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死神さんののんびり異世界散歩  作者: 水無うるふ
フリューゲルの森編
85/95

フリューゲル達との別れ

 翌日、俺達は旅に出るため、買い物を済ませたあとシャーロットの所へと戻った。


「そうですか。旅を再開するのですね」

「ああ。世話になった」

「いえいえ、大したおもてなしも出来ず・・・」

「あれだけ騒げたんだ。十分だよ」

「・・・ありがとうございます」


 短い間だったが、とても居心地のいい所だった。人の優しさに触れ、温かさを感じさせてもらった。それだけで十分だろう。


「俺達は予定通り第三大陸に向かう。何かあれば連絡してくれ。状況によっては飛んでくる」


 文字どおりな!


「ありがとうございます。こちらも件の魔物の情報等集めておきますね」

「頼む」


 今のところ倒した魔物は二体。あの女神が言うには後三体残っている。

 強さがオリジンと同等とあって、放置したら大量の人死にが出るだろう。

 被害が出る前に片付けておきたい。

 それに、あの欠片も気になるしな。


 原初神の力の欠片。

 二つ持っているが、二つ目の時は一つ目のときのようにイメージが送られてくることはなかった。

 おそらく、件の魔物一体につき一つ欠片を持っていると思われるので、捨てずに集めておこう。

 原初神の力で地球に帰れる可能性もある。


「さて、そろそろお暇するとしよう」

「里の入り口までお送ります」






 里の入り口まで来た俺達は、里総出で見送られることになった。


「ありがとなー!」

「またいつでも来てねー!」

「歓迎するぞ!!」

「おじちゃん! また冒険の話聞かせてねー!」


 などなど、色々な人から声をかけられた。


「道中お気を付けて」

「ああ」

「ばいばいシャーロットさん! 里の皆さんも!」

「お元気で」

『また肉食いに来るぞ』

『色々な果物ありがとうございました!』


 最後に一言ずつ述べた後、里を後にした。

 彼らは俺達が見えなくなるまで手を振って見送ってくれる。

 それに答えるように手を振ったあと、森を抜けるために歩く。


 竜山脈とは逆の方向へと進んで行き、森全体を見渡せる丘までやって来た。

 振り返ると、最初に見た瘴気に沈んでいた森。今では太陽の光を反射し、キラキラと輝く本来のフリューゲルの森へと戻っていた。

 その光景はとても美しく、死んでしまったクリフォトも相まって幻想的な風景となっている。

 迷わずスクショ。


「戻ったね」

「ああ」

「スクショ撮った?」

「もちろん。抜かりはない。綺麗に撮れたぞ」

「にしし! 後で見せてねー!」

「りょーかい」


 嬉しそうに笑う彼女に返事をする。

 撮り終わったあと、次の目的地へと向けて歩みを進める。


「第三大陸に行くのにどのルート通るの?」

「水の都ルーセント経由だ」

「迷わずそのルートを選ぶとは流石スクショ厨だね!」

『肉はあるのか?』


 からかうように言うカプリス。

 街の名を聞いて直ぐ様肉と聞いてくるギルター。食い意地はりすぎだろ。


「肉もあると思うが、あそこは漁業中心の都だ。魚ばかりだぞ」

『ふむ。まぁ魚でもいいか』


 妥協するのな。


『少しは食欲抑えたらどうです?』

『食べるのは私の娯楽なのだ』

『・・・わからなくもない私がいることに少々腹が立ちますね。私の場合お酒ですが』

「それで毎回潰れられると困るんだが」

『どうぞお仕置きしてください!』


 思わぬ方向に飛んだので無視することした。


「私は旅が娯楽ですね」

「記憶があるだろう?」

「皆さんと旅することに意味があるのですよ」

「なるほど」


 徒歩移動とかソロでしかしなかったからな。

 確かにこう複数人で旅をするのは新鮮だ。


「うちはマスターといれればそれでよし!」

「はいはい」

「流すなー!」


 そんな賑やかな旅仲間達と共に、第三大陸への旅。と言う名の絶景巡りが始まった。

 ゲームでは行けなかったところにも行ってみよう。急ぎの旅ではあるが、癒しも必要だ。


 水の都までの道程には、水に因んだ色々な絶景ポイントが存在する。

 楽しみでしかたがない。


「絶景見てぇ」



ピコン

caprice:もはや旅の趣旨が違うの草www

noah:だから草に(ry





お読み頂きありがとうございます!

これにてフリューゲルの森編終了です。

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