最終話 扉の先は異世界でした。
わたしの名前は豊穣愛那。
ついこの間までは普通の小学五年生だった女の子。
近所のおばさんやおじさんからは、「しっかりしてる」とか「育ちが良いお子さん」なんて言われて、お姉がよく喜んでいる。
そんなわたしはある日、学校から家に帰って玄関の扉を開けて、お姉と一緒に異世界に来てしまった。
そしてそこでモーナスと偽名で名乗っているモーナと出会い、モーナの手伝いをする事になった。
手伝う内容は三馬鹿をこらしめる事。
そんな事にまき込むなって感じだけど、元の世界に戻る為に必要な“扉”をわたしが壊してしまったし、行く宛もないから仕方が無く手伝う事にした。
そうして手伝いながら、元の世界に戻る方法を探していたわたしは、ついにこの時を迎えた。
ポフーの魔石を操る力で適性の魔石を見つけ、ジャスの加護を魔力に変えると言う精霊の力で、魔力を魔石に注ぎ込む。
そうする事で、元の世界に帰る為に必要な“扉”を、サガーチャさんが完成させてくれたのだ。
そして今、わたしはあの日この世界に来たこの場所に戻って来ていた。
「本当に帰るのか?」
「帰るよ。いつまでもこっちにいるわけにもいかないでしょ?」
「その通りだとも。異世界からの来訪者は、本来であれば、転生か召喚でしか許されないからね。それがこの世界、いいや。私達神が決めたルールだよ」
モーナに聞かれて答えると、何故か居合わせた神ヘルメースが、わたしの言葉に続けてそう言った。
すると、モーナが尻尾を逆立ててヘルメースを威嚇しながら睨む。
「おまえは黙ってろ! って言うか、なんでおまえがいるんだ!? 変態野郎!」
「あのね、君。私は神だよ? そろそろ敬ってくれても良いんじゃない?」
「私は魔族だ! 神なんて敬うか!」
「はっはっはっ。そりゃ確かに!」
ヘルメースがモーナに一本取られたと愉快に笑う。
さっきまで結構しんみりした空気だったけど、一気に台無しになった。
「でもホント、何で神様がこんな所に来たんですか? 誘った覚えはないんですけど?」
「なんでだと思う?」
「…………」
質問に質問を重ねたヘルメースに面倒臭いと思いながらも考えていると、お姉が手を上げた。
「はい! 分かりました!」
「ほう。では答えてもらおうか?」
「お見送りに来たんですね!」
「お姉、流石にそれは――」
「正解!」
「やりました!」
「えええ……」
正解かよと思いながらヘルメースにジト目を向けると、目が合い、ニヤリと笑みを向けられた。
「君達がこの世界に来たのはイレギュラーであり、バーノルドによって必然にされていた。私は神だからね、繰り返される世界を知っていたけど、あくまでも手は出さないようにしていた」
「いや、おまえ思いきり私達に絡んでるんだから、手出ししまくってるだろ」
「…………」
モーナにしては鋭いつっこみ。
雨でも降るんじゃないかと空を見上げれば、とても気持ちの良い雲一つない快晴だった。
「とにかくだ! 私は自分の立場上、手を出せない。だからこそ、あの終わりの見えない繰り返しを止めてくれた君達に敬意をもって、こうして見送りに来たのさ」
「バーノルドを殺したのはスタンプと聞いた」
今度はラヴィからの最もな指摘。
実際にわたし達は結局のところ何もしてない。
暴走したスタンプ達を止めたに過ぎないのだ。
と言うか、あの戦いには世界がどうのとか、そう言うのは全く無かった。
諦めの悪く人の話を聞かない最低なストーカーと、その仲間を退治しただけ。
完全に個人同士の争いだった。
まあ、それにまき込まれた人達は、たまったもんじゃなかっただろうけど。
とにかく、繰り返しの世界だとかは本当に全く関係ない。
だけど、ヘルメースは今度は話を流さず、ラヴィに微笑んで答える。
「一緒だよ。君達がいたから、結果的にバーノルドはスタンプに殺されたんだ。例えそれが、君達の意思とは関係ないものだとしてもね。そして私は、それを心の底から感謝しているんだ。それに……」
