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吸血鬼を太陽のもとに連れ出したい おまけ・1


 本編を読んでくださり、ありがとうございます!


 本編を! 読んで! くださり! ありがとうございます!


 ……うん。ここまで「本編」を繰り返したら、さすがに「おまけから読もう」なんて思わないでしょう。


 本編を読み、そして再び、このおまけの地を踏んでくれるはず!


 そう、固く信じてます。そりゃあもう、ダイヤモンドより固く信じてます。


 そんなわけで、本編完読後におまけにまで進んでいただき、ありがとうございます。


 おはようございます。もしくは、こんにちは。あるいは、こんばんは。


 作者の一布と申します。


 さて。過去の一布作品をお読みいただいた方はご存じかと思いますが。


 一布は、長編作品の最後におまけを付けます。


 こう書くと、なぜかサービス精神旺盛のように聞こえるかも知れませんが、単なる趣味です。自分の作品を語りたいだけです。


 自分語りがやめられない! そんなんだから、まだ一度もモテ期を経験できない!


 そんな自分の欠点を自覚しつつ、それでもやめません。自作語り。


 そんなわけで、この「おまけ・1」では、登場人物について語りたいと思います。


 ちなみに、一部一布の設定書の原文まんまで表記したりもします。


 こんな自作語りですが、楽しんでいただけると嬉しいです。


 なお、このおまけの性質上、思いっ切りネタばれを含みます。


 ので、どうかどうかどうかどうか、先に本編を読んであげてください。


 よろしくお願いします!m(_ _)m


 では、おまけの始り始り。


【登場人物設定等】


宮川翔太みやがわしょうた


 身長一六八センチ 体重五十六キロ

 三月三十一日生まれの十六歳。高校二年

 ボクサー


 小柄だが気が強く、やや喧嘩っ早い。IQは131と、知能が高い。生来の運動能力は、実は人並み。彼が、決して多くない練習量で全国上位に食い込めたのは、優れた頭脳で効果的な練習計画を立てていたから。


 正義感が強いように見えるが、強いのは、実は正義感ではなく情。いじめられっ子を助ける際は当たり前に腕力を駆使したり、詩織の罪を知りながらも彼女の本来の性質を優先させて手を差し伸べる辺りに、そんな部分が垣間見える。


 母と陽向を尊敬している。


 自分発信で周囲を観察する能力は長けているが、相手発信で自分に向けられる気持ちには疎い。だから陽向の気持ちにも気付かない。


 一布作品には主人公らしい主人公が少ない気がしたので、今回は主人公らしい主人公を書こう――と考えたら、こんな人物になった。つまり、彼の動きで物事が解決に向かうという。


 ボクシングスタイルはボクサーファイターに分類される。ジャブと左フックが得意。ただし、自身の戦い方を研究され、左のパンチを警戒されていると判断した場合は、切り札として右ストレートを使う。


 カウンターが得意だが、天性の動体視力や反射速度に依存するタイプではない。相手をコントロールし、相手に特定のパンチを出させ、それに対してカウンターを取るという典型的な頭脳型。


 ちなみに、結構モテる。


 

山陰陽向やまかげひなた


 身長一五五センチ 体重七十四キログラム

 三月三日生まれの十六歳 高校二年


 本作のメインヒロイン。世にも珍しい(と思う)、主人公と両想いにならないメインヒロイン。

 おおよそ倫理や正義という観点から言うと、翔太よりも主人公らしい。

 身長に対して体重がやたらと重いのは、吸血鬼だから。


 人間の性格というのは、生まれ持った資質と育成環境が影響しあって形成される。陽向は、幼い頃は引っ込み思案で暗かったが、それは、吸血鬼としての教育を受けていたから。本来の性質は、明るく社交的。翔太と出会い、彼と関わることで、吸血鬼としての教育よりも生来の性質が色濃く出るようになった。


 作中何度も出ているが、Fカップ。

 本作投稿前の設定作成時は、Gカップだった。

 ただ、作成中に、こんな天の声が。


「成長過程でGは大き過ぎだろ。将来はHカップになることを見据えて、現時点ではFカップだろ」


 天の声に従って、Fカップとなりました。

 ちなみに、高校卒業時点でGカップになる予定です(笑)


