1/19
電子空間
人類が電子空間で過ごす技術を身に着けてから……。
当初はゲームなどの娯楽が発展した。
続いて、利便性から日常生活の一部がその場に移動した。
最初は一部の寝たきりや社会的弱者から、次第に一般人へとそれらは伝播でんぱした。
仮想空間での産物が現実に取り出せるようになってから、市場や生産の中心は安定したコンピュータ世界へと移った。
だが、ある日突然問題が起こる。
他国やテロリスト組織からの電子内ウイルスにも似た破壊活動だ。
各国は供えられた攻撃に対し、無防備であった。
現実で訓練を受けてきた軍人も電子内では無能である。
成されるがままと思われた矢先、それらを退けるに役立ったのは一部の電脳ゲーマーたちだった。
プレイで培ったノウハウやゲームで私用している武器装備が、電脳空間ではそれらウイルスや武装電子勢力に有効だったのだ、
こうしてプロゲーマーの一部は用兵稼業のように国に雇われる形で、電脳空間で生きていた。