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ステータス、これからのこと

「さて、いろいろ説明したが、お主のこれからじゃな」

「元の世界に帰りたいです。そのためには魔王を倒せばいいんですよね?」

「それはあくまで可能性のひとつじゃ。絶対とはいいきれぬ。あとお主、身体に影響はないか?3日ほど目を覚まさなかったから、こちらの世界に適用されるまでかなり時間がかかったようじゃな」

「み、3日!?そんなにですか!?」

「うむ、実際にはステータスを見ればわかるじゃろう。目を閉じて念じてみるがいい」


 言われるがまま俺は目を閉じてステータスを表示するよう念じてみる。すると


宮古晴海:男

LV:1

状態:普通

SPスキルポイント:3

HP:100

MP:0

力:20

守備:20

敏捷:20

器用:20

運:20

スキル:学習LV1、自動翻訳


 おお、表示された!別にずっと目を閉じとかなくてもいいみたいだな。表示は消そうと思ったら消すことができた。この「自動翻訳」のおかげで会話や文字もわかるってことか。でもこの学習ってなんだ?


学習:獲得経験値2倍。レベルアップしたときの獲得SP2倍。魔物のスキルを理解し、自分のものにできる。スキルレベルがあるものは同様にSPを消費することでレベルアップが可能になる。



 なんかすごくいいスキルみたいだ。獲得経験値2倍だけでもいい印象なのに、魔物のスキルまで覚えられるとは。

 でもSPに限りがあるわけだし、無計画に使うわけには行かないよな・・・。


「どうじゃ?他の者と同様であれば固有スキルが身についてるはずじゃ。恐らくじゃが、お主にとってかなり有用なスキルのはずじゃ」

「はい、割といいスキルを覚えたみたいです」

「おお、やはりか!有用なスキルを持つ者ほど、適用に時間がかかるようじゃからな。この固有スキルはそなただけのスキルで他の誰も覚えることはできん。一般的なスキルで類似したものはあるが、固有スキルには到底及ばないぞ」


 王様詳しいな。もしかして以前にも俺達のように召喚された人でもいるんだろうか?スキルの話が一段落すると、兵士が皮袋を渡してくる。


「これは?」,

「ハッ!支援品でございます。失礼ですが、あなたが一番最後でしたのでこれしか残っておりませんでした」


 袋の中身は木刀と木の盾だった。他の奴はもっといいもの貰えたのか・・・。まぁ貰える以上は文句は言えないな。早速それらを手に持つと


『スキル「片手剣」「盾」を会得しました』


 うん?なんだ今のは。脳内にアナウンスが流れた気がしてステータスを確認すると


スキル:学習LV1、片手剣LV1、盾LV1、自動翻訳


 気のせいではなく片手剣と盾スキルを会得してた。SPは減ってないのでLV1なら消費はしないみたいだ。それにしても木刀持っただけで会得とか・・・。


「その様子だと無事に剣と盾のスキルを会得したな。条件を満たせば新たなスキルを会得することもあるぞ」

「わかりました。いろいろありがとうございます」

「時々は報告に来てくれると助かる。魔物の動向や冒険者の活動などを把握するのも国の役目じゃからな」

「了解です」


 謁見の間を後にして城の外へ出ようとしたら


「おっと、お待ちください」

「え?」


 城の門番をしてる兵士に呼び止められた。


「魔物と戦いに行く前に冒険者ギルドに行くことをお勧めします。」

「冒険者ギルド?」

「はい、向こうにある建物です」


 兵士は冒険者ギルドがあるらしい方向を指差す。冒険者ギルドはその名の通り冒険者が集まる場所だ。

 依頼をうけたり、仲間を探したり、情報のやりとりも行われる。


「ありがとうございます。行ってみますよ」


 冒険者ギルドに着いた俺は受付で説明を受ける。

 まずはギルドに登録してギルドカードを作成する。依頼はランク付けされており、一番簡単で危険の少ないFランクから難易度最高のSランクまである。

 俺は最初なのでランクは当然Fである。今のランクだと2つランクが上のDランクまで受注可能らしい。


「Fランクの依頼は今の所こちらになりますね」


『スライムを10匹退治』

『ゴブリンを5匹退治』

『グリーンハーブ5個納品』


 最初はスライムにしておこう。レベルアップしたらゴブリンに変更だな。


「わかりました。依頼完了時に報酬をお渡ししますので、その際に討伐の証を提示ください」

「わかりました」


 城の外に出てスライムを探す。一応何かあってもすぐに逃げ出せるように慎重に辺りを警戒している。

 すると粘液がそのまま固まったかのような奴を発見した。これがスライムか・・・?とりあえず動きは鈍かったので攻撃してみる。


グチャ!


・・・あっけなくスライムは倒れて討伐の証であるスライムの核と、魔石やらをドロップした。この調子で5匹目のスライムを倒した時にレベルアップのアナウンスが流れたのでステータスを確認してみる。



宮古晴海:男

LV:2

状態:普通

SP:5

HP:120

MP:0

力:30

守備:30

敏捷:30

器用:30

運:30


 おお、LV2になっただけでステータスが割と上がっている!案外これが普通なのかもしれないが。

 一先ず残り5匹のスライムを倒して依頼を完了させようか。それにしても10匹のスライムを探すのはかなり大変だった。無事依頼も完了したのでギルドに戻ることにした。

連投です。本日中にできればもう1話投稿します。

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