殴り殴られ三日月になる
最近
いろんなところで
あらゆるかたちで
殴られる気がする
いってしまった友達
次第に動かなくなる身体
迷惑メールばかりのメール
もの言わぬ感想欄
書けど睨めど増えない数字
好きに生きているから
好き勝手に書いているから
他人に認められなくても仕方ない
それは分かっているけれど
私はいつも殴られる
無視という形で
私もいつも誰かを殴る
無関心という形で
来ないメール
来ないメッセージ
来ないコメント
それらは全て
誰かが私にやっていること
同時に
私が誰かにやっていること
殴られて殴られて
私の形が欠けまくっても
いつか三日月のように綺麗に欠ければ
誰かが私を見てくれるかな?
殴られて殴られて
誰も私を見てくれなくなっても
ほんの少し太陽が照らしてくれれば
たまには誰かが見上げてくれるかな?
決して太陽にはなれなくとも
自分自身では輝けなくとも
ほんの少し太陽が照らしてくれて
ほんの少しだけ輝けば
そうしたら私もきっと
同じように欠けた誰かを
見上げることができるだろうか
満月や半月に
嫉妬せずにいられるだろうか
新月の虚無を
嗤わずにいられるだろうか
あの空に浮かぶ三日月のように
綺麗に欠けた誰かのことを
私は 美しいと言えるだろうか
Fin