表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
4/9

美沙の両親①

「美沙、どういう事か説明してくれ!」

美沙と竜斗が会社の会議室に辿り着いた時には、すでに会議のほとんどが終わっていた。

「春樹、アンタ、私が来ないのに会議を始めて良いと思ってるの?私が社長なのよ!」

到着そうそうに美沙はいつも通りに、春樹を責める口調で言ってやったが・・・

「面倒くさいから休む!と言ったのはお前らしいじゃないか?」

つかさず、美沙の父親が口を挟んだ。

「だとしても、社長が来ない内に会議を始めるのは、社長の私を馬鹿にしている証拠よ!」

そう美沙は言い放つが、周りの重役は呆れ顔だ。

隣で竜斗は周りを見回す・・・

「加藤達はどうした?あいつらも重役だろう?何故に居ない!」

竜斗に味方な筈の、重役達の姿が無い。

「彼らなら、『貴方のクレーム』の件で大忙しで、会議には出席はしてないよ?聞いてないの?」

その春樹の言葉に、竜斗は慌てて自分のスマホを確認してみる。

そこには、今回の会議に彼らが出席しない旨が書かれていた。

おそらくは竜斗達も出席しない会議に、自分達も出る事は無いだろうという判断なのだろう。

もう一つの理由は、先日に起きた竜斗が取って来た仕事に書面的、アフターに対するトラブルが起きた旨が書かれている。

「どういう事だ!アイツら、大至急に出席する様に伝えた筈だぞ!」

竜斗は、怒りを顕にするが・・・

「・・・君が春樹の代わりに副社長に成ったという・・・本田 竜斗 君かい?」

美沙の父親は、竜斗を見定めている。

「・・・そうよ、お父さん!彼は春樹よりも、遥かに優秀な逸材だわ!」

そう言って美沙は、竜斗を紹介しようとしたが・・・

「・・・ほ〜春樹を超える逸材ね〜君は『何をして』副社長の座を得たんだい?」

静かだが、重みのある言葉で美沙の父親は、竜斗にそう尋ねてきた。

「まさかとは思うが、美沙よ・・・彼が愛人に成ったから、《特別》に自分の権限で役職を与えた!とか言うまいな?」

その父親の言葉に、美沙はドキッとした。

たしかにずっとベタベタと一緒にいる為に、居ても不審がられない様に役職を、まだ早いとは思いつつも与えた事は事実だ。

「まさかとは思うが、彼(春樹)が表立った『成果』を出さないから、無能だと考えているのか?」

その言葉に、美沙は頷こうとしたが、何かが違うと戸惑い始めた。

よく思い返せば、竜斗関係の人間以外の所からは、春樹の悪評は聞いた事がない・・・それより、竜斗と付き合い出して、他の社員と話す機会がめっきり無くなっている。

「お前の良点は、下の意見もしっかり聞けて、それを会社の流れに生かしてくる事だろう?今はそれをしているのか?」

その父親の言葉に、美沙は押し黙ってしまう。

たしかに竜斗と出会う前は、色んな所に気兼ねなく顔を出して、皆に慕われていた。

だが今は、ほとんど社長室に引き篭もり、竜斗を相手している。

「・・・美沙、お前は儂の社長の素質を受け継いでると信じておる・・・だから、『目を覚ませ』!」

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