魔王軍の殲滅③
今回二話投稿です
魔王軍の殲滅②からお読みください
困惑中のゴーレム。
そんな隙だらけの彼に、俺は大鎌を構えなおして投げる。
ブーメランのように横回転しながら飛んでいく鎌を、ゴーレムは武器で上に弾き、直後に俺へと猛進してきた。
それに対して俺は片手剣を装備して対抗する。
ガキン! とつばぜり合いになる。
「GIGIッ!!」
ゴーレムはクロスしていた剣から片方抜き、横から攻撃してきた。それを空いている左手で掴んで握り潰す。
「GIッ!?」
「うおっと!」
「GIGAAAAッッ!!」
握り潰した瞬間、ゴーレムは俺の腹を蹴って後ろへ後退しながら咆哮を上げる。
すると、周辺に飛び散っていた液体金属から棘が伸びてきた。遠隔操作も可能なのか・・・。
俺は地面を踏み抜き、持ち上がった瓦礫でそれを防ぐ。
「やるじゃないか。って! それ俺の武器っ!」
瓦礫を退かしてゴーレムを見ると、奴は俺の武器である大鎌を持っていた。
さすがに防御力がデタラメな俺でも、あの大鎌で攻撃されたらちょっとのダメージじゃすまないからな。投げたのは完全にミスだったな。
死神装備に変えておこうっと・・・。
武器も片手剣から槍に変えておく。
特殊な武器相手だったら槍とかのリーチが長い武器の方が俺としてはやり易い。
「さぁて、一つ付き合ってくれ」
槍を構えて突貫する。
ゴーレムは大鎌で斬りかかってきたので、くるっと槍を回して、石突きの部分で横から鎌を叩き軌道を変える。そこから更に回転させて空いた腹を突き刺して、横に切り裂くように抜く。
「GIIIIIッッ!!」
斬られたことを意に介さず、ゴーレムは横凪ぎで攻撃してきた。
それを柄の部分を使い受け流す。
大鎌を受け止めるのは愚策だ。受け止めるとなると刃の切っ先を受け止めなくてはならないので、割りとめんどくさい。それだったら受け流した方がいい。
「GIGIGAGAッ!!」
何度も何度も大鎌を振るうゴーレム。
使い方がなっていないので驚異にすらならない。
「武器が強くても使い方が分からなければ意味がないだろ? 返してもらうぞ」
ゴーレムが縦に一閃して、振り抜いたところを狙い、槍を絡ませて上に弾く。
いつの日か動画で見た武器の取り上げかただが、やってみると意外に出来るもんだな。【全能者】のジョブ様様だけども。
弾き上げた大鎌をキャッチして槍をしまう。
「大鎌って言うのはな。基本は杖術なんだよ」
くるくる回しながら言う。
「杖術のように突く、叩くの他に斬るが追加されているだけだ。簡単だろ?」
突きや叩くを実演しながら言う。
もちろん相手は空気ではなくゴーレム自体に叩き込んでいる。
「大鎌ってのは怖いもんでな。こうやって回しながら斬りかかることにより、予測不可能な動きで相手を翻弄し、さらに遠心力で斬撃力が上がる。まあ、扱いが難しいのが玉に瑕だがな」
慣れないと自分を斬ってしまうため扱いが難しい。
だが、慣れると楽しいぞ。
俺の猛攻に腕を硬化して防ぐゴーレムだが、如何せん武器がないため反撃ができないでいるようだ。
ちょいと隙を見せてやると、瞬時に離脱して周辺の液体金属からまた蕎麦包丁みたいな剣を作り出した。
「そうだ。お前はそっちの方が似合ってるぞ」
さて、第3ラウンドと行こうかね。




