9話
リンダさんの言うとおりに、目を開けてみた。
「み…見える… 見えますよリンダさん!!」
「そう、思った通りね。良かったわね、ディーオ君。」
「はい、何から何までありがとうございます、リンダさん。」
「いいよ、気にしないで。」
俺は早速鑑定眼を使ってみる。使い方は、目が見えるようになったと同時に、頭の中に、入ってきている。魔力を目に流すと、目の前にいた、リンダさんのステータスが見えてきた。
名前:リンダ・ヴァン・シルフィード
Lv:370 種族:ハイ・エルフ 年齢:3865
生命力:185000
魔力:296000
スキル:弓術LvMAX 魔弓術Lv8 精霊魔法Lv6 風魔法Lv5 水魔法Lv3 魔力操作Lv5 魔力強化Lv5 身体強化Lv5 物品鑑定Lv4 格闘術Lv3 短剣術Lv3 投擲Lv4 魔力矢生成Lv8 無詠唱 気配察知Lv6 気配遮断Lv5 精霊眼
称号:魔弓術師 エルフ族の元女王
「!?」
「ん、どうかした…の… あ!! ディーオ君、今鑑定使ってるでしょ!!」
「す…すみません!!」
「もう、気を付けてよ。」
「は…はい、気を付けます。それにしても、良くお気づきになりましたね。」
「突然、そんな驚いた顔されたら、誰だって気づくわよ。それでいったい、ディーオ君は、何に驚いたのかしら?」
ゾクリ
無言の圧を受け、冷や汗が流れる。
回答を間違ったら、ヤバい…
「れ…レベルが高かったので驚きました!!」
「ふーん、レベルねぇ… 本当よね。」
「はい!!」
「まぁ、いいわ。長く生きていれば、レベルも当然高くなるわ。」
「そうなんですね。」
「そうよ。それにしても、少し長く話すぎたわね。怪我は治っても血はもとに戻っていないのだから、今日はもう休みなさい。私は扉のむこうにいるので、何かあったら呼んでね。」
そう言って、リンダさんは、部屋を出ていった。
俺も、言われた通り、横になる。
そういえば、今の俺のステータスってどうなっているんだろうか? 記憶を取り戻して、何か変わっているのだろうか。気になって眠れなくなったので、確認してから、寝ることにした。
「ステータス」
名前:ディーオ・フォン・ドレーク
Lv:10 種族:人間 年齢:8
生命力:2000
魔力:10000
スキル:剣術Lv2 身体強化Lv2 妖魔一体Lv1 偽装Lv1
アイテムスキル:鑑定
称号:子爵家嫡男 神童 異世界転生者
お、道中スライムやゴブリンを倒したからか、この前よりレベルが上がってる。それにしても、見知らぬスキルと称号が増えているな。
妖魔一体 ・・・ ユニークスキル。スキル保持者の知識にある妖怪、悪魔、魔物などと一体化することによってその力を行使する事ができる。レベル数に応じて、同時一体化可能。一定時間もしくは任意で解除される。
偽装 ・・・ 自身のステータスの見た目を変更できる。
異世界転生者 ・・・ 異世界に転生した者に与えられる称号。
おぉ、ユニークスキルが増えていた。しかも、前世で水◯し◯る大先生の著者を愛読書にしていた俺にとっては、とても有難いスキルだ。
確認も終えたので、俺は寝ることにした。
眠気は、すぐに襲ってきて、眠りについた。