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生の実感

この世界はコンピュータの中である。それは疑いようのない事実だ。


だが、この世界では飯も食えれば腹も減る。そして事故や怪我をすれば、現実の身体にも反映されるらしい。


俺のような奴も多いが、モッドは自己責任と言われている。勿論労災や保険の対象にはならない。


バイクを走らせtいると、先ほどのヒャッハーしているウイルスの集団を見つけた。


「やるか」


ゲームの保護機能がある抗争とちがう、ガチのウイルスを相手にした命のやり取りだ。俺はエアダッシュでウイルスの先頭に突っ込む。


「!」


衝撃はつたわる、鈍い手応えだ。だがこいつらはある程度ダメージを食らうと、飛散するように消えていく。


「そら!」


壁走りからの上からプレスするように、バイク事突っ込む。


対人のゲームではこれは禁止行為にあたるようだが、ウイルス相手にはそんなのは関係ない。このきらびやかに飛散して消える、ウイルスの散りざまは嫌いじゃない。


「プレイヤーは下がってください!鎮圧します!」

「!」


今になって、パトカーが沈静部隊を伴って登場する。


俺まで捕まってはたまったものじゃないと、すぐさま壁走りのモッドで俺はそこから離れた。


「警察もフットワークがにぶい……」


いつもながら、中途半端に終わり消化不良だが、心なしか近年はどんどん警察の登場が遅くなっている気がしていた。


「この世界も限界なんかねえ……」


そう呟いて、夜景の中、たまに光りながら飛散するウイルスを見る。


そうなると俺はどこに行けばいいのだろう……。


そんなことを考えながら、俺はこの世界に構えた拠点へと戻った。

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