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三.館の女中達――(二)


  三.館の女中達――(二)


 館の女中に関する話といえば、もう一つある。

 ローザリー専属の女中とエリス専属の女中。このように分けられているだけあって、各々の女中に対する扱い方はローザリーとエリスによって全く異なるのである。

 ローザリーは自分の女中を大層可愛がっており、良い働きをした者があれば特別に褒めてやり、失敗をした者があれば決してヒステリックになって怒鳴らず静かに諭すなど、寛容な態度を以て女中と接していた。

 それとは対照的に、エリスは自分の欲に任せて女中を扱っていた。彼女もローザリーと同様に女中を可愛がっているつもりなのだが、そもそも愛情の根本的な価値観がローザリーとは違っているため、一般的な観念からすれば歪んでいるように見えるだろう。彼女の可愛がり方は主に嗜虐である。女中の心身を万遍なくなぶり尽くし、それによって苦痛を湛え命乞いをせんばかりに打ち震える女中達の姿に、堪らなく愛おしさを感じるようであった。

 それがエリスの性癖とはいっても、惨たらしい仕打ちを受ける女中達には到底受け入れられるものではなかったが、主人であるエリスに逆らう事は出来ないのである。逆らえば明日をも知れぬ身になるであろうし、僅かに許された抵抗の色を示しても、エリスの嗜虐心を掻き立てる行為にしかならない事は分かり切っていた。エリス専属である女中達は、エリスにとって慰みものか愛玩人形同然として扱われ、彼女の部屋に備え付けられてある衣装部屋で毎日寝起きをさせられていた。

 それが起こったのは、ある日の朝方、まだ夜が明け切っていない清々しい明朝の事である。

 エリスの衣装部屋にいた数人の女中は皆、床に座り込んで、窓から差し込む澄んだ太陽の光に安堵の息を漏らした。つい昨夜も、エリスからいつものような仕打ち――惨たらしく、厭らしい扱われ方――を受けていたのだった。今でこそ安息を告げる太陽の光を見る事が出来たので幾分か落ち着いていたが、先程までは、ある者は目が虚ろで恐怖に身を震わせ、またある者は精神が擦り切れたため放心にも近い状態になっていたのだった。

 エリスは、夜空に陽光が染み出す前に女中達の相手を止め、眠りに就くために隣の部屋へ引き返していた。あまりにも恐ろしくて彼女の様子を確認する事は出来ないが、そんな危険を冒さずとも、女中達はエリスが隣の部屋の寝台で眠っている事を知っていた。

 女中達の内、青い瞳をした一人の女中が以前から思案していた脱走を実行しようと、意を決して立ち上がった。

「貴女、まさか、変な気でも起こしたんじゃないでしょうね?」

 壁にもたれていた女中が彼女に声をかけた。

「変な気だなんて、むしろ正常でしょう? 私、もう耐えられないの。この館に、エリスお嬢様に使われ始めてから、日を追うごとに私の体には色々な、たくさんの疵が増えていく。安眠出来る時間さえもない。夢に逃げたって、無駄、そこにもあの、エリスお嬢様の意味有りげで不気味な笑みがあって、その手が私を捕まえようとする。嫌、嫌なの、止めないで、私はこの館から、エリスお嬢様から逃げ切ってみせるわ!」

 壁にもたれていた女中のみならずその場にいた女中達は、内心「ああ、この娘はもう駄目ね」と彼女を説得する事も諦めて、後には何も言わなかった。

 女中達が閉口したのも当然で、青い瞳の女中はすでに正気を失いかけており、周りの声になど聞く耳を持つつもりではなかった。脱走を決意したために目は力強く見開かれていたが、肩は恐怖のために小刻みに震え、拳は指の爪が食い込むほどに固く握り締められていた。

 脱走の第一歩として、まずはエリスのいる隣の部屋を通り抜けて、廊下に出なければならない。周りの女中達に見送られながら、青い瞳の女中は隣の部屋へ通じる扉の取っ手に手をかけ、扉を慎重に押し開いた。そこに出来た合間から顔を覗かせて、その部屋の寝台で眠るエリスの様子を窺う。

