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魔法とは

挿絵(By みてみん)

 私達は、父親の奢りでたらふく食べた!

 パラレルワールドへ来る前より、断然美味しい。

「海の幸が最高だね!

 父さん?そういえば俺って今年何歳だっけ?」

「おいおい。20歳になったばっかりだろう」

 よし、自然に聞けた! 20歳か…若いなぁ。


「みかんさんはいくつなんだ?」

 ナイス父親!みかんの歳はまだ聞いていなかった。


「私も20歳です」

「二人とも同い年なんだな~ そろそろ店を出るか」

 よく見ると、テーブルはからっぽだった。

 みかんも大満足の様子だ。


「ごちそうさまでした~!」


 ┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈


 そのまま電気屋さんに行き、

 みかんにも一緒にスマートウォッチを選んでもらい、

 無事に通信手段をゲットした!



挿絵(By みてみん)



「このスマートウォッチの画面の4つのマークは何だろう」

「使い方は、後で私が説明するね!」

 みかんが何故か焦っている。


「じゃぁお願いします」

「そんな事も知らないのかぁ、優!

 スマートウォッチは、今時スマウォって言うらしいぞ!」

 父は何だか自慢気だ。


「父さん、ありがとう 母さんにもお礼言っといて」

「伝えておくよ!じゃあ、そろそろ帰るよ

 デートも良いが、仕事も探すんだぞ〜?」


「本当に、ごちそうさまでした」

「いつでも嫁にきてくれよな」

「はやく帰れ」

 父は急いで母の元へ帰って行った。


 ┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈


「ふぅ、危なかった」

「スマートウォッチの事?」

「とりあえずはスマートウォッチのマークについてかなぁ

 この世界の常識だからね!」


 色々説明したいと言われ、またもやみかんの家にお邪魔する事になった。


 ┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈


「いい家族じゃん」

「顔も性格も全然違うから驚いたよ。みかんの家族は?」

「和歌山市内に住んでるよ~!私はこの田舎で一人暮らし」

 何故か理由を聞いてはいけない気がした。


「そうなんだ」

「まずは、この世界の常識の話ね!」

「あ、そうだった。

 スマートウォッチのマークだよね?」

「そう画面の、その4つのマークは魔法の基本属性だよ」

「スマートウォッチで魔法が使えるの?」

「アハハ!ちがう、落ち着いて? 魔法の事は今から説明する」

 気づけばキス出来るほどみかんに近づいていた。

 慌てて少し距離をとる。


「この世界には"人"が使える"魔法属性が8つ"あります」

「属性が8つ?」

「そのうち

 "基本属性"は、火・水・腐・木 の"4つ"です」

「あ!それがこの4つのマークかな?」


「そう!

 この4属性は、生身の人間なら誰しも

 最低"一つは必ず"持っています

 複数持っている人の方が多いです」

「沢山属性を持ってる人がいるんだ~!」


「うん、修行して後から習得できる人もいるよ!」


「で、次に"珍属性(ちんぞくせい)"が"4つ"あります

 それが"時・空・光・闇"です

 これは少し特殊で、

 時と空のどちらか

 光と闇のどちらか

 という様に、2属性づつにグループ分けされていて

 各1属性づつしか取得出来ません

 例えば、時と闇なら、

 持っている人が居ても不思議じゃないけど

 光と闇を持ってる人は居ないよ」


「頭がぐるぐるしてきた」

「アハハ!私も、検索しながら読み上げてた」


「そう言えばみかんは何処に居てもインターネットに繋がってるんだったね」

「そうだよー!

 魔法は使えないけど、便利だよ

 これを、脳内ネットワークって呼ぶんだ」

「カッコいいな」

「そう?私はもう一度魔法が使えるようになりたいな」

「元々は凄い魔法使いだったりして?」

「実は、そこそこ使えるほうだったりする♪」


「あ!じゃあ私の魔法で、みかんが魔法を元通り使えるようにする

 って出来るのかなぁ?」

「・・・え?」

 みかんは凄く驚いた様子だ。


「出来ないの?」

「前例はないけど、可能性はあるかもしれない」

「じゃあ、頑張ってみる!」

「アハハ!ありがとう

 そうと決まれば、まずは魔法を使えるようになって貰わないとね」

「まだ使い方がわからないんだった」

「何年かかる事やら?」

 2人で笑い合った


「さっきの魔法の話は理解できた?」

「なんとなくわかったけど、私も一つは属性を持ってるって事だよね?

 イマイチ実感が湧かない」


「そうだよね

 まずはスマートウォッチで今どの属性を持っているか確認しよう」

「スマートウォッチで確認できるの!?」


「うん。今持っている属性や、レベルもわかるんだよ」

「レベル!?」

「もう、説明するより試した方が早いね!」

 みかんの説明通りに、操作してみた。

 大体の事は、本人の音声で操作出来るようだ。

 他の人の声には反応しないらしい。


「基本属性は、木:レベル30しか持ってない」

「各属性の最大レベルは100だよ」


「珍属性、時:レベル5」

「時属性は珍しいねレベル5って!アハハ」


「珍属性、光:レベル5」

「光属性も持ってるの?

 珍属性を修行もなしに2つも持ってるなんてレアだよ~!」


「整体レベル80?なにこれ」

「バカヂカラ!

 これは本能、いわゆる五感や肉体の能力値だよ」


「本人のレベル1」

「本人レベル1!?」

 今まで言った能力の中で一番驚いている。


「多分だけど、転生した時に本人レベルがリセットされちゃったんじゃないかな?

 本人レベルが低いと、本人レベルに応じた魔法しか使えないし、

 優のバカヂカラも使えないよ?」

「レベルはどうやってあげるの?」


「本人レベルは生活や、精神的な成長でレベルが上がる事が多いよ」

「魔法は?」

「こればっかりは、経験を積んで上げるしかないかなぁ」

「てっとりばやく経験を積む方法はないのかな?」


「スクールに通っても急には上がらないし」

「どうしよう」


 みかんが急にかしこまる。

「優って無職だよね?」

「うん」

「冒険者になるのはどう?」

「なんだそんな事か」

「えっ?」

「丁度仕事探してる所だし、この世界の事もっと知らなくちゃと思って、

 昨日話してくれた冒険者に丁度興味もってたんだ~!」

 やっぱ異世界転生といえば、冒険者でしょ。


「昨日の話を聞いてた? 命が危険な仕事だよ」

「みかんは命の恩人なんだから、そんな事気にしないの!」


「あ゛りがどう‥‥

 魔法使えるように頑張ってくれるって

 それだけでも嬉しいのに」

「助け合うのは当たり前でしょ?」

「ぞぅだげど‥‥命まで賭けて冒険者なんて

 今時冒険者なんてほとんど居ないのに」

「ほとんど居ないの?」

「うん 今じゃ各都道府県に一箇所づつしか

 ギルドがなくて、そこに登録すると冒険者になれるよ」

「なるほど、和歌山は何処にあるの?」

「和歌山駅の近くだから、ここから車で1時間位かな」

「わかった、明日行ってみる」

「命に関わる仕事だから、ご両親には事前に話した方がいいよ」

「うん」

「何かあったらスマーとウォッチでいつでも電話して

 明日行く前も必ずだよ!」

「わかった」

 優とみかんは電話番号を交換し、優は家に帰った。

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