表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
9/19

特殊迎撃隊の任務

特殊迎撃隊に入った俺は、特にやる事がなくバイクの点検ばかりをしていた。


このような特殊業務に当れる人間は、今のご時世かなり限られている。


とある疾患が蔓延したせいで、働き盛りの多くが後遺症に悩むこととなり、

後遺症や疾患の縛りのない電子空間に逃げ込んだことから。


リアルも電子空間も含めて、インフラ保持はかなり限界にきている。


そこに加えて、外部勢力からのテロ攻撃のため、現状は厳しいものである。


「――」


始めて見せられた、ウイルスの暴れた跡地も、修復が進んでいない。


表面上は治っているが、中が壊れている。このままならば、もしかしたらバグに巻き込まれる人がでるかもしれない。


「そういえば—―成美がバイトに来る日か」


やる事もないし、ハンバーガーでも食べに行くかと思い俺はファクトバーガーに向かった。



*ファクトバーガー



ファクトバーガーではいつものように、忙しそうに成美が接客をしていた。


「おっと」


入店しようとしたところで、俺はジャケットに気付いて上着を脱いで折りたたんで手に賭けた。


「いらっしゃいませ」

「いつもの」


短くそういうと、成美はオーダーを通してバスケットに商品を置いていく。


「今日のシフトは?」

「いつも通り」


変わらない日常、裏であんなことが起きているようにはとても思えない。


俺は今日もハンバーガーを食べたら、幼馴染をターミナルまで送ってやろうと思いながら食事を勧めた。


「――」


いつかこれが食べられない日が来るんだろうか……。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