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君を愛す

作者: kansai

はじめまして。kansaiと申します。稚拙な文章ですが、読んでいただけるとありがたいです。

『はじめまして』

 そう言って笑いあったのは、もう、三十何年か昔の話。それから子どもも授かり、二人での生活が三人、四人へと増えていった。

 愛する者が増える度、君への愛が減っていった訳じゃない。そう言うのは、僕の言い訳かな?

 二人の時間は減っていき、話題は子どもの事ばかり。それでも僕は、確かに君を愛していたよ。



『若年性アルツハイマーです』



 まだ若い医者の無情な宣告。僕は君以上に現実を受け止められなかった。

 ただ呆然と、時間の流れに身を任せる僕と違って、君は自分の人生を決めていった。

 誰にも言わずに施設を探し、入所するのだと決めた時。

君は何を思っていたのだろう? 今になっては、もう、尋ねることもできないね。



「はじめまして」

 不信そうな顔で僕を見る君に、僕は笑顔で話しかける。無力な僕の、精一杯の君への愛をのせて。

「はじめまして」

 そう答えてくれた君の目に、僕はどんなオジサンに写っているのだろうか? できるなら、君の好みに写っていてほしいけれど。


 君の部屋に行く度に、僕達は新しく出会う。

 その度に、僕は君に全力で愛を示す。今までの人生を取り戻すかのように。

ずっと。

ずぅっと。


最後まで読んでくださった方、ありがとうございましたm(_ _)m

初めて公の場に文を出すので、いたらなかった所もあったとは思いますが、どうかご容赦くださいませ。本当にありがとうございましたm(_ _)m

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