 角度が悪くエリスの顔はよく見えないものの、どうやら眠っているらしいという事は分かった。毛布も何も掛けられていないエリスの体はぴくりとも動かず、青い瞳の女中が扉を目一杯開け放っても、なんの反応も返さなかったからである。

 青い瞳の女中は足音を立てないように努めながらも、廊下へ出る扉に向かって足早に向かっていった。その途中、後ろを振り向きたい衝動に駆られていたが、エリスの顔を一度でも見てしまったら足が竦んでしまいそうで、自分が今にも後ろを振り向いてしまわないか気が気でなかった。

 なんとかそれを思い留まる事が出来、無事に廊下に出られると、館の玄関を目指して長い廊下を走り始めた。

 青い瞳の女中はエリスから逃れたい一心で走っていた。右手に鬱蒼と広がる森の見える窓と、左手に誰も使っていない部屋の扉とを流しながら、目の前に真っ直ぐと伸びる廊下を走っていた。心から恐れていたエリスに逆らっているのだと自覚し、それがまた、青い瞳の女中の心臓を破裂させんばかりにはやらせていた。

 しばらく走っている内に、青い瞳の女中は妙な感じを覚えた。もうすでに、玄関の扉のある広間が見えてもいいはずなのに、彼女の走るずっと先にはまだ長い廊下が続いているのだ。女中である彼女はよく館内を清掃するため、どこの廊下がどれくらいの長さで、そこに窓と部屋がいくつあるのかも全て把握していた。

 青い瞳の女中がどれだけ走っても、廊下は延々と続いて一向に様相を変えないので、彼女は次第に息を詰まらせるような焦燥感を募らせ始めていた。いつしか自分が正気なのかも疑い始め、廊下を走るのをつと諦めると、窓からの脱走に切り替える事にした。

 ここが二階である事も忘れて、立ち止まった位置から真横にある窓に近づき、そこから外に出ようと試みた。だが、窓は開かなかった。まるで開けられる事を拒絶しているかのようにびくともせず、それどころか、必死でこじ開けようとする彼女の力に抵抗しているような、確固たる意志さえ感じられた。

「何故? 何故、開かないの!」

 彼女はもはや狂ってしまう一歩手前の状態にあり、他の窓に手を掛ける事にすら頭が回らなくなっていた。苛立ちと焦り、それに恐怖も混ざり合って、錯乱状態に陥りかけてもいた。

「あら、何かと思って来て見れば、貴女だったのね」

 その声を聞いた途端、青い瞳の女中は石にでもされたように硬直して、窓の外から目が離せなくなった。聞き慣れた――というより、いつどこにいても耳にこびり付いて離れない――あの声を、もう二度と聞きたくはなかった声を、再び耳にしてしまったからであった。

「どうしたの? こっちを向いて頂戴。貴女は主人に対する礼儀も忘れてしまったのかしら」

 青い瞳の女中の首筋に、すっと、冷たい手の平が当てられた。生きた人間の手だとは思えないほど恐ろしく冷たい手の平で、それが二つ、彼女の首周りをすっぽりと覆ってしまっていた。

「お……、お許し下さい、エリスお嬢様……」

 青い瞳の女中は歯の根が噛み合わない、やっとの思いで喉からそれだけの声を絞り出した。

「あら、何故謝るの? 私はまだ何も言っていないのに。それとも、貴女は何か、私に謝らなければならないような事をしてしまったのかしら?」

「い、いえ、滅相も御座い――」

 ふと、彼女の首周りを覆っていた二つの冷たい手の平が、じわりと力を帯び出した。青い瞳の女中は息が出来なくなったものの、それは手の平が自分の首筋に当てられた時から覚悟していた事だったので、さして驚くような事ではなかった。それよりも、彼女にとってはこれからの事が恐ろしくて堪らなかった。

