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学校1の美女と二人でお話ししました

 授業が終わり、俺は阿部と一緒に筋トレに励む。筋トレの間はただトレーニングに没頭する。集中しないと怪我をする可能性があるからな。それに余計なことを考えている余裕はない。俺は帰宅時間になるまで黙々とトレーニングを続けた。


「いやあ、今日も鍛えたなあ。そろそろボディビル大会に出れるんじゃね?」

「そんなん出てどうするんだよ。水泳にいらない筋肉ばっかついてそうだ」

 俺は阿部と話しながら部室を出る。


「あ、今井くん!」

 校門の近くで声を掛けられた。振り返ると前田だ。

「おい、俺もいるぞ」

「あ、阿部くんも。ちょっと今井くんと話したいんだけど一緒に帰れる?」

「ああ、わかった」

「なんだ、なんだ? お前前田さんと仲良かったっけ?」

「色々あってな。じゃあまた明日な」


 おそらく事件の話だろう。俺は阿部と別れて前田と合流する。まあ阿部は前田と一緒にいる野口と帰ることになるだろう。意外と仲がいいからな、あいつら。


「どうした?」

「ああ、ごめんね。いや、帰り道がちょっと不安でね。見張ってもらえないかなーって」

「確かにそうだな。一緒に帰ろうか」

「ごめんね、ありがとう」

 俺と前田は一緒に帰ることにする。周囲をキョロキョロするのは不審者だが、さりげなく見張るだけなら問題あるまい。


「東京は人多いよねえ。この時間でも大混雑でいつもびっくりするよ」

 確かにもうすぐ7時だが帰宅途中のサラリーマンなどで学校周辺は賑わっている。

「東京出身じゃないのか?」

「私は中学までは大阪だよ。親の仕事の都合で高校から東京に来たんだけど…… 初めて登校した日は人が多すぎてびっくりしちゃった」

「渋谷とかすごいよな」

「人の数が多いよね。後、スカウトとかナンパ? よくわからないけど色々な男の人から声かけられるから怖くて…… 一人で行くことはないなあ」



「ああ、噂には聞いたことあるが本当にあるんだな」

「そうだよ。無視したいんだけどどうしても断りきれなくて話を聞いちゃうんだよね。だから涼子みたいなキッパリ断れる人と一緒じゃないと行きたくないなあ」

「確かに、面倒臭そうだ」

「この辺りは面倒な人がいないから楽だけどね。やっぱり都心はすごいよ。大阪にいた時もなかったことはないけど、頻度が全然違うからね」


「今井くんは東京出身?」

「ああ、そうだな。東京生まれ、東京育ちだよ。この人ごみにも慣れすぎて何も感じることはないな」

「そうなんだ。私はまだ時々しんどくなるなあ。地元が田舎だったからねえ。田んぼとか欲しくなるんだ」

「田舎暮らしってやつだな。憧れはあるが…… 東京から出る勇気はないな」

「そうだね、でも結婚して田舎暮らしとかも憧れるなあ」


「確かにな。そういえば前田って彼氏はいないのか?」

「いないよ。高校に入って彼氏は作ったことがないんだ。中々タイプな男の人がいなくてね……」

「そうなのか。しかしそれで色々な人から告白されるのも大変だな」

「そうなんだよー。中々お断りするのも神経使うからね。変な断り方して、あいつ性格悪い、みたいな話になっても困るし。でも上手く気を遣ってもその男の子のことが好きな女子から嫌われたりもするんだよね」

「ああ…… 女子の関係は大変らしいな」

 女同士のトラブルは複雑そうだ。あまり詳しくないが、表では仲良く見える二人が実はお互いに嫌いということもよくある、と伊藤から教えてもらったことがある。


「なかなかね…… 疑心暗鬼になったりすることもあるよ。まああんまり考えすぎてもどうしようもないけどね」

「そうだな、まあなんか有れば話くらい聞いてやるよ」

「ありがとう、そう言ってもらえると気が楽になるよ」


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