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死神さんののんびり異世界散歩  作者: 水無うるふ
水の都ルーセント編
88/95

エリアルの滝③

 俺とレグルス以外は。

 その言い方だと、俺とレグルスだけは別件で呼ばれたことになる。

 それにヴィエントの言い方するに、彼女は原初の神側の者だ。

 とすると、俺達二人を呼んだのは三女神ではないだろう。


「・・・俺達を呼んだのは原初の神なのか?」

『ええ。貴方方二人を呼んだ──いえ、留めようとしたのは原初の神です』


 留めようと? なるほど、それでレグルスはそのままこちらに取り残されたのか。


『彼女は消滅する寸前、残った力で貴方方を留めようとしました。力が弱かったせいか、一人ずつでしか力を使うことができず、ノア──貴方の方は力が足りず、我々精霊王が力を貸すことで呼び戻すと言う形になりました』

「なるほど。だが、俺達二人を留めようとした理由は? プレイヤー達が三女神の後始末として呼び戻されたのならば、俺達はどんな理由で留めようとした?」

『それが、今回私がここに顕現した理由でもあります。貴方方二人を留めようとした理由は彼女──原初の神プリミティスを復活させ、世界を救うためです』


 ・・・なんだか話が壮大になってきたな。


「でも、復活させるって言っても死んじゃったんでしょ? どうするの?」


 今まで黙っていたカプリスが、ヴィエントに疑問を投げ掛ける。

 確かにそうだ。原初の神であるプリミティスは三女神によって殺された。

 力の欠片を残して。


『今から説明させていただきます。ノア。貴方はこれまでに二体の異形の神──神生物を倒しましたね?』

「神生物? あの鮫とクリフォトのことか?」

『ええ。あれらは原初の神の力によって魔物が姿を変えた偽りの神。神に等しい力を持つあれらを、我々は神生物と呼ぶことにしました』


 つまり、あれは元々ただの魔物だったのか。

 原初の神の力を取り込んだことにより姿を変えてしまったと。


「確かに、俺達はその神生物とやらを二体倒した」

『では、力の欠片を入手していますね?』

「ああ。これのことだろ?」


 俺は頷き、アイテムボックスから原初の神の力片を取り出す。


『それです。その欠片を全て集め、ユグドラシルの頂上──ッ!?』


 ヴィエントが言葉を紡ごうとした所で、彼女は驚いたような表情をしたあと、掻き消えた。


『逃げられたか』


 直後、彼女のいた場所に灰色の翼を背に持つ男のフリューゲルが現れる。


『余計なことを・・・。騙されるなプレイヤー。原初の神は邪なる神だ。覚えておけ』


 こちらに振り向きそう告げると、彼は飛び去っていった。


「なんなんだよ一体・・・」


 一連のことに混乱してきた。


「あの言い方をするに三女神の味方だろうね」

「ああ。にしても、原初の神が邪ねぇ」


 三女神の映像を見たあとだから何とも言えないな。


「お前らはどう思う?」

「うちは復活させた方がいいと思う」

「私もカプリスの意見に賛成です」

『どちらが本当かわからないのならば、やるだけやるしかないだろう』

『ですね。どちらが敵にせよ、主がいますし』


 いや、さすがに神殺しは無理だと思うぞ。


「まぁいいや。俺も復活させる方に賛成だ。あの映像を見たあとではあいつ等は信用できないしな」

「だよね~」


 俺の言葉に苦笑いを浮かべるカプリス。

 カプリスは映像を見ていないが、話しはしてあるので、彼女としても三女神は信用できないようだ。


「とにかく先を急ぐことにしよう。オリジンホエールを仲間にできればいい移動手段になる。神生物もすぐに探せるだろう」

『もはやオリジンを乗り物としか考えてないのだな』

『どんどん乗ってください! いえ、踏んでください!!』


 二匹がなんか言っているが無視。


「移動の準備が終わったら進むぞ」

「あいさー!」

「わかりました」


 カプリスとリーリスは、俺の指示通り準備を始めた。


『移動の前にもう少し飯をくれ』

「腹ペコわんこめ」


 適当に肉を投げ渡して、俺も移動の準備をすることにした。



お読みいただきありがとうございます。

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