皇女とオリジン⑦
あの野郎・・・俺がいないからって好き勝手しすぎだろ・・・。
ピコン
caprice:wwwwww冒険譚wwwwwwしかもマスターのwwwこれが笑わずにいられるかwwwwww
盛大に草生やしやがって・・・。
「笑うな」
「あいたっ!?」
俺の後ろで未だに笑い震えているカプリスの額にデコピンをかます。
結構な威力だったのか仰け反るカプリスだった。
でも、まさか俺の冒険譚を執筆して売っていたなんてな。あとで、売り上げの三割は貰わねば。
「どうかしました?」
俺とカプリスの行動に首をかしげながら聞いてくるアルフ。
「いや、こっちの問題だ。気にしなくていい」
「わかったよ。あ、でねでね! 低レベル帯での狩り場が西大陸だってことで、最初は西大陸でレベル上げしてたんだー!」
西大陸──俺達がいた大陸だ。
オープン当時からあるので初心者でも楽に狩りが出来るので、おすすめの大陸ではある。
低レベル帯ならなおさらだ。
「とりあえず1000レベルまで上げてから色々旅して回ってたんだけど、ふと気がついてね。確かに狩りでのお金稼ぎはその日ぐらしする分には問題ないんだ。でも、お金を稼ぐと言うよりは生きるって感じの方が強かったから商人にチェンジしたんだよ。そっちの知恵も勉強させられてたからあったしね。で、で、ある程度お金貯まった辺りで国から帰国命令が掛かったから帰ってきたわけ。もうちょっと旅したかったんだけどねー」
長々と語るアルフ。
「まぁ、効率を考えない狩りだとその日暮らしがギリギリだもんな。でも、そこから商人にチェンジってすげぇな」
「凄くはないよ。知識があれば誰でも始められるし」
「いやいや、始められても継続は難しいからね?」
と、否定するアルフを否定するカプリス。
確かカプリスは始めた当時商人やってたって言ってたな。で、継続が厳しくなったから戦闘職に転向したんだったか。
まぁ、商人みたいな職業は知識と技量、経験に才能が物を言うからな。
「アルフは商人の才能があったわけか」
「だと思うよ。じゃなきゃ稼げないもん」
「あはは、そう大した物じゃないと思うけど」
「いや、大したもんだよ」
話の途中ではあったが、全ての部屋のギミックが解除されたようで、エントランス内にガチャンと言う解錠された音が響いた。
「開いたみたいだね」
「ああ、後は騎士達が戻るのを待つだけだ」
「口調戻しますね」
この切り替えの早さはさすが王族と言うべきか。
しばらく待っていると、騎士達がガシャガシャと鎧の音を立てながら戻ってきた。
全員戻ったことを報告して、やっとオリジンヒューマンのいる部屋へ。
扉の前でアルフはこちらに向く。
「いきますよ」
『御意ッ!』
返事を聞いたアルフは扉を開いた。
「こ、これは一体・・・!?」
開かれた先で、一番最初に入ったアルフが声を上げた。




