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学校1の美少女の秘密を覗いてしまった結果、「墓場まで持って行け」と脅され、なぜか付き合う振りをすることになりました。  作者: 北川コーリング


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30話 乙女の秘密

30話 乙女の秘密


「久しぶりだね、圭太」


「えっと、久しぶり‥‥‥」


「どうしたの?、そんな顔して」


俺は先ほどの爆弾発言、ではなく。幼馴染が実は女でした、という訳の分からない状況に驚いていた。麗奈がゆうきが帰ってくるって言ってた時に言ってた話はこれの事だったのか‥‥‥。


「私も久しぶりに会えた事が嬉しくて変な事言っちゃった。さっきのはごめんね?」


「一ついいか?」


「どうしたの?」


そんなことよりさっきから言いたいことが一つある。


「お前代わりすぎだろ!」


昔は自分の事俺って言ってたよね?、しかもこんな女の子って感じじゃなかったし。もうただの別人だよ。男って勘違いしてたくらいなのに、こんな可愛いくなったのか‥‥‥。名前も悠木って男の子っぽいじゃん。全国の女性の悠木さんには申し訳ないけど。俺人を見る目が無いのか。


「あはは、昔の事は忘れてよ~。恥ずかしいじゃん」


「いや、まじで誰だよってレベルだよ」


「そんなにかな~?」


未だに受け入れれない、悠木が女だなんて。小さい頃は風呂も一緒に入ってたんだぞ、なぜ気が付かなかったんだ俺は。そんな漫画みたいな話あってたまるか。


「実は麗奈ちゃんとは久しぶりに会ってたんだけど、私のが転校するのは内緒にしてもらってたの。驚かせたかったからさ」


絶賛別の意味で驚いてるよ。


「麗奈ちゃんさ、私の事男の子だと思ってたらしくてさ、酷いよね?」


「いやお‥‥‥、確かに酷いな」


俺もだよって言いそうになったけど、流石にやめておくか。それにしても‥‥‥可愛いな。なんかこうスポーツ女子って感じだけどちゃんと女の子らしい感じで。


「よお、牧野‥‥‥」


「どうした和彦って‥‥‥、みんなまで」


後ろを振り向くと男子のみんなが俺らの事を取り囲んでいた。休み時間だからみんな休憩しろよこんなとこに固まっていないで。まあ、なんとなくみんなが思ってることは分かる。


「お前‥‥‥、水瀬さんだけで飽き足らず朝日奈さんまで、どこまで俺らを馬鹿にする気だ!」


「和彦落ち着けって、ゆうきはそういうんじゃなくて、ただの幼馴染だからさ。ほんとにそういうんじゃないんだ」


男子の目が怖い。今にも殴りかかって来そうだ。というか‥‥‥なんか水瀬さんもこっち凄い目で来てる‥‥‥、絶対あれ不機嫌になってるよ。


「圭太そんな事言うんだ~。一緒にお風呂も入った仲なのにね」


笑いながらそう言う悠木。こいつ絶対分かって言ってるな。美人は性格が悪いはやっぱり本当だったのか。


「やっぱり風呂の話は本当だったのか‥‥‥」


「許せねぇ」


「地獄に落ちろ!」


阿鼻叫喚の嵐だ。ほんとに男子ってこういう話が好きだな‥‥‥。でも俺も逆の立場だったらこうなっていた気はする。そのくらい悠木が美人になっている。


「その水瀬さんて人はどこにいるの?」


「いや、今はいいってば」


この状況で水瀬さんに挨拶しようものなら、水瀬さんがぶち切れかねない。だから今は落ち着くんだ悠木よ。


「圭太と仲いいんでしょ?、だったら私も挨拶くらいしとかないと」


「いや友達じゃなくてだな‥‥‥、って待てゆう‥‥‥」


「知ってる」


悠木が急に立ち上がった。俺は止めようと手を掴んだが女の子らしからぬ力の強さでなぎ払われてしまった。そうだこの力の強さ‥‥‥、悠木だ。てか、知ってるって何を知ってるんだ?


