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学校1の美少女の秘密を覗いてしまった結果、「墓場まで持って行け」と脅され、なぜか付き合う振りをすることになりました。  作者: 北川コーリング


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(幕間)67話 名札

(幕間)67話 名札


牧野の診察が終わり、次の患者の診察までの空き時間に女の子たちにメールの返信をする牧野の担当医の姿がそこにはあった。


「先生~」


いきなり話しかけられ、なにか見られたらいけないものでも見られた子供の様に驚く担当医。


「そういうのは休憩時間にしたらいかがですか?」


後ろから急に声を掛けたのはとある看護師だった。


「なんのことだい?、今急用で大事な要件のメールが届いてたからさ~、あはは」


なにもやましいことはしていませんという表情で答える担当医。あまりにも白々しい。


「彼の状態、大丈夫そうですか?」


そんな担当医の様子など気にすることなく看護師が質問を投げかける。


「うん、だいぶ状態も良くなってきてるからもうすぐ退院かな」


「そうですか、良かったー」


「あの子の担当って訳でもないのになんでそんなに彼の事を気にするんだい?」


「え~それ聞きます?」


担当医の質問にわざとらしい答え方をする看護師。


「もしかしてあの子がタイプとか?」


牧野の担当医師はにやけながら、その看護師に茶々を入れる。


「まあ、全然可愛らしくはあるんですけど、タイプかって言われると違いますね、私はですけど」


「じゃあ、なんでなんだい?」


「え~そんな深堀しないでくださいよー」


しつこい担当医の質問に、少しあざとい感じの返事でお茶を濁す看護師。


「ああ、ごめんね。嫌だったよね、お詫びに今日ディナーでもどう?」


さりげなくご飯に誘う担当医、これで沢山の看護師達とも関係を築いてきたのだろう。あまりのスムーズさに下心などまるで感じさせない。


「嬉しいお誘いですけど、今日は妹と会う予定があるのでやめときますね」


でも、看護師は嫌なそぶりを一切見せることなく答える。まるで、この手の輩の扱いには慣れてますという態度だ。


「ああ、そういえば妹さんが居たんだったね」


「そうなんです。それじゃあ失礼します」


あまりにも素っ気ない答えに担当医も少し落ち込んだかの様に肩を落とす。


そして看護師が診察室から出ていこうとすると、急に担当医が看護師を呼び止めた。


「そういえば、名札付け忘れてるよ。業務中は付けとかないと」


「あら、すみません。忘れてました」


そして看護師はポケットから名札を取り出し、胸元につけた。


「ちゃんと名札は付けとかないと患者さんも困るからね」


「そうですね、気をつけます」


軽くお辞儀をする看護師。これには内心なにか思うような所がありそうだが、表情には一切出していない。


「じゃあ、私はこれで‥‥‥」


「あ、ついでになんだけどさ。牧野君のところにこの資料持って行ってくれないかな。さっき渡しそびれちゃったんだよ」


「分かりました、持っていっときますね」


その看護師はちょうどいい口実が出来たとばかりに悪魔の様な微笑みを浮かべて、その資料を受け取る。


「ありがとね~、助かるよ、朝日奈君」


‥‥‥そして担当医はその看護師に感謝を伝えたのだった。


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