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騒音と喪失感

作者: ゆめが くるよ

わんわん!


ご主人のアラームよりも早く鳴くこいつは犬


いっつもテンションが高くてうるさい奴


うるさい!


と背を向けながら犬に言うが返事はない


しばらくしてご飯の音がした


お腹も空いてきたし行くか…


重い腰を背伸びで伸ばし、てくてくと優雅に足を進める


カリカリとASMRにぴったりな咀嚼音を出しながら食べてるとふっとおかしな点があることに気がついた


犬がいない


先に食べたか?と思ったが犬に限ってそれは無いだってあいつはご主人に忠誠を誓ってるから


何かがおかしい


そう思いご主人に近づき擦り寄るとそこには犬いた。


寝ている、こういう時になんで元気じゃないんだよ!犬に向かって鳴くが返事はない


「慰めてくれてるの?」


なにを言ってるかニュアンス的にしか分からないのがもやもやする


にゃーと返事をするように鳴くと


「聞いてくれる?今朝ころが鳴いたの、前みたいに元気よく、でもね、それが最後の力だったみたい」


ご主人の目から水が出て犬にあたる


犬は不自然な程に動かない


僕の耳がぴくりと動く、そういう事か


鳴いた


声が枯れるまで


大好きだった犬に届くまで


ご主人と一緒に鳴いた


読んでいただきありがとうございます。

もうすぐ猫の絵柄の貯金箱が溜まりそうです、嬉しい。

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