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学校1の美少女の秘密を覗いてしまった結果、「墓場まで持って行け」と脅され、なぜか付き合う振りをすることになりました。  作者: 北川コーリング


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54話 乗るしかなくなったこのビックウェーブ

54話 乗るしかなくなったこのビックウェーブ


「というわけで着きましたー!」


「そうきたか‥‥‥」


さっきまでビックウェーブがどうこうとか言ってたけど、今俺の目の前にあるものを説明しよう。なんと本当にビックウェーブに乗らないといけなくなったようだ。


「海じゃん‥‥‥」


「圭太さっき流れに身を任せるとか、ビックウェーブに乗るとか言ってたから気が付いてると思ってたけど、違った?」


「いや、あれは言葉のあやってやつで」


「そんなに海水浴場に行くのが楽しみなんだって思ってたよ」


確かにこんなに暑い日に川とか海で泳いだら気持ちいいだろうけどさ。でも、そんなことよりも大事なことがある。


「てかこんなビーチに来てから言うのもなんだけど、着替えとかなんもないけど」


男友達と泳ぎに来たならまだパンツで泳ぐのもありだけど、女の子の前でパンツで泳ぐのは流石に恥ずかしい。それにノーパンで帰らないといけなくなるし。


「ふふふっ、そんなこと承知してますとも」


得意げにバックを漁りだした悠木。そういえば今日は悠木のリュックがいつもより大きい気がしてたけどまさか‥‥‥。


「水着と着替えを用意してます!」


そう言い放ち悠木はバックの中から男物の水着を取り出した。


「じゃじゃ~ん!、用意がいいでしょ?」


「そうだな、ってその水着‥‥‥」


その水着よく見ると、俺が持っている水着にそっくりだった。


「それ俺の水着じゃね?」


「あはっ、バレた?」


「いやどうやってその水着を‥‥‥、ってまさか」


「ふふっ、バレてはしょうがない。なんと‥‥‥」


「麗奈か」


「そうですよ。今日は感が鋭いじゃないの」


麗奈がやけに昨日悠木との校外学習に口出ししてくるなとは思ってたけどそういう事だったのか。麗奈が悠木に協力してあげたって事だよな。


「麗奈ちゃんが着替えと水着を圭太の部屋からコッソリ持ち出してくれたのでした」


俺のプライバシーが迫害されている気がするけど、悠木が気を利かせてくれたのであろうから何も言わないでおくか。


「やっぱり大事なのはサプライズだよ。サプライズされて喜ばない人なんていないんだから」


サプライズうんぬんの前に俺のプライバシーがサプライズされてるんだよ。なに言ってるか自分でも分かんないけど。いや待てよ、着替えということは‥‥‥。


「ってことはお前俺のパンツも‥‥‥」


「まあ細かいことはいいじゃん。私気にしないからさ」


「いや俺が気にするんだよ!」


「そんなことより海だよ、海。まさに思い出のツーショットを撮るには持ってこいでしょ?」


そんなことよりじゃないんだよ。年頃の男子高校生が自分のパンツを女子に握られてるっていう状況は流石に落ち着かないだろ。俺だけじゃないよな?


「じゃあはいこれ水着ね。着替えてから集合だよ。そこら辺の女の人ナンパしちゃダメだからね?」


「する訳無いだろ」


「男の子でしょ?」


「いや、なんで可愛い女子と一緒に来てるのにナンパするんだよ」


「ふ~ん‥‥‥、そうなんだ」


「なんだよ今の間は」


「なんでもないよ~。じゃあ私着替えてくるね」


意味ありげな反応だった。そんなおかしな事言ったか?


まあ俺も着替えてくるか。暑すぎてもう沢山汗をかいてしまった。確かにこんな日は海がいいな。てか、一応校外学習なのに海で遊ぶなんてって大丈夫なのか。


でもここまで来たら楽しむしかないな、このビックウェーブを。安心してほしいけど、ここは普通の海水浴場なのでそんな大きい波なんてないから安全だ。言いたいだけだ。

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