「あなたが水瀬さんでしょ?」


「そうだけどなにか?」


早速水瀬さんの前に行ってしまった。まずいぞこれは‥‥‥、一触即発の雰囲気になっている。流石に水瀬さんもみんなの前だから何もしないとは思うけど。


「なんか二人が睨み合ってるぞ‥‥‥」


「水瀬さんの顔笑ってないよ」


「いやこれ大事件じゃん‥‥‥」


クラスの意識が二人に集中する。なにが起こるんだ‥‥‥。二人とも見つめ合ってるし‥‥‥、いざとなったら俺が止めに入るしか‥‥‥。


「あのさ‥‥‥」


先に口を開いたのは悠木の方だった。


「よろしくね!、水瀬さん」


「えっ‥‥‥」


言葉に詰まっている水瀬さん。意外と拍子抜けで驚いているのかもしれない。


「こちらこそよろしく‥‥‥朝日奈さん」


「うん、圭太の幼馴染として挨拶しとかないとって」


「そうなの‥‥‥」


ふぅ‥‥‥、ひとまずは喧嘩みたいにはならなくて良かった‥‥‥。クラスのみんなの注目も収まって一安心だ。でもあの水瀬さんが少し押されている気がする。なんて奴だ悠木は。


「水瀬さんちょっと耳貸してくれない?」


「えっ、なにかしら」


「‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥だよね」


「え、なんでそれを‥‥‥」


「じゃあ、また今度お話しよ?」


なんか言ってようだけど、上手くやっているようだな。平和が一番だからな。


「牧野、なんでお前そんな恵まれてるんだよ」


「いやそんなことないって」


和彦が羨ましいそうな感じで言ってきた。俺からしたらどっちも彼女でもないんだけどな。悲しい‥‥‥。


「お前、朝日奈さんには手を出すなよ?」


「手を出すとか出さないとかそういうんじゃないって言ってるだろ」


あいつの小さい頃なんて男より男の子って感じだったぞ。今しか知らないからそう言う事が言えるんだほんとに。何回あいつに泣かされたことか。


「でもまあ朝日奈さんはバスケ部だから、俺もお近づきになれるかもな~」


「まあ、がんばれよ」


「なんかお前に言われると腹立つな」


そういえば、さっき自己紹介で女子バスケ部に入りますって言ってたな、中学の時は全国にも行ったって。あいつ小さい頃から運動神経良かったもんな‥‥‥。てか、俺に言われたら腹が立つってなんだよ。


「圭太~、水瀬さんと仲良くなれたよー」


次は悠木が帰ってきた。もう水瀬さんとの話は終わったのだろうか。


「圭太の友達?」


「あ、圭太と中学の頃から友達の佐藤和彦ですっ」


「そうなんだ~、よろしくねー」


和彦がテンパっている。これはおもしろいな。


「俺もバスケ部なんだ、だから仲良くして下さいっ」


「えぇ~そうだったんだ。じゃあ同じ体育館部活だね」


「はいぃ!」


急に握手されたからってキョドリすぎだろ。でもまあ頑張れよ、和彦。


‥‥‥知らんけど。


「悠木はさっき何話してたんだ?」


「えぇ~秘密だよ」


「なんでだよ‥‥‥」


秘密にされたら余計気になる性格だからやめてほしい。


「乙女の秘密を男がズカズカと踏み込むもんじゃないよ?」


何が乙女の秘密だ。小さい頃のお前に聞かせてやりたい、切実に。


「いいから教えてく‥‥‥」


「そんなことよりさ‥‥‥」


話を強制的に変えられてしまった。やはり昔と根の部分は変わっていないようだ。


そして、水瀬さんの方を見てみると、いつもより少し顔色が悪い気がした。ほんとに何を話してたんだ。

でも、乙女の秘密って言葉、なんか良いよね。


こう‥‥‥グッときますよね。

【まずは、この作品を読んで頂きありがとうございます!】


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