「私は嘘が嫌いなの。貴女達を調教する際、一番初めに教えたはずでしょう? さあ、正直に告白して頂戴」

 彼女の首にかけられていた力が、なんとか声を出す事が出来る程度に緩められた。青い瞳の女中は思いっ切り息を吸い込んで、

「申し訳御座いません。私はこの館から脱走しようとしていました」

 と、吐く息の量を抑え込んだか細い声で答えた。

「……そう」

 青い瞳の女中は自分の首が再び絞められるのを感じた。これ以上エリスの機嫌を損ねないよう抵抗もそこそこにして、後はただひたすら、自分が許される時を待つしかなかった。冷静な思考が出来る程度の正気は取り戻せていたものの、代わりに底知れぬ恐怖の感情が彼女を支配していた。

「私は貴女の事が気に入っているの。だから、貴女が大人しく私のところへ戻ると言ってくれるのなら、私は貴女を許して上げられそうだわ」

 青い瞳の女中は声を出す機会を与えられたが、その直後に言葉を発する事は出来なかった。恐怖のために乱れ切った不規則な呼吸をずっと繰り返し、その間に何度か過呼吸になりかけながらも、自分を落ち着けようと深呼吸をしたつもりで浅く息を呑んだ。

「お、仰せのままに……、私は、エリスお嬢様のお膝元に帰りとう御座います」

「そう、嬉しいわ。でも、私は貴女を許して上げられるけれど、甘やかす事は出来ないの。他の者に示しがつかないもの。罪を犯した者に与えるように等しく、貴女にも折檻をしなければならないの」

 彼女の首周りを覆っていた冷たい手の平がそのまま両肩まで滑り落ち、窓の外から目を離せずにいた青い瞳の女中は、力ずくで後ろを振り向かせられた。エリスの顔を見まいと目を逸らそうとしたが、彼女の目は不思議な事にそこへ自然と吸い寄せられていった。

 エリスは笑っていた。白くも鋭い二本の歯を覗かせた笑みを浮かべ、瞳は奥底に闇を携えたように黒っぽくなっており、瞼がほとんど眼を覆い尽くさんばかりに下ろされていた。

 青い瞳の女中は、今のエリスがどんな感情を湧き立たせているのが分かってしまったため、尚の事恐ろしくなった。涙が堰を切ったように目元から流れ出し、恐ろしさで血の気の失せた頬を濡らした。

「エリスお嬢様、どうか……、お慈悲を……!」

「そうやって乞う姿は、女中が主人に見せるものではないんじゃなくって?」

 青い瞳の女中の心内には常に、この場から逃げ出してしまいたいという気持ちがあった。エリスから逃げ切れる可能性がない今、それはなんとしても抑えなければならない衝動であり、もしエリスの目の前で逃げ出すような素振りでも見せてしまったら最後、折角助かるはずだった自分の命を摘み取られてしまう事は必至であった。

「も、申し訳御座いません」

「そう、私は、貴女のその素直で従順なところが好きなの。可愛い娘、可愛い娘、大丈夫、そんなに怯えないで頂戴。貴女は、私の大事なお気に入り。貴女も、小さい頃には、お気に入りのお人形さんの一つや二つはあったでしょう? 腕の中に大切に抱いて、髪を梳いて上げたり、お洋服を着せて上げたり、それこそ無二の存在であるかのように……」

「きゃっ……!」

 青い瞳の女性は突然両肩に痛みを感じて、極力声量を抑えた悲鳴を漏らした。エリスの尖るように伸びている鋭い爪の先が彼女の両肩に食い込んできたのだ。彼女にとっては、これも今までに幾度となく感じてきた事のある痛みであって、エリスの両手が自分の両肩に当てられた時点で半ば予想していたものだった。

「大事に、愛して上げたお人形さん。それじゃあ、もし、そのお人形さんが自分の寝ている間にどこかへ失せてしまったら、貴女はどう思うかしら? きっと、これまで注いで上げた愛情を仇で返された、そう思うでしょう?」

 両肩に深く突き刺さったエリスの爪が肉を抉るように動かされ、青い瞳の女中はその痛みのあまり呻き声を上げた。予想された痛みとはいえ耐えられるような半端な痛みでなく、加えてエリスの念が籠った爪はいつも以上に力強く突き立てられているため、体がその痛みから逃れようと、無意識に身悶えをしてしまっていた。

