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死神さんののんびり異世界散歩  作者: 水無うるふ
エイブレイル神聖国編
48/95

護衛依頼

 翌日、組合の酒場にて護衛対象者を待つ俺達。


「そういやさー、今回の依頼ってなんの護衛?」

「商人の護衛」

「ありがちな依頼だねー」

「商人にとっちゃ冒険者の護衛ほど安全なものはないだろうよ」

「そうかなー?」

「そうだよ」


 冒険者は荒くれものが多いイメージがある。確かに荒くれものが多いのは確かなのだが、組合からして不都合のある冒険者は即切られる。

 まぁ、組合の信用に関わることだからな。その辺がきっちりしているため、冒険者に対しての信頼度もそれなりに高いわけだ。

 それに、銀級ともなれば実力もそこそこ高い。ヘル種とかが来ない限りは安全も保証されるってもんだ。


「ノワール様。依頼主が来られましたよ」

「ありがとうございます」


 受付嬢が呼びに来たので立ち上がる。

 今回、組合側に頼んで偽名を使わせて貰うことにした。

 如何せんノアと言う名が有名すぎるんでな。

 あ、そういやレグルスに偽装カード作って貰うの忘れてた。後でギフトで送ってもらお。


「初めまして、今回の依頼を受けてくださりありがとうございます」


 と、お辞儀をしてくるのは短髪の少年だった。

 ん? 少年か?

 茶色い短髪だが、可愛らしい顔立ちをしており、声も高い。いや、声変わり前ならこんなもんか。

 こんな子が商人とは異世界って面白いな。

 ゲームでは商人と言ったらおっさんか兄さんばっかだったからなー。

 それに、銀級で依頼を出していると言うことはそれなりに稼いでいるわけだ。


「これはご丁寧に・・・。初めまして、冒険者のノワールです」



ピコン

caprice:今更だがノワールってwwwwww

caprice:黒の冒険者さんこwんwにwちwはwwwww



 来ると思ったよチクショー。


「依頼内容としては王都までの二日間、僕と積み荷の護衛をしていただきます」

「ええ、依頼書通りの内容ですね。でもよろしいんですか? こちらから言うのもなんですが、男女二人と従魔二匹のパーティーですよ?」


 カンストプレイヤー、ランキング上位プレイヤー、オリジン二匹。

 どっからどう見ても過剰戦力ですね。本当にありがとうございました。


「はい、お二人を見てこの二人なら大丈夫だと思ったので、大丈夫です。なんの根拠もありませんけどね」


 苦笑ぎみに言う少年。

 商人の勘と言うやつだろうか?


「そうですか。貴方が良いと言うのならば、私たちに異存はありません。短い間ですがよろしくお願いします」

「こちらこそ、期待していますよ」


 お堅い挨拶を済ませて、俺達は町を出発した。

 馬車に乗せてもらいながら街道を揺られながら移動する。

 馬車と言うものに初めて乗ったが、乗り心地は最悪だな。


「う~・・・お尻痛い・・・」


 と、隣で唸るカプリス。

 整備された街道とは言っても、アスファルトなんて物がない異世界の道は、木の車輪との相性が悪い。

 中で座っていても、ガッタンガッタン揺れるため座布団か何か無いと尻が痛くなるな。確かに。


「マスターはなんで平気なのさ」

「浮いてるから」

「うわ、ずっこい!!」


 使えるものは使ってなんぼだろ。


「あ! マスターを椅子にすればいいじゃん! うちあったまいいー!」


 と言って、膝に座ろうとして来たので、ふよふよと浮き上がり、天井付近で逆さまになってカプリスを見下ろす。


「ちょっ! 逃げんなマスター!」

「もう少し我慢しやがれ」

「むぅー」

「あはは! 仲良しですね。って浮いてるぅぅぅぅ!!??」


 少年、彼の名前はアルフと言うらしい。

 彼は騒がしい俺達に対し、笑いながら振り返ると驚愕で声を上げる。

 その声に驚いた馬が少し暴れたが、アルフが直ぐに持ち直した。


「驚かしてすまないな」

「普通人間は浮かないもんね」


 結局カプリスに捕まった俺は膝の上にカプリスを乗せることになってしまった。

 カプリスから仄かに香る甘い匂いに癒されながら、アルフに対して謝る。


「いえいえ。でも、人間って浮けるんですね」

「いやいや、さすがに普通は浮かないよ。この人が可笑しいだけ」

「・・・実は偽名で名のある冒険者だったり?」

「その辺は想像に任せる」

「では、そう言うことにして起きますね」


 話に区切りがついたところで、子犬サイズのギルターを足で掴んだフィズリールが馬車の中へとやって来た。

 彼らには外の警戒をして貰っていたのだが、何かあったのだろうか?


『主よ、腹が減った』

『お昼時なので戻ってまいりました』


 腹が減っただけかよっ!!


「はぁ・・・。すまないアルフ。うちの従魔達が腹をすかせてるので、この辺りで一度休憩にしてもらえないか?」

「そうですね。馬達も走りっぱなしですし、休憩にしましょうか」


 同意を得たので、少し進んだところにある川原で休憩することになった。


今日六話投稿しますゆえ

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