ヘルメースが“扉”に視線を向ける。
“扉”の側にはサガーチャさんと人型のロポがいて、サガーチャさんが“扉”の最終調整をしていて、ロポがそれを手伝っていた。
でも、ヘルメースは2人には一度も視線を移さず、“扉”だけをジッと見つめて言葉を続けた。
「この“扉”は、今後は利用できない様に私が責任を持って回収し、封印するつもりだ」
「え!? 無くなっちゃうんですか!?」
「何だそれ!? 聞いてないぞ! そんな事したら会えなくなるだろ!」
「愛那と会えなくなる……?」
お姉とモーナとラヴィが驚いて声を上げた。
これにはわたしも驚いて、言葉を失った。
実は、扉があれば、また来れると思っていたりもしていたのだ。
あんなに元の世界に帰りたかったわたしだけど、この世界に来てモーナやラヴィやロポ達と過ごした時間がとても長く楽しかったから、わたしの心も変わっていったのだ。
だから、向こうに戻っても、また会いに行きたいと思っていた。
「それがお互いの為かもしれないね」
そう口にしたのは、サガーチャさんだった。
振り向くと、サガーチャさんは作業を続けながら、淡々と言葉を並べていく。
「原因を作ってしまった私が言うのは筋違いだろう。だけど、言わせてもらうよ。マナくんやナミキくんがこの世界に来た事は問題じゃない。でも、2人はこの世界では異物だ。2人だけ流れている時間が違っていて、それが今後どう影響を及ぼすか分からないだろう? これはとても危険な事だ」
「てんしさま……ここにいちゃだめなの?」
「駄目では無いさ。でも、マナくんとナミキくんが今後この世界でどうなってしまうか分からない。もしかしたら、この世界で、もしくは元々の世界で、急に老いて死んでしまうかもしれない。そんなの、君だって嫌だろう? ロポくん」
「うん。そんなのいや!」
サガーチャさんがロポの頭を撫でる。
2人の姿、そして言葉を聞いて、お姉もモーナもラヴィも顔を俯かせた。
そして、わたしはヘルメースに真剣な視線を向ける。
「そう言う事も、起こりえるって事なんですね?」
「……そうだね」
「そっか。じゃあ……」
モーナとラヴィ、サガーチャさんとロポを見て、わたしは微笑んだ。
「もう、本当にお別れなんだね」
「愛那ちゃん……」
お姉がわたしの頬を指で拭って、わたしは自分が涙を流していた事に気がついた。
気が付けば、もうその後は止まらなかった。
涙は次から次へと溢れ出して、どれだけ自分の腕で拭っても止まらない。
「愛那っ」
「てんしさまあ!」
ラヴィとロポがわたしに抱き付いて涙を流す。
わたしは2人を抱きしめ返して、溢れ出る涙を拭わず流し続けた。
いくらかの時間が経ち、わたし達が泣き止む頃、それを待っていたかのようにサガーチャさんがわたしに告げる。
「準備は整ったよ」
視線を向けて目を合わせると、サガーチャさんは優しい笑みをわたしに向けた。
「マナくん、ナミキくん。2人には私の我が儘で本当に苦労をさせてしまったね」
「そんな事ないです。サガーチャさんのおかげで、わたしはお姉と一緒にこの世界に来て、皆に会えたんです」
「はい。愛那ちゃんの言う通りです。サガーチャちゃんには感謝してます」
「ありがとう。私もマナくんとナミキくんと出会えて良かったよ」
そう言うと、サガーチャさんが“扉”から離れる。
すると、ラヴィとロポもわたしから離れて、ロポが目を真っ赤にしながら、わたしに笑顔を向けた。
「てんしさま。くらいところからたすけてくれて、ありがとー」
「ううん。わたしは何もしてない。それに、あの頃はロポにいっぱい酷い事したもん。色々と辛い思いさせてごめんね」
「つらくなかったよ。てんしさまといっしょにいれて、すっごくたのしかった」
「ロポ……。うん。わたしも楽しかったよ。ロポにもいっぱい助けられて……本当にありがとね」
