はおとぎ話に出てくるゴーレムをモチーフにドーマが勝手にナイフで削り取って作った木彫りの事だ。 元々、セシアが好きな女勇者が倒した魔物をモチーフに作れてくれと頼まれて幾つか作ったが、途中で出てくる『ゴーレム』をモデルとなっているのだが、土くれの魔物であるゴーレムにはちゃんとした形がなく土くれのスライムのような姿として描かれていた。
問題なのはそのゴーレムの姿をセシアが気に入らずに煉瓦作りのゴーレムと鎧姿のゴーレムを作ってあげた事がある。
『ストロング・ジャイアント・ゴーレム三世』は鎧姿のゴーレムで全身を甲冑で纏った騎士をモチーフにして巨体を支える太い足腰と逞しい腕をしており、鉄仮面を着けたゴーレムの最上位としてドーマがセシアの人形遊びの敵役として作ったオモチャである。
セシアは部屋に戻ると煉瓦をモチーフにした『ストロング・ジャイアント・ゴーレム二世』と『ストロング・ジャイアント・ゴーレム三世』を部屋にある自分の引き出しから取り出してきたのだ。
「んなもんまで持ってきたのか…?それ、4、5年前に作った奴だろ?」
「ドーマがせっかく作ったものだもん!」
ドーマは入寮の際に置いてきたものだと思っていた為に呆れた様子を見せたが…。
「だが、良いのかい?セシアくんが作って貰ったものだろ? 」
「寧ろ、聖霊が入って動くの見たいから!!どっちにする?二世か三世!!! 」
テーブルに置かれたゴーレムを想像してドーマが作ったものを並べると聖霊達はマジマジと見つめていたのだ。
ルシーとヒートは三世の方が魔力を纏っている為に少し工夫するだけで聖霊が憑依しやすくなるという助言にディエーラは三世をセシアから受け取ったのだ。




