学校に行くまで・・・
耳もとで大音量の目覚まし時計の音がする。
「うるさっ!?」
毎朝お決まりのセリフを言う、もう何度目かわからない。ビックリしてベッドの角にスネをぶつける。
「痛っ!?」
もう一つの恒例行事をする、いや別にしたくてしてる訳じゃないんだよ?
そのまま、痛みにうめきながらベッドからはい出る。
こうして俺、木下幸平の朝は始まる。
スネの痛みに耐えながら着替えをしてると階段を登る音が聞こえる。
「お兄ちゃんお兄ちゃんお兄ちゃん!!」
ドアを勢いよく開けて入って来たのは妹の真理だった。満面の笑顔が眩しいよしかし、笑顔は直ぐに驚愕へと変わった。
「お兄ちゃんが・・・お兄ちゃんが起きてるぅ!?お母さん、大事件だよお兄ちゃんが起きてるよぉ!!」
そのまま、叫びながら部屋をでていった。
・・・ここで謝罪します。すいません最初に毎朝の恒例行事なんて言いましたがいつも妹に起こされてるんです。べ、別に妹に起こされてる事が知られたくなかったわけじゃないからな!?
と、着替えも終わったところで階段を降りる。
「おはよ~」
気だるげに挨拶しながら台所に入るとそこには心配そうな顔をして俺を見る母の姿があった。
「幸平、あんた変な物でも食べた?」
おい、母ちゃんそんな真面目に心配そうな顔で見るなよすごく傷つくだろーが。
「別に、変な物なんて食ってねぇけど」
ふつーに返答する。多分ここで「食ったよ、テへ♪」なんて答えたらじゃあしょうがないねなんて真面目に言われそうだから言わない。
「そうかい、けどあんたが早く起きるなんて初めてだよ」
あれ?、意外な答えが返ってきたぞ。
「いや、目覚ましがうるさくてさ・・・」
返答に困ったからあった事を話した
「そうかい、なら毎日目覚ましで起きてくれるとありがたいんだけどねぇ?」
さりげに攻撃するなよ母ちゃん。
「まぁ、早く起きたならご飯の用意手伝いな」
「へーい」
そのまま飯の用意を手伝う。数分後飯の用意ができたので朝食を食べる。
「いただきます」
「いただいてまーす」
「いただきまーす」
上から順に母ちゃん、真理、俺、・・・あれ?ひとつおかしくない?なんで真理もう食ってんの?
「おい、なんでもう食ってんだよ」
「えー、兄ちゃん覚えてないの、今日私文化祭だよ?」
あれ?そんなのあったっけ?
「すまん、覚えてないてか俺今日部活だし」
「あ!、そうだった・・・」
真理が少し悲しそうに言う。慌ててフォローする俺。
「大丈夫、部活終わったら見に行くから」
言った瞬間に真理が満面の笑みをうかべる。とても可愛い、今すぐ抱きしめ・・・いかんいかん、親の前で出来る訳がない。
「ねぇねぇ、いつ頃くるのっ?」
「えーと、一時頃かな?」
「本当に?約束だよ、午後から一緒に周ってね学校案内するから」
そう、俺は真理の通っている学校を知らないだから真理は案内すると言ったのだろう。
「おう、楽しみにしてるよ」
「うん、任せて!」
なんて事を話ているといつの間にか飯を食べ終えていたので皿を片付けて歯を磨き顔を洗って部活の準備をする。
俺が入ってる部活は、バスケ部。最近はまってる漫画は黒○のバスケ。
「いってきまーす」
先に真理の方が出ていく。
「いってらっしゃい、頑張ってね」
「いってらー」
さて、俺はまだ時間があるな昨日買ってきて途中だった黒○でも読んでるか、ちょうどメテオ○ャムがでる前だっけな。
ちょうどその巻を読み終えたところで時間になったので部活に行く
「いってきます」
「いってらっしゃい、真理のこと頼んだわよ私、今日仕事遅くなるから」
「へーい」
靴紐を縛り終えいざ学校へ
「おーい、こうへーい」
学校へ行く途中聞きなれた声に振り向く
「おはよ、幸平」
「おう、おはよ」
こいつは前田悠、俺のクラスメイト兼部活でのチームメイト。
「珍しいね、幸平がこんなに早いなんて」
くっ、こいつもか
「うるせぇ、大音量の目覚ましにビックリしたんだよ」
「ははっ、目覚まし変えたんだじゃあこれから毎日ビックリしながら起きるんだね」
は、そうだったこれから毎日あの大音量で・・・
「はは、俺・・・死んだわ」
そんなくだらない男子トークをしていると学校に着いたので体育館へ行く、バスケ部のホームグランドは体育館なのだ。あれ?なんか違う?まぁいいや
さて、楽しい部活をしますか。
次はヒロインがでるかも?でもラブコメは期待しないでね、