 基本的な髪型はポニーテール。髪の毛と胸がよく揺れる。フルフル。プルンプルン。


 ……あ。女性の読者様の去って行く足音が聞こえる……(T^T)


 翔太は陽向を尊敬しているが、それ以上に、陽向は翔太を尊敬し、信頼している。その気持ちが大き過ぎて、彼への本当の気持ちに気付けない。


 もし陽向が、高校進学前に翔太への気持ちに気付けていたら、どうなっていたか。


 ――うん。結末は変らない気がする。



三田(みた)詩織(しおり)


 身長一四九センチ 体重七十七キログラム

 身長は陽向よりも低いのに体重が彼女より重いのは、吸血鬼の濃度がより濃い――つまり、身体能力が高いから。身体能力が高い分体が頑丈となり、体重も増えた。

 七月十七日生まれの十七歳 高校二年


 本作のサブヒロイン。世にも珍しい(と思う)、主人公に惚れられたまま結末を迎えるサブヒロイン。


 陽向の項でバストサイズに触れたので、詩織でも。


 Bカップです。

 Bカップです!(※一布は大きいおっπ好きというわけではないというアピール)


 小柄で眼鏡をかけた、読書好きの女の子。外見上のモチーフは、一布が読んでいる他作品のヒロインのひとり(暴露)。ただし、性格は全然違う。


 これも陽向の項で書いたが、人間の性格というのは生まれ持った資質と育成環境が影響しあって構成される。


 詩織は生来大人しく優しい性格で、そこに吸血鬼に対する教育が加わって、すっかり自分に自信のない引っ込み思案な子になった。


 死にかけた子猫を助けたのは、自分の側にいてくれる者を求めたから。けれど、それなら、里親探しをしている子を引き取ればいい。結局のところ、彼女の持っている生来の優しさがそんな行動を取らせた。


 そんな優しさと自分への自信のなさを、五味につけ込まれた。性格の悪いモテ男に傷付けられるのは、大人しくて優しいコなんです。


 モテ男絶滅しろ!――という一布の願望を一部叶えてくれた人物とも言える(本編参照)



五味(ごみ)秀一(しゅういち)


 身長一七五センチ 体重六十五キログラム

 八月二十八日生まれの十七歳 高校二年


 一布の他長編(十万文字以上のもの)を読まれた方はご存じかと思いますが、一布作品におけるクズの代名詞的人物。同姓同名の人物が長編全てに登場しています。そして、全ての作品において見事なクズっぷりを披露しています。


 ある意味、一布作品におけるスーパーアイドル。もちろん悪い意味で。


 誰もが認める長身イケメンだが、上記の通り性格はクズそのもの。でも、その外見と堂々とした立ち振る舞いで、非常にモテる。口も上手い。


 無駄に知能が高く、IQは126。


 一布としては、これまでの作品の五味君を上回るクズにしようと頑張りました。


 とはいえ、非常に書きやすい人物でもあり。ひたすらクズを極めていけばいいんで。結果として、清々しいほどのクズに出来上がったと自負しております(笑)


 ちなみに彼の最後に関しては、一布の個人的な感情が非常に影響しています。


 ――モテる高身長イケメンなんざぁ、この世から絶滅してしまえ!!




山陰灯やまかげあかり


 陽向の母

 身長一五五センチ 体重九十七キログラム

 濃度一〇〇パーセントの吸血鬼

 四十二歳

 Gカップ←

 吸血鬼の性質で、驚異的なレベルで若さを保ってる。見た目は二十代中盤に見える。夫婦で歩いていると、親子に間違われることもある。


 愛情深く優しいが、灯も吸血鬼の例に漏れず、一時期までは暗かった。


 そんな灯の転機は、大学生のとき。後の夫となる陽向の父に出会った。

 ひたすら自分を口説き、裏表のない愛情を向ける夫に接するうちに、本来の性質が表に出るようになった。結果として、陽向が赤面するほど夫を愛し、娘を大切にし、正義感に溢れた人物となった。


 夫との夫婦生活の頻度は週七。つまり毎日。それでも陽向に妹や弟ができないのは、吸血鬼の受胎率の低さによる。


 灯の両親は、実は完全オリジナルの吸血鬼。


 敗戦国連合の中の某国は、生物兵器である吸血鬼を生み出すため、同盟国である日本にも実験体の提供を依頼した。それも、兵士として戦争に出る男だけではなく、女性も。


 その中に、灯の両親がいた。灯の父は、現在の灯の地元出身。灯の母は東京出身。実験体として某国に送られた両親は、そこで出会い、互いに励まし合って辛い日々を生き、いつしか恋仲になった。


