パラレルワールド?男の子になっちゃった
第4部分と統合しました。
レジへ戻ると、店員さんは何食わぬ顔で待っていた。
「なんでも、ネットワークで検索できるって本当ですか?」
「本当ですよ?」
「実は‥‥」
優は今日あった出来事。
家がなくなってしまった事。
性別が変わってしまった事。
包み隠さず、すべて相談した。
するとレジの店員さんは、笑いながら答えた。
「アハハ。そうだったのか!」
「えっ?」
「なんか馴れ馴れしくしちゃってごめんね」
「気にしないで下さい
私こそ頼れる人が居なくて助かります」
「じゃあお言葉に甘えて。私の名前はみかん!
いくらでも頼ってね~
いろいろ検索してみたけど、ここは
お兄さんが居た世界のパラレルワールドだと思うよ」
「私は優です。パラレルワールド?」
「同じ時間・同じ場所の世界線が沢山あるんだけど、
それをパラレルワールドって言うの
優の場合は、朝事故に遭った拍子に
ひょっこり来ちゃったんじゃないかな?」
「戻れるんですか?」
「今まで元の世界線に戻ったと言う事例はないな~
そもそも世界線を移動すること自体が稀だから、
一生に一回体験できただけでも凄いことだと思うよ」
前の世界?に未練は無いけど、男の子の身体は色々困る。
「あっ!この身体の持ち主は?」
「それも色んな例があって、
優が元居た世界線と入れ替わってたり既におばけになってたり…」
「おばけって!」
「つまり何らかの理由でこの世界線には居ないって事だよ」
「元の私はどうなったんだろう?
軽い事故で多分怪我もなかったはず」
「じゃあ、別の人格が入り込んでるか、
優のコピーがそのまま存在してるかもしれないね」
「つまり確認の方法がないって事?」
まぁ元気でやってるならいいか…
優は深く考えるのを辞めた。
「そう言う事!
もうバイトが終わるから、今日は家においでよ」
「いいんですか!?」
「家がないんでしょう?ちょっと待ってて。」
そう言うとそそくさと奥へ行ってしまった。
その後の優は言われるがままだった。
みかん「じゃ、すぐそこだからついてきてー」
優「わかりました」
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「いらっしゃい。
自分の家だと思って、くつろいでね」
「ありがとうございます」
「アハハッ!もう友達じゃん。畏まらないで〜」
「ありがとう」
優はホッと胸を撫で下ろした。
ここに来て、みかんの優しさが身にしみて本当に嬉しかったのだ。
「今日は疲れたでしょ?お風呂に入っておいで」
「じゃあ、お言葉に甘えて!」
みかんは、優をお風呂場に案内し、タオルと部屋着を準備してくれた。
優は脱衣所で1人になった。
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「キャーーーーーーーーーーーーー!!!!!!!!」
ドスンッ!!!!!
優は思わず転んでしまった。
「どうしかした?」
「なんでもなーーい!」
・・・男の人の裸だ
自分にないはずのモノがついてる。嫌だ。
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「はぁ、、、」
お風呂が豪華すぎる。
部屋もかなり綺麗だったけど、コンビニ店員だよね?
さっきは、大声出しちゃったけど、
私本当に男の子だ。身体もなんかガッチリしてる。
この身体でトイレってどうしたらいいんだろう?
チラッ、、、
こんなのが本当にくっついてるんだ。
汚い、、じゃなくて、これが私の身体なんだよね?
ムニムニしてる、、、
これをトイレに向けるのね?
一通り身体を洗い終え、ふと鏡を見た。
「にしても!なんかイケメンって感じ?」
優は鏡を見ながらついニヤけていた。
「こんなイケメンになってみたかったんだ〜ふふふ〜ん♪」
これからは自分のこと俺って呼ぼうかなぁ?なーんて
「俺の名前? 優だ。よろしくぅ!」
「お風呂大丈夫ーーー!?」
みかんが心配している?
ま、、まさか。今の独り言聞かれた?!
「今出るとこーーー!」
優はそそくさとみかんの居る部屋へ戻るのであった。
「ただいまー」
「私も入ってくるね」
みかんはニヤニヤしながら、お風呂へ向かっていった。
やっぱりさっきの独り言聞かれてたな?
沢山の方にご覧いただき、ありがとうございます(*ᴗ͈ˬᴗ͈)⁾⁾⁾ ペコ




