『エンタイトルツーベースの謎』・・・『詩の群れ』から
『エンタイトルツーベースの謎』・・・『詩の群れ』から
㈠
野球の用語さ、エンタイトルツーベースだよ。
そうか、お前のエンタイトルツーベースは、一体何処から来たんだろうな。
それは、俺にも分からない、ただ、エンタイトルツーベースなんだ。
だろ、それは、野球を知らない人にとっては、果てしない謎さ、だろうだ。
㈡
だな、しかし、俺は、エンタイトルツーベースの意味を知っているから、未知も既知さ、だろうだ。
だろうな、ひょっこりと、現れるんだろ、お前の場合は。
そうなんだ、あの行方は、まさに、ひょっこり、だよ、だろうだ。
そうやって、こうやって、エンタイトルツーベースなんだ、だろう、え?
㈢
そうさ、エンタイトルツーベースの謎なんて、一度もなかった、野球を知らない彼等とやらが羨ましいよ。
だろう、まさに、返って来るあのエンタイトルツーベースは、謎なんかじゃ、なかったんだ、だろうだ。