もう一度ロポを抱きしめる。
すると、ロポもわたしを抱きしめ返した。
わたしとロポが抱きしめ合っていると、ラヴィがわたしとお姉の顔を見上げて「愛那、瀾姫」と、わたしとお姉の名前を呼んだ。
いつも虚ろ目のラヴィの目は潤まっていて、その目を見て、わたしの目から再び涙が流れ出す。
「ふた……2人と出会えて……よか…………った……」
そこまで言うと、ラヴィは再び泣き出した。
その顔はぐちゃぐちゃになっていて、虚ろな目なんてどこにもない。
そこにいるのは、わたし達と別れるのが悲しくて悲しくて、言葉を口に出来ない程に泣いてしまった1人の女の子だった。
わたしは堪らずラヴィを再び抱きしめる。
お姉もわたしと向かい合うようにラヴィを抱きしめて、大粒の涙を流した。
だけどそんな時だ。
唯一1人、わたし達が別れを惜しむ中、能天気な声をあげる者がいた。
「まさか、あのラヴィがこんな顔するなんてなあ。良いものが見れたわ」
モーナはわたし達の姿を見て笑っていた。
馬鹿にしてるとかでは無く、単純に楽しそうな笑顔を見せていた。
「モーナ……あんたは、悲しくないの? わたしは悲しいよ。寂しいよ。モーナとだって、本当は――」
「さっさと帰れ」
「――っ!? モーナ……?」
モーナから出た一言があまりにも衝撃的で、わたしの目から涙が止まる。
そして、わたしは抱きしめていたラヴィとロポから離れて、モーナと向かい合った。
「唯一の心残りは、明日の朝からは寝起きのマナ成分を補充出来ない事くらいだ。でも、仕方ないわ。元々マナとナミキは力を利用する為に一緒にいたんだ。だから、さっさと帰れ」
「……ばーか」
「なんで馬鹿なんだ!?」
モーナが怒った顔をわたしに向ける。
でも、わたしには……ううん、誰でも分かってしまう。
モーナの耳は心なしか垂れてるし、尻尾だって元気が無い。
それに、目が真っ赤だった。
「モーナ」
「なんだ?」
わたしは右手を自分の胸にあて、ふくれっ面のモーナに微笑む。
「この、不思議な世界で出会った最初の相手が……モーナ、あなたで本当に良かった」
「……マナ」
「色々辛い事とか、悲しい事とかも勿論あったけど、モーナがわたしをいつも支えてくれた」
モーナが目を潤ませて、わたしはゆっくりとモーナに近づいて行く。
「モーナといる時間が素敵で、夢みたいな出来事もいっぱいで、凄く楽しかったよ」
「そんなの、そんなの私だってそうだ! マナと一緒にいた時間が楽しかったんだ!」
モーナは今まで泣くのを我慢をしていたのか、もの凄い勢いで大粒の涙を一気に流し始める。
わたしはそんなモーナを力強く抱きしめた。
「ありがとう、モーナ」
わたしとモーナは抱きしめ合って、そして、それを最後にわたしとお姉は元の世界に帰った。
不思議な世界で出会った少女と一緒に始まったわたしの物語は、こうして幕を閉じていった。
◇
長かった夏休みが終わり、二学期が始まる。
こっちに戻って来て、まだ数日しか経っていなかったけど、異世界での日々が随分と昔の事に感じていた。
二学期の始業式が終わった学校の帰り道で、待ち合わせとかもなく、お姉と会って一緒に家に帰る。
「もう9月なのに暑いですねえ」
「そうだね。まだ夏って感じがする」
くだらない話をしながらお姉と帰る帰り道。
それは楽しくて好きな時間だったけど、でも、やっぱり物足りない。
「こんな暑い日はフローズンドラゴンさんに変身して、冷たい息を吐き出したいです」
「それ良いね。してほしいかも」
戻って来てからは、全然使えなくなったスキルや魔法。
お姉が「残念です」なんて言ってたけど、それにはわたしも同意だ。
この世界では使えないのが普通だけど、使えてしまう生活に慣れてしまったのだから仕方ない。
結局、わたしとお姉がこっちに帰って来た時に、わたし達は失踪扱いになってはいなかった。
