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MY song

喫茶店で、珈琲と。

作者: caem



 真っ赤に染まった皿の上


 茹でたウインナーと 絡む緑葉


 嬉しそうに踊るパスタ




 こじんまりとした隠れ家


 喫茶店 シェフは物静かに


 黙々と 鍋を奮う




 食後のことすら鑑みて


 すっかり平らげた皿をみて


 差し出されてきたふくよかな苦み




 焙煎された豆


 厳選された水




 オープンテラスで 瞳を閉じる




 ふいに懐から取り出して


 大空に溶け込む灰色の雲




 アフターサービスだったのだろうか


 微睡み しっとりと椅子に馴染む腰




 このまま 眠ってしまいたい




 唇に着いた旨味を舐め尽くして


 ナポリタンの余韻に浸る




 ケチャップは 甘かった ──


 ほどよい 腹ごなし




 正直 仕事に取り掛かりたくなるぐらいに


 ため息が 溢れる




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― 新着の感想 ―
[良い点] こういう作品素敵です☆彡 [一言] スパゲティがおいしそうに書かれていたのが素敵でした。 本作に出るほど上等じゃないけど、近所の定食屋のコーヒーも大好きです (*´▽`*)
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