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アカネとアオイの秘密(2)

肌の色での差別もあるけど髪の地毛での差別もある。それを取り入れて見ました。

***********************


領内には重い空気が漂っていた為にドーマはアオイの顔を見て本当に大丈夫なのか?という表情を見せた。 実際にアカネはまだ涙を流しており、ディエーラとリーファ、セシアらに慰められていた。


だが、これからこの事を考えれば、アカネとアオイが暮らしていた孤児院での過去を知らなければならい。

これからドーマが自分等にどう接して良いのかわからないから話さなければならないと覚悟を決めたような顔をしていたようにみえたのだ。


すると、アオイがおもむろに服を脱ぎ長髪の青い髪を肩に掛けると、魔法印で押された奴隷の紋章が入っていたのだ。


「…私とアカネは昔は貴族の奴隷でね? 何年かは扱いをされてきたのよ…。

けど、その貴族は魔族に殺されて私らは地下にいたおかげで助かって孤児院に預けられたの…」


「なるほどなぁ…。どおりで貴族の護衛兼執事の俺に対して少し嫌悪感を抱いていたのと『そういう事』に対しての抵抗はあれど恐怖心が勝ったって所か… 」


「ど、どういう事なの…?それに奴隷の紋章って何…?」


「…魔法で押された魔法印で押された『奴隷の紋章』が入っている人間はどう扱っても問題にされねぇんだよ。 簡単にいえば、何しても良い人間って意味だよ。例えば自分の領地の農夫らのやる気をあげる為に『接待』でまぐわいの道具として使われる事もあるし、王族や貴族の使用人がそういう事をする事もあるらしい…」


ドーマ達が棲むラージャタン王国には階級が存在し、魔法印で押された『奴隷の紋章』が入った人間は奴隷として扱う事ができるのだ。その事を知ったのはドーマがセシアの家の護衛兼執事になった際に執事長からそういった背景などを学んだ事がある。


主に商人や元・王族や貴族が戦争などで敗北した時に使われる者である為にラージャタン王国が隣国と戦争をしたのは7~8年前である。


つまりはその時の領地でそれなりの地位であった2人を奴隷にしてアカネのアオイは王族や貴族やその使用人らに聖霊使いとして撰ばれて孤児院に追い出されるまで持て遊ばれていたという事になる。


アカネがドーマに対して軽口を叩いて余裕を見せていたが、実際に汗を舐めるさせた際に一番振るえていたのがアカネであったのは気になっていた。


つまりは平然を装っていたが、置かれている現状と立場を理解した上でまた奴隷として過ごしたような扱いをされるとフラッシュバックから自暴自棄な発言が出てしまったのだろう。


「…実際に私は家の主に気に入られて酷いことはされなかったけど…」


「…赤毛の差別か? 確か、隣国の赤毛の子は魔女の末裔で差別してるって噂だろう? それが原因か?」


「な、何でドーマはそんなに詳しいの…?」


「俺がセシアの家に雇われる前に戦争があったろ? その時に傭兵として金稼ぎで参加してそこで赤毛の子…つまりは魔女の末裔の話を聞いた事があってな。アカネは関係ねぇと思ってたんだが…そういう意味か…」


実際に聖霊使いは主に一般の民衆よりも王族や貴族など魔法に幼い頃から魔法に携わっている者に引かれると言われているのは事実である。

ドーマも聖霊女学園『スピリチュアン』に入寮しているのは皆何処かしらの王族か貴族の出の娘だと思っていたがセシア以外は隣国からの戦争孤児を孤児院で保護した少女らという事だろう。


つまりは立場的にいえばセシアやドーマは4人からしたら勝国の国民として絶対に逆らっては行けないという認識を持っている事になる。

リーファは兎も角、ディエーラもアオイとアカネは少なくともそう言った過去が少なからずあり、聖霊使いになった後も奴隷の紋章を隠して生きてきたという事だろう。


「…リーファにはそんな紋章が入ってなかったけどよ。その、ディエーラも入ってるのか?」


「いや、私とリーファは普通に家が貧しくて捨てれただけで暫くしてからアオイとアカネが孤児院に来てな…」


「えっと…だ、大丈夫だよ!?ドーマは口は悪いし喧嘩腰だけど…本当は目茶苦茶甘くて優しいから!!!」


「アホ。んな、説得で今まで受けてきた仕打ちを消せるもんじゃねぇんだよ。 多分アカネは赤毛の差別でかなり酷い目にあってきたんだろう。聖霊使いに選ばれたのにまた貴族の護衛兼執事に弄ばれるならって考えてパニックなってるんだよ… 」


恐らくは自分が思っている以上にアカネは酷い目に合わされているだろう。実際にドーマの汗を舐めたときも身体を押さえたときも悪ノリで平気なふりをして置かなければアオイらに心配を掛けてしまうと相当無理をしていたのだろう。


実際にドーマ自身に良い放った言葉はアカネ自身がそれを受け入れる為に自己暗示に近い事だろうが、アカネの心と身体は崩壊して壊れ掛けているのだろう。


実際に寮近くの森での生存競争を見てしまい、そして魔物と魔獣の頂点の一角のドラゴンを倒さなければならない現状とドーマから魔力を摂取する事でしか自分等は聖霊を実態化出来ない現実に心が折れてしまっていたのだ。


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