と言うか、わたし達が帰ってきたと同時に、両親が家に帰って来たのだ。
おかげで泣き腫らした顔を両親に見られ、わたしとお姉が家を飛び出す程の喧嘩を珍しくしたと思われた。
そして、お姉が向こうの世界でスマホを無くしていたらしくて、お母さんに凄い怒られた。
そう言えば暫らく見てなかったなって……まあ、それは今は置いておくとしよう。
家に辿り着くと、わたしは玄関の前で立ち止まった。
あの日から、外出する時は、よくこうやって立ち止まる。
玄関の扉を開けたら、またあの楽しかった異世界に行けるんじゃないかって思ってしまう。
でも、そんな事は起こったりしない。
あの時ヘルメースが封印すると言っていたから。
そしてこの日も、やっぱり異世界には通じていなかった。
わたしはお姉と一緒に「ただいま」と玄関の扉を開けて、家の中に入る。
お母さんに「おかえりなさい」と笑顔を向けられて、いつもの生活が続くのだ。
靴を脱いで、洗面所で手を洗ってうがいして、お姉と一緒に部屋へと向かう。
「夏休みはあっという間でしたね」
「うん。結局こっちに戻ってから、まだ1週間も経ってないから余計にね」
「そうですね。1年近くも向こうの世界にいたのに、こっちでは1カ月くらいしか経って無かったですもんね~。聞いてはいましたが、びっくりです」
「でも、その1年もあっという間だった」
部屋に入って鞄を机の上に置いて、ベッドに腰をおろす。
すると、お姉も同じようにして、わたしの隣に座った。
「また行きたいですか?」
「……行きたくない。なんて、言えないかな。最初は最悪だって思ったけど、でも、やっぱり楽しかったし行きたいよ」
「そうですね。私ももう一度あっちの世界に行きたいです。今頃モーナスちゃんやラヴィーナちゃんやロポちゃんは元気にしてますかね?」
「どうだろ? 元気だとは思うけど、どうせモーナが馬鹿やってるんじゃない?」
「また会いたいですね」
「うん。ホントに……。さてと」
何となく、しんみりとした空気を紛らわすように、わたしは立ち上がる。
それから、着替える為にクローゼットの扉を開けた。
するとそこは異世界でした。
「は?」
思わず二度見どころか三度見して、わたしはお姉に振り向いた。
お姉も金魚のように口をパクパクとさせていて、わたしと目が合うと、ブンブンと首を大きく横に振るった。
再び視線を前に戻して、そして、わたしは異世界へと足を踏み出した。
「何で……?」
誰に声をかけるでもなく呟いた。
ここにはもう来れない筈で、モーナと、ラヴィと、ロポと最後に別れた場所。
お姉もわたしに続いて扉をくぐり、わたしの隣に立って、後ろを見た。
「愛那ちゃん、扉の形が違います」
「へ?」
お姉に言われて振り向くと、確かにそれは、わたしが知っている“扉”では無かった。
「別のとび――――」
瞬間――目の前の扉に何かが降り注ぎ、扉がその何かに潰されて破壊された。
「「――――っ!?」」
あまりにも突然の出来事にわたしとお姉は言葉を失う程に驚き、そして、扉を破壊してしまったそれを見る。
そして、それを見てわたしは呟く。
「も、モーナ…………?」
そう。
上から降ってきて扉を破壊したのは、この不思議の世界の少女、モーナだった。
モーナはお尻をさすりながら立ち上がり、わたしとお姉を交互に見て、首を傾げる。
そして、背後から懐かしい声が聞こえてきた。
「モーナス、そっち行った!」
「ラヴィ!?」
「ラヴィーナちゃんです!?」
「愛那!? 瀾姫!?」
わたし達は目がかち合い驚き、動きを止める。
するとわたしの目の前に、ヘルメースが上から現れた。
「ああ、ほらあ! 私の言った通りだった! こうなる事が予想できたから、私は止めたんだよ?」
「ど、どう言う……?」
「それには私が答えよう」
「うわっ。サガーチャさん!? と、ロポ!?」
