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学校1の美少女の秘密を覗いてしまった結果、「墓場まで持って行け」と脅され、なぜか付き合う振りをすることになりました。  作者: 北川コーリング


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25話 好きなトッピングは魚粉パウダーらしいよ

25話 好きなトッピングは魚粉パウダーらしいよ


「やっと終わったー!」


「今日カラオケ行こうぜ」


「今日、ご飯食べに行こ~」


「ねぇ、国語の2の3番なんて書いた?」


テストが終わった。学生の解放された気分になる瞬間ランキングどうどうの一位なんじゃないだろうか。今回のテスト、水瀬さんのテスト勉強で自分のテスト勉強があんまり出来ていなかったけど、意外となんとかなって良かった‥‥‥。


それと水瀬さんの方も‥‥‥、なんとかなったようだな。親指を立ててグッドポーズをしてる。


‥‥‥ほんとに大丈夫かな。


「はーいじゃあみんな席付け~」


まあでも、テストの日はなんといってもテストが終われば早く帰れるのも楽しみの一つだ。これは学生あるあるじゃない?


「え~、じゃあ軽く連絡事項言って終わるから、よく聞けよ~」


みんな、テスト終わりの解放感と明日が土曜日ということでソワソワしているみたいだ。まぁ俺もその一人なんだけどね。今日はまっすぐ帰って見たかった過去アニメを一気見する予定だ。ふぅ、考えるだけでワクワクしてきたな。今週はずっと水瀬に付きっきりで自分の時間がほぼ無かったし、今日は爆速で帰ってやる‥‥‥。


◇◇◆◇◇


「ほら見て、あれ。美味しそうな魚がいるわ」


「水族館の魚に美味しそうっていう感想を持つ人なんているんだ」


「バカにしてる?」


「うん、してる」


「ほんと乙女御心が分からないのね、牧野君は。今は多様性の時代だっていうのに、遅れてるわよ」


いや、それを乙女心っていったら、全国の乙女から大バッシングだよ。それと多様性って言えばどうにかなると思うな。


「というか、俺はなぜ水族館に?」


「あれ、言わなかったかしら?、テスト勉強のお礼よ。今日の私は太っ腹だから、入場料金も私が出すわよ」


今日は速攻で帰ろうと思っていたらこれだ。まぁせっかくのお礼だし、ありがたく受け取るか。ここで早く帰りたかったのになんて言ったら、それこそ乙女心が分からない奴だ。


「水瀬さん水族館好きなの?」


「いえ、特に好きって程ではないわよ」


なんでだよ。水族館行きたくて来たんじゃないのか。相変わらず、どうなってんだこの人は。


「私はただ、牧野君と来たかっただけよ‥‥‥。」


「へぇ~‥‥‥って、いきなり変な事言わないでよ」


この人おちょくってるのか、本気で言ってるのか分からない時がある。今みたいなやつとか。冗談でも少しドキッてなるからやめて欲しい。


「ま、冗談よ」


「はいはい、分かってますよ」


「その割には顔が赤いわよ?」


本当にこういうのに弱すぎる自分が悲しい。弱者男性すぎる。


「そんなこといいから早くあっち見に行こ、水瀬さん」


「図星のようね、牧野君?」


そういってクスクス笑ってくる水瀬さん。世の弱者男性はこの人みたいなのに絞り取られているんだろう。だが俺は屈しない。


「うわっ‥‥‥、この魚キモカワってやつね」


深海魚を見て目を輝かせている。暗い水槽と水瀬さんがマッチしてドラマのワンシーンみたいだ。ほんとに普通にしてたらこの人は最強だ。素直に可愛いって思ってしまった自分が情けない。弱者男性を代表して謝罪しよう。


「この魚、可愛くはないでしょ」


「可愛いじゃない。特にこの目がきもいわ」


「女子のいうキモカワっていうの、良く分からないんだよね」


「牧野君には期待してないから大丈夫よ、これからに期待ね」


うん、この水槽に沈めてやる。係員さんこいつを水槽に‥‥‥。


「って、もうあっち行ってるし‥‥‥」


「牧野君~、ここ魚粉パウダーが売ってるわ~」


ってここでも食べ物か‥‥‥。魚粉パウダーなんて次郎系ラーメンのお店でしか見たことないぞ。人があんまりいないからってはしゃぎすぎだろ。これで知り合いにでも見られたら‥‥‥。


「え、、あれ水瀬さんじゃない?、魚粉パウダーって、それにあれは彼氏の‥‥‥」


‥‥‥見事に見られていたようだ、おそらくうちの学校の上級生だな。早くあの人を回収しないと。


「ほら水瀬さん、早く行くよ」


「ちょっと、魚粉パウダー気になるじゃない。特殊な魚の魚粉パウダーかもしれないじゃない、深海魚とかの」


そんなのあってたまるか。変な事喋られたらこっちが恥ずかしくなるからやめて欲しい。なんか人が集まって来てるし。ほんとに勘弁してくれ。


◇◇◆◇◇


「魚粉パウダー買えて良かったわ。ありがとう牧野君」


「どういたしまして‥‥‥」


結局、水瀬さんが買いたい、買いたいしつこかったので、あの後すぐ俺が買いに戻ったのだ。そしてあの上級生に話しかけられるし、最悪だった。なんか笑われたし‥‥‥。


「でも、今日は楽しかったよ。ありがとう」


「テスト勉強で迷惑をかけまくったから、このくらいさして頂戴。楽しんでもらえたなら、なによりだわ」


水瀬さんの方が楽しんでたけどね。


「お礼に今日は家まで送ってくよ」


「いいの?」


「別に、今日は送ってあげようかなって思っただけだよ」


「じゃ、送ってもらうわ。私の彼氏にね‥‥‥」


相変わらず冗談しか言わないなこの人は。最近は突っ込むのに疲れてきた。誰か、突っ込み担当のキャラを出してくれ、‥‥‥ってキャラってなんだよ。疲れてるのかな、俺。


「って‥‥‥、この公園懐かし‥‥‥」


「この前言ってたわね‥‥‥」


「うん、子供の頃良くこの公園来てたから‥‥‥」


いや‥‥‥、最近来た気がする‥‥‥。いつだ?、ここらへんを通る事なんてないし‥‥‥。


「‥‥‥夢の‥‥‥」


「ん?、どうかしたの?」


そうか‥‥‥。俺がいつも見てたあの女の子との夢で、ここで話してたのか‥‥‥。


「いや、なんでもないよ。水瀬さん家すぐそこだし、早く行こうか」


「そう‥‥‥、じゃ帰りましょ」


そして俺たちは水瀬さんの家に向けて再び歩き出した。


この公園であの女の子と‥‥‥。なにか思いだせそうだけど、思いだせない。モヤモヤした気持ちが残っている。あの女の子は一体誰なんだ。俺のネックレスと同じネックレスを付けてたあの子は。


◇◇◆◇◇


次の週の学校では、水瀬さんの彼氏は次郎系マニア、という意味不明な噂が上級生の間で話題になったらしい。好きなトッピングは魚粉パウダーらしいとも。

【まずは、この作品を読んで頂きありがとうございます!】


 「面白かった!」


 「続きを読みたい!」


 「この後どうなるのっ‥‥‥?」


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