 戦争が終わって日本に帰国した際、国は、吸血鬼となった人物達を東京に集約させて一カ所で管理しようとした。


 が、「誰でも故郷を馳せ、あるいは住まいを自由に選択する権利がある」という国連の主張のもと、父は地元に帰り、母は父についていった。


 ちなみに国連側の主張は、戦勝国連合の某国の意見が大いに影響している。主張内容は人権を尊重するもののように聞こえるが、これもまた、敗戦国連合に、吸血鬼の管理で敗戦国連合の国力を割かせるため。一カ所で管理するよりも、方々に散った吸血鬼を管理する方がコストがかかる。

 

 のちに結婚した灯の両親だが、吸血鬼の受胎率は低く、なかなか妊娠しなかった。


 灯が生まれたのは、両親が五十過ぎのとき。超高齢出産である。


 こうして、第二世代としては稀少な一〇〇パーセントの吸血鬼が生まれた。


 いわずもがなの作中最強人物。それだけに、少し扱いに困ったり(笑) 某サッカー漫画の某天才ゴールキーパー以上のジョーカーだと思っている。つまり、物語の渦中に登場させると戦力バランスが大きく崩れる。


 さらに余談。

 陸上の生物で最強と目される生物は多数いる。ホッキョクグマ、虎、カバ、ゾウ、などなど。そのどれが相手でも問題なく勝てるくらいに強い。アマゾンとかサバンナで裸で放り出されても、普通に生き残れる。


 夫が好き。夫が大好き。夫を愛している。



■陽向の父


 名前は山陰敬一やまかげけいいち

 年齢は四十二歳


 名前を出さなかったのは、固有名詞を持った人物が増えすぎるから(笑)


 灯とは大学で知り合った。彼女の色素の薄い髪と透き通るような白い肌に、「女神様!」みたいな感想を抱いた。初めて彼女にかけた言葉は「一目惚れしたんで、友達になってください」という意味不明なもの。


 実は灯以外に女性経験がなく、初めて付き合った女性も灯。もちろん浮気などしない。そのため、敬一にとっては、灯が生涯唯一の女性である。


 敬一と知り合った当時は内向的だった灯だが、戸惑いながらも彼と友人になる。


 どこか間抜け臭がする男ではあるが、愛情深くて優しくもある。さらに、男にしては珍しいくらい一途。


 今でも、昔と変らず灯を愛してる。同時に、「年々老けていく自分じゃ、いつまでも若々しい灯にいつか嫌われるかも」という不安を抱えている。そんな不安を払拭するように、毎晩、夫婦の寝室で、灯に「大好き」「愛してる」と繰り返している。


 灯は灯で敬一が大好きなので、結果的に二人で「大好き」と言い合うこととなる。


 夫婦間の呼び名は、陽向の前では「パパ」「ママ」だが、ふたりきりのときは「灯ちゃん」「敬ちゃん」となる。


 ちなみに、陽向が夜中にトイレ等で目を覚ましたときには、夫婦の寝室から二人の声が聞こえたりする。


「灯ちゃん。好き。大好き」

「私も好き。敬ちゃん大好き」


 声には出さないものの、陽向は心の中で絶叫する。


「地球上の冷めた夫婦恋人の(みんな)! あいつらに倦怠期を分けてくれ!」



花井美智はないみち


 身長一七一センチ 体重五十六キログラム

 スレンダーなモデル体型

 Dカップ←

 十七歳 高校二年


 整った体型と顔立ちのせいで五味に目をつけられた、美人であることが不幸に繋がった人物。

 明るく社交的で、冗談も言えて、男女問わず人気があった。


 告白してくる男が多数いたが、その全てを断っている。


 実は、高校一年のときに、男子バスケ部の三年と付き合っていた。


 一度彼氏と寝てから、彼氏が美智とのセックスに夢中になり、それ以外のことを疎かにするようになった。受験生にも関わらず、成績はどんどん落ちていった。当然、受験にも失敗した。


