ショッピングモールに装備屋が売ってあるらしい
「お話の最中、申し訳ないのですが
ギルド和歌山について、仕事の説明を行いたいので、
みかんさんは残っていただけますか?」
「わかった~!」
「俺はどうしよう」
「あ、ごめん。合鍵を渡すの忘れてた〜
…はいっ!これでいつでも家に帰れるよ」
なんか寂しい気もするが、仕事の邪魔は出来ない。
「ギル、みかんの事よろしくお願いします」
「もちろん、みかんさんの事は私が全力でサポート致しますのでご安心下さい
みかんさんのお陰で、全国に散らばってしまった和歌山の冒険者を呼び戻す事が出来ます」
なんだか嬉しそうだ。
「今日は先に帰るよ」
「次回までに和歌山で受注可能なギルドクエストを募集しておきます」
「ありがとう」
「じゃ、また家でね~」
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優は1人ギルドを後にした。
ピコン!
スマートウォッチが鳴っている。
「お振込み入金がありました。」
PIPIPIPIPIIPIPIPIPIPI…!
母からの着信だ。
「もしもし」
「あ、優君?今月の分今振り込んだから確認よろしくね!」
「ありがとう助かるよ」
「お、優か?もう冒険者になったか?」
父も一緒に居る様だ。
「丁度さっき登録してきた所だよ」
「父さんの小遣いの分まで、頑張ってすごい冒険者になるんだぞ」
「わかった。頑張るよ」
「依頼を受ける前に今送ったお金で装備を揃えておくのよ!」
「装備?」
「わかってないなぁ。冒険者の必需品って言うと剣だろ!」
「お父さん。防具や魔法の杖もあるのよ?」
「母さんの言う通りだな」
「駅前ならショッピングモールがあるでしょ?」
「冒険者の装備品がMi⭐︎に!?」
「何言ってんだ
冒険者の装備は普通の人でも使うだろ?」
「そーよ
寝ぼけてないで、ちゃんと仕事の前に準備をしておきなさい」
「わかった… ありがとう」
転生してから、優の常識概念がどんどん崩れ去ってゆく。
同じ場所だなんて信じられない。
「じゃあ、元気でね!
活躍する所がテレビに映るの楽しみにしてるわよ」
ブチッ…
さっきみかんが言ってた冒険者TVの事か?
そういえば、昨日の夜みかんと一緒にこの世界のテレビを見たが、チャンネルが3つしかない。
また確認しておくか!
今は丁度一人だし、装備品を買いに行こう。
優はショッピングモールに行き、インフォメーションを確認してみた。
「なになに?」
装備品コーナーは
魔法スポーツ、魔力操作インナー・・・・・
"冒険者専門・便利屋スミちゃん"
ここだ!!
優は気がついたら便利屋スミちゃんで商品を見ていた。
何故か惹かれるモノがあったのだ。
装備に使えと言われている気がする。
「これはネックレスかなぁ?」