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プロローグ
つたない表現もあると思いますが、お許しくださいませ
ごうごうと音を立てて暗雲が漆黒の空に広がっていき、その中に無数に散らばっていた輝く星たちを飲み込んでいった。しばらくして暗雲からポツリと滴が落ちてきて、静まり返った冷たい街に降り注いだ。そして空の悲しみはやがて怒りへと変わり、ゴォッという雷鳴とともに大地へ光を打ちつけた。
そんなことが天空で起こっている時、はるか下の大地で両足を踏ん張り絶望と言う名の恐ろしい敵と戦っている一人の女がいた。女は上空で鳴り響いている雷鳴にも、周りで大地を湿らせていく雨にも全く興味を示さず、目の前に広がる暗雲よりも暗い闇を見据えていた。