 結果、仲がこじれ、別れた。


 上記の経験から、恋人というものに期待を持てなくなり、誰かと付き合うことを敬遠するようになった。


 そんな彼女にとって、それなりにモテながらもストイックに努力を続ける翔太の評価は高かった。もっとも、当初は翔太と陽向が付き合っていると思っており、陽向に事実を聞かされてからは翔太が詩織に惚れていると知ったため、彼に対して恋愛感情を抱くことはなかった。


 破れたジャージを詩織が修繕してくれからは、「私が男なら放っておかない!」という感情を彼女に対して抱くようになる。だからこそ、まったく性格が違う詩織とも友達でいられた。



飯田真一郎いいだしんいちろう


 身長一八三センチ 体重九十一キログラム

 柔道五段

 剣道三段

 公安警察職員

 四十六歳


 中年だが、体は鍛えられていて強靱。作中ではあまり戦闘能力について語られないが、人間としてはかなり強い。かつては、柔道の国際強化選手だった。


 知能も高く、IQは128

 文武両道を絵に描いたような人物


 もともとは警視庁公安部に所属していたが、翔太の地元で吸血鬼の管理をしていた人物が定年退職したため、その後釜に。移動とともに警備部公安○課(「○」の部分は未設定)に異動となり、吸血鬼を管理する特務係という係の所属となる。


 もちろん、飯田先生の仕事は吸血鬼の管理だけではない。公安部に所属していた頃はテロ対策などの業務をこなし、その流れから、異動後も冬季オリンピック等の国際的なイベントに関する厳戒態勢に関わったりしている。


 テロまがいの犯罪に対応していたことから、残酷な場面や残虐な犯罪に深く関わってきた。そんな環境にいたからこそ、感情を入り込ませずに仕事に従事することが重要だと考える。機械のように冷静冷徹に動くのはそのため。


 国家を安定した状態で成り立たせるため、倫理よりも実益を重要視する。だからこそ、吸血鬼の気持ちなど見向きもせず、彼等の監視をすることができる。一億もの人口を抱える国家を安定させるためなら、六十人程度しかいない吸血鬼を犠牲にしても構わないとすら考えている。それが彼なりの正義でもある。


 実は結婚していて、妻子もいる。現在は単身赴任中。


 翔太達の地元に異動となってから、十五年が経っている。その間、ほとんど家族には会えていない。年に一回会えればいい方。


 妻は、大学時代の柔道部のマネージャー。息子は現在十八歳で、今年大学受験を控えている。当然ながら、職務内容は妻子にも伝えられない。


 さらに裏設定。料理が地味に得意。そりゃあ、十五年も単身赴任してりゃな。



狩野里香かりのりか


 身長一六〇センチ 体重五十四キログラム

 Eカップ←

 十七歳

 フリーター


 高校は中退。一年のときに高校の二つ上の先輩と付き合っていたが、その彼氏が多分に漏れずクズ野郎。一緒になって、同級生などから恐喝等をしていた。煙草の火を恐喝相手に押しつけたこともある。


 初体験は中学一年のときで、四つ年上の当時の彼氏。その彼氏もやっぱりクズ。彼氏が入れ替わるスパンは概ね一~六ヶ月くらいで、もっとも長く続いた彼氏で半年。ただし、彼氏がいるときも、当たり前のように他の男と関係があった。


 五味との付き合いは中学三年のときから。知能が高く話が面白いという理由で、彼との付き合いが多くなる。もちろん、彼氏がいるときも五味と寝ていた。


 SNSを利用して売春をしようとしたこともあるが、会った中年の男に対し「キモ過ぎて無理」という感想を抱き、それ以来体を売ることはやめた。チンピラ彼氏と美人局をしたこともある。


 バイトの勤務態度は、当然のようにいい加減。気分次第で欠勤し、面倒だという理由で無断欠勤もすることから、クビになったことも多数。


 ある意味、作中でもっとも五味にお似合いな女性



 ――というわけで、登場人物についてでした。


 名前が出てきた人物と、プラス陽向の父。実は陽向の父については、どこかで登場させたいなー、などと思ってましたが。


 物語の展開上ほぼほぼ不必要だったので、出番はありませんでした。


 ひとつ。彼について言うのであれば。


 歳に似合わず絶倫です(笑)


 ではでは、次のおまけでm(_ _)m


この後すぐに、おまけ2も投稿しますm(_ _)m

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