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死神さんののんびり異世界散歩  作者: 水無うるふ
エイブレイル神聖国編
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カプリスとお話し

「──ってな事があったんだが、どう思う?」

「どうもこうも三女神の方が確実に怪しいじゃん」

「だよなぁ」


 カプリスに先あったことを話すとそう答えてくれた。


「ところで、この話し女神たちに聞こえてたりしない? 大丈夫?」

「確証はないが大丈夫だろうよ。あいつらが干渉できるのはあくまでもあの聖域に限るっぽいしな」


 干渉できるならすぐにでも状況を知らせる筈だし・・・いや、あの感じだとしなさそうだわ。まぁ、なんにせよ。神生楽しそうな奴等が、下等生物である人間の俺達を随時監視するような面倒くさいことしないだろう。なんか神としてプライド高そうだし。


「ふむふむ。じゃあ、次のオリジンヒューマンの所でボロ出さないようにしないとだね」

「ああ、そうだな」

「一応レグルスさんにも報告しておく?」

「そうするつもりだが、報告は魔物の事だけにしておこう」

「なんでさ?」

「チャットだとログが残るしな、それを何かの拍子で女神達に見られたら元も子もないからな」

「なるへそー」


 とりあえず、チャット開いてレグルスに魔物の強さを送っといた。


ピコン


すぐさま帰って来た返信。


Regulus:オリジン相当の強さか。こちらから他のプレイヤーに伝えておこう


 この返信の直後、全体チャットにレグルスのチャットが表示された。


Regulus:ノアが件の魔物と遭遇した。強さはオリジン相当との事だ。見つけても攻撃はせずに報告だけしてくれ。この世界での死は本物の死だからな。頼むぞ


 報告と願いが乗せられた簡単なチャット。

 同郷の人たちに死んでもらいたくないと言う思いが伝わってくる文面だった。


「さて、報告は終わったし何するかな」


 戻ってきた時、船は少し先に進んでいたので、残り50分位の船旅になるだろう。割りと暇だ。


『腹も膨れたから私は寝るぞ』

『私はしばらく飛んでますね』


 そう言って、ギルターはカプリスの部屋のベッドで丸くなり、フィズリールは部屋から出ていった。

 本当になにして過ごそうかな。


「ところでカプリス」

「んー?」

「船酔いは?」


 今も動いている船なのだが、カプリスは最初と比べて平然としている。


「船員さんに酔い止めもらったんだー。だから今は少し気持ち悪いけど、最初に比べたら大分マシかなー?」

「そうか。ならもう少し寝とくといいぞ」

「うーん、そうしようかと思ったけど、ギルちゃんにとられちゃったからなー。あ、そうだ! マスターの事を教えてよ!」

「俺のこと?」

「うん! ほら、ゲームだとリアルの事を聞くのはご法度でしょ? 今ならゲームじゃないしいいかなーって」

「まぁ、別に知られて困ることじゃないしなぁ。でも詰まらないぞ?」

「いいのいいのー。うちが聞きたいだけだからさー」

「そうか。まぁ暇潰しにはなるか。・・・まず、俺の本名は石島奏多(いしじまかなた)だ。覚えなくていいぞー。んで───」


 俺はカプリスに、地球での俺の事を色々話した。

 別に暗い過去があるとかではないから暗い雰囲気になったりはしない。カプリスにも、俺の話をした後話してもらった。

 聞いて驚いたのは、彼女の通う高校が俺の住んでいた地域に近かったこと。道理で見覚えのある制服だったわけか。

 もしかした、どっかですれ違っていたかもしれんな。

 世界は意外と狭いもんだ。

 いろいろ話し込んでいると、あっという間に時間が過ぎていて、もうすぐ到着すると船員が伝えに来てくれた。


「降りる準備するか」

「準備するものすらないけどね」


 俺達プレイヤーはアイテムボックスを使えるため、他の人達のように荷物を持たず、手ぶらである。

 そのため準備らしい準備はいらない。


「ま、甲板にでも出とこうぜ」

「それはおすすめしないよマスター」

「なぜ?」

「多分他の人も甲板に出てきてるだろうし、また囲まれるかもしれないからね」

「あー・・・」


 確かにありえそうだ。

 人混みが嫌いな俺にとって囲まれるのはただの地獄だしな。


「到着するまで部屋にいるか」

「そうしよー! そだ! エイブレイル神聖国内で行く絶景スポットでも纏めておこうよ!」

「ふむ、そうだな。エイブレイル神聖国ならば、まずは王都だな」

「まぁ外せないよね。フィーリル小麦農園は?」

「ああ、あそこもいいな」


 フィーリル小麦農園はユグドラシル内最大の小麦畑がある農園で、一面小麦だらけで収穫前の時期に行くと黄金の草原が見られるのだ。


「でも、まだ小麦の時期ではないな」

「あ、そっかー」


 いい提案だと思っていたらしく、しょんぼりするカプリス。なんか可愛い。


「うーん・・・フリューゲルの森は?」

「お、いいね。あそこはプレイヤーも居そうだし行く価値は十二分にあるな」

「あの森はうち大好きなんだー」

「綺麗だし、何より平和だもんな」

「うん!」


 フリューゲルの森は珍しいホワイトウッドと言う、根から葉まで全てが白い木のみで形成されている森で、何故か魔物が一匹もおらず、ホワイト種と呼ばれる動物達しか生息していないので、ユグドラシル内では平和な森として有名だ。

 しかも、選べる種族の中でフリューゲルがあるのだが、名前の通り、フリューゲルを選んだプレイヤーは皆フリューゲルの森にある集落スタート。つまり、フリューゲルの森に行けば、プレイヤーがいるかもしれないのだ。まぁ移動しちゃってるとは思うけどな。


「他はー───」


 その後、到着するまで観光に行く場所を色々と決めた。


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