突然真横に現れたサガーチャさんと、わたしに抱き付いた人型になってるオリハルコンダンゴムシのロポ。
2人に驚いているわたしに、サガーチャさんが言葉を続ける。
「数日前、国に帰った私が皆を集めて、こんな事もあろうかと。と、予備の“扉”を持って来たんだよ」
「はい?」
「あ。分かりました! それでその扉を使って、私と愛那ちゃんがまたこの世界に来ちゃったんですね!」
「正解だよ、ナミキくん。冴えてるね」
「ちなみにヘルメース……さんが、封印すると言ってた扉は……?」
何だか嫌な予感がして、わたしは恐る恐る尋ねた。
すると、ヘルメースがため息を吐き出してから答える。
「封印が出来そうになかったから、私が破壊したよ。それなのに、また扉を……それを止めようとしたら、この子等が攻撃を仕掛けて来たんだ」
「……つまり?」
「また帰れなくなったな! まあ、気にするな! あーっはっはっはっ!」
「笑い事じゃないでしょーが!」
「うわっ待て! 何で怒ってるんだ!? マナも寂しいって言ってただろ!?」
「うっさい馬鹿! 許さん!」
「ぎゃああああああ! マナが怒ったあああああ! 何でだああああ!?」
モーナが逃げ出し、わたしはそれを追いかける。
この馬鹿を一度殴ってやらないと気が済まない。
「2人とも仲良しですねえ」
「瀾姫、また会えて嬉しい」
「私もです~。それにロポちゃんも」
「うん! うれしい!」
「やれやれ。ポフーくんにまた魔石をお願いし…………おや? そう言えば、もう無いと言っていたっけ?」
「だから言っただろう? もう止めておけと」
「ははは……あぁ……。うん。マナくんには後で私からも謝っておこう。許してくれるかな?」
「流石に愛那も怒ると思う」
「てんしさま、プンプン?」
「そんな事ないですよ。愛那ちゃん、とっても嬉しそうです」
お姉とラヴィとロポとサガーチャさんとヘルメースに見つめられながら、新しく“扉”を作る為の魔石が無いと知らないわたしは、モーナをひたすら追いかけ回す。
今度こそ行方不明者だの失踪事件だのになりそうな未来を考えながら、嬉しいような気が滅入るような、何とも言えない気持ちを抱えながらわたしは考えるのだ。
学校から家に帰って、クローゼットの扉を開けたら異世界でした。
何方か、わたしとお姉を家に帰らせてくれませんか?
~ あとがき ~
今回でこの作品は最終話になります。
長い間この作品とお付き合い頂いた皆様には感謝しています。
今まで本当にありがとうございました。
少しのこの作品についてお話したいと思いますので、この先は興味のあるお方だけお読みください。
この作品は、書き始める頃に『テーマ』を決めて書き始めました。
まあ、だいたいお察しな話ですが、それで決めたテーマが“家族”と“童話”です。
家族の方はともかく、童話の方はそのままだと面白くないと思ったので、色々と変えた結果分かり辛い部分も多々あった様には感じますが。
何はともあれ、そうして始まったこの作品も、読んで頂いた皆様のおかげで続けてこれました。
本当に感謝しかないです。
この作品に出てくるキャラクターの何人かは、ご存知の方もいらっしゃると思いますが、別の作品の『幼女になったので不老不死になりに行きます』に出てきます。
この作品はその作品の何年後とは敢えて書きませんが、未来の話だったりするので、興味のある方は是非そちらもお読み頂ければと。
と言っても、若干方向性が違う作品なので、十分注意して下さい。
それにこっちでは語られていないキャラクターの設定に、ショックを受けるかもしれません。
勧めておいて何言ってんだって感じですけど。
長くなりましたが、本当に今までお読み頂いてありがとうございました。
誤字報告を含め、ブックマークや評価なども大変励みになりました。
本当にありがとうございます。
それではまた、機会があればお会いしましょう。




