表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
死神さんののんびり異世界散歩  作者: 水無うるふ
フリューゲルの森編
73/95

竜山脈③

 先ほどまで眼下にあった美しい景色は、現在俺たちの背後にある。

 つまりは頂上に来たのだ。


「さっむ!」

「まあ雪山だからな」


 カプリスは愚痴をこぼし、すぐに防寒用装備に変えた。

 モコモコのコートに身を包み、頭にはピンクと白のニット帽を被っている。

 ただでさえ幼い顔つきなのに、服装のせいでさらに幼く見える。なんかかわいい。



「マスターは寒くないの?」

「結構寒い」

「着替えなよ」

「それもそうだな」


 死神シリーズに変える。


「そこで死神!?」

「これ防寒機能もあるから」


 ゲーム時代も寒さによる制限はあったので、死神シリーズでも試したことがあったのだが、説明にはないのだが普通に防寒することができた。ので、こちらでも試したら・・・うん、寒くなくなった。


「ホント壊れ装備だよね~」

「運営が作ったネタ装備だから仕方がない」


 チートと言われようがこれは運営公認の装備なので、文句を言うなら運営まで。


「さて、ここにいてもしょうがない。行くぞ」

「あいさー」

「あの・・・ノア・・・?」


 移動しようとしたところでリーリスが小さく俺を呼んだ。


「どうした・・・って、ああそうか。すまんカプリス。リーリスに防寒装備貸してやってくれ」

「んん? 持ってないの?」

「男用のはあるんだがな。サブ用は持ってない」


 そもそも、サブで動くのは暑い所か涼しい所しか無かったから装備を手に入れられてないんだよなぁ。

 ドロップ品とかはそのキャラの性別に合わせて落ちるし。


「ああ、リーちゃんで寒いところに行かなかったもんね~。ほい」


 カプリスはアイテムボックスから装備を一式取り出すとリーリスに渡した。


「ありがとうございます! 洗って返しますね」

「いいよいいよ~! それあげる!」

「いいんですか?」

「服はいっぱいあるからね~」

「・・・では、すみません。ありがとうございます」


 リーリスはお礼を言うと、手から装備が消え、現在着ている装備と入れ替わった。

 こう見るとやっぱりUIからの装備って不思議よな。

 服が一瞬で変わるんだもの。

 白のダッフルコートに膝まである白を基調としたブーツ。頭には白のフライヤーズハットが装備されていた。

 

「真っ白だな」

「いや~、白髪には白の装備が一番でしょう」

「俺は黒の装備だなぁ」

「赤も捨てがたいよ~?」

「あ、ギルド倉庫にサンタ装備あっただろう?」

「うん! 今度リーちゃんに着てもらおう!」

「私は着せ替え人形か何かですか・・・」

『主よ。いつまで遊んでるのだ?』

「悪い。リーリスも準備できたし、さっそく会いに行くか」

「おー!」

「はい!」

『わくわくですね』

『そうだな』


 龍がいるのはこの先にある祭壇だ。





 ちょこっと移動して龍がいる祭壇までやってきた。

 八つの柱が円を描くように設置された広場。その最奥に鎮座する祭壇。そこで丸くなって眠っている透き通るような水色の鱗を持つ龍。日に当たりキラキラを体を輝かせているその龍の名は【山守】クリスタルドラゴンだ。

 【山守】の称号を得たこいつは、通常のクリスタルドラゴンとは違い、ステータスが異様に高く、ゲームでは特殊攻撃や通常種とは違った行動を取っていた。

 ちなみに、竜山脈周辺の街や村では、守り神扱いされている。そのため、討伐して鱗を持って帰ると牢屋にぶちこまれたりする。なので、俺もコイツとは三回くらいしか戦った記憶が無い。

 広場の中心まで移動したところで、クリスタルドラゴンは俺たちに気が付き、起き上がるとこちらへ歩いてきた。

 透き通るその体は日の光を反射し、とても神々しく見える。この透明度は通常種ではまず見られない。

 こちらへまっすぐ来る彼はとても凛々しく、そして何よりも美しく、気が付いたらスクショしていた。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