こんなゲームは楽しくない
初めましてみきさしろといいます。小説投稿は初めてなので暖かい目で見ていただけると嬉しいです。小説は不定期投稿にしようと思っています。どうかご了承ください。
何がいけなかったんだろう。
私はただ楽になりたかっただけなのに……
目の前にいるのは赤と黒の混ざった綺麗な髪で血の色よりも赤い目をした小さな男の子。
その小さな男の子は私に言った。
「僕とゲームをしようよ。」
その子が何を言っているのか私には分からなかった。
◇◆◇◆◇◆◇
……………
私は人が嫌いだ。家族が嫌いだ。
家に居場所なんてなかったし、学校にも居場所は無かった。
私はまるで空気だった。だから私は………
自分で自分を殺した。
私なんて生きてる価値無いと思ったから。
やっと楽になれると思ったのに………
◇◆◇◆◇◆◇
その子は言った。
「君みたいな人間は珍しい。人間は誰しも自分で死んだら後悔するものなんだ。 なのに君は全然後悔していない。」
は?そんなの当たり前だ。 私は私が死にたいから死んだんだ。後悔するも何もない。
それなのにこの子は言う。
「僕は君を面白いと感じている。だからそんな面白い存在の君と遊んでみたいんだ。」
何を言っているんだ。
まず、私はこの子の名前すら知らない。そんなどこの誰とも知らない人とゲームしてやる義理なんて無い。
「………ん? そうかそうか そうだよね!まだ名乗ってもないのにゲームしようなんて失礼か。」
え!?なんで私の考えてることが分かるの!?
「んーなんて言えばいいかな? 簡単に言うと、僕は君達で言う神様だからかな?」
「は?」
更に分からなくなった。
「だからね? 僕はーその……ほら あれ!何か神的な力で君の心を読んだんだ。」
「つまり君は神様で……え?神様って子どもなの!?」
え?どういうこと!?そもそも何で神様が私とゲームしたいなんて言うの!
それに私のイメージの神様ってなんか白い髭が生えてて穏やかに笑ってるお爺さんって感じなんですけど?!断じてこんな子どもみたいな感じじゃない!
「君は本当に失礼だね!神様がそんな髭の生えたお爺さんなんて誰が決めたんだよ!
それに僕が君をここに連れてきたのは純粋に君で遊びたかっ……しまった…君と遊びたかったからだよ!!」
いやちょっと待って今、私で遊びたかったって言ったよね!?マジでどういうこと!?
「………………」
神様は私の思っていることが分かるだろうに何も言わない。そして、視線を合わせない!
「とにかく まだ名前言ってなかったね。僕の名前はラウル この世を創り出した創造神だ。」
その子が名前を言った瞬間、周りの空気が変わった気がした。
私は初めてそのk…神様の名前を聞いた。神様の名前はラウル この世を創り出した創造神。
私を見ている神様はすごく小さかったのに、すごく大きく見えた。
そして、これからする神様とのゲームで私が死んだ後の人生は大きなものになる。
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