「駄目よ、動いては、じっとして、大人しくしていないとまた体の疵が増えてしまうわよ?」

 エリスは、据わって黒々とした瞳で彼女を見据えながら、冷やりとするような笑みを浮かべた。

「お、お願いで……御座います、どうか、もうお許し下さい!」

 青い瞳の女中は怖くて怖くて仕方がなく、今のエリスに謝ってもどうにもならないと分かっていながら、早くこの状況を脱したい一心で口を出した。

「私は貴女を許して上げるつもりよ。でも、赦免と折檻は全くの別物、これだけで済む訳がないでしょう。さあ、顎を上げて、その首筋を晒しなさい、貴女もこれは好きでしょう?」

 エリスの言葉を聞いて、これからどういう折檻を受けるかを知った青い瞳の女中は、過去に何度か受けたそれを思い出し、さらに顔を蒼白にさせた。

「お願いで御座います! それだけは、どうかお見逃し下さい! 以後、エリスお嬢様を裏切るような真似は金輪際致しません、本当で御座います! ですから、どうか、それだけは……」

 彼女の必死な懇願も虚しく、エリスは黙ったまま口が裂けるような笑みを作ると、鋭い二本の歯を見せるように口を開き、彼女の咽喉辺りに近付けていった。

「エリー、そこで何をしているのかしら?」

 その声を聞いてかエリスが一瞬だけ忌まわしげな表情をしたかと思うと、右手に延びる廊下の先に目をやった。その視線の先には寝間着姿をしたローザリーが立っていた。

「あら、お姉様、起きる時間を間違えているのではなくて?」

「そうなのよ、なにか騒々しい感じがしたものだから、起きる時間を間違えてしまったの。それで、何をしているのかしら」

 エリスは女中の両肩に突き刺さしていた爪の先を引き抜いて、彼女を離し、ローザリーに体を向けた。青い瞳の女中は恐怖による緊張が解かれた事で膝先から床に崩れ落ちた。

「別になんでもないわ。ただ、この娘があまりにも甘えん坊なものだから、可愛がって上げていたのよ」

「あら、そう。残酷な事をするのね」

 ローザリーが普段より気怠げな足取りで青い瞳の女中の傍に近寄ってくると、その場にしゃがみ込み、おっとりとした手つきで女中の頬に触れた。

「こんなに怯え切って、可哀想に。肩にこんな酷い傷が出来てしまって、折角の綺麗な肌が勿体ないわ。私の所へ来なさい、貴女の心も体も優しく労わって上げるわ。大丈夫よ、安心して頂戴、少なくとも私はエリーみたいな事はしないわ」

「お姉様、それは私の所有物でしてよ? だから、これは私の問題、お姉様には手を出さないで欲しいものだわ」

 エリスの口調は穏やかなものであったが、依然としてその黒っぽい瞳でローザリーを睨みつけるように見ていたので、本音のところは決して穏やかではない事が明らかであった。それを無視するように、ローザリーは女中の青い瞳をじっと見つめていた。

「どうかしら、貴女が好きな方を選びなさい」

 青い瞳の女中にとって、このローザリーの提案は願ってもいない救いの手であった。エリスの手中から、この館から逃れられない事を身をもって思い知った彼女は、つい先程まで、あの悪夢にまで見るほど苦痛に満ちた日常に引き戻される事を覚悟していた。そこへローザリーのこの提案――要はエリス専属から離れてローザリー専属の女中にならないか? というもの。所属の異なる女中達が共同で作業をする数少ない機会の内の、食器洗いをしている時に、青い瞳の女中はローザリー専属の女中達が交わす話――自分の主人であるローザリーがいかに慈愛で溢れているか――をよく耳にしていた事もあって、その女中達を羨ましく思うと同時に、自分もローザリー専属の女中に移る事が出来たらどれだけいいだろうとも考えていた。

 彼女は今すぐにでもローザリーの提案を受け入れたかったのだが、何故か喉からは声が出ず、まともに体を動かす事が出来なかった。それは彼女も無意識ながら知っている恐怖が原因となっていて、二度までもエリスを裏切れば、先程よりも一層惨く、残酷で、厭らしい折檻を受けるのではないかと考えてしまっていたからである。どうしようもない恐ろしさを覚えた彼女はまた身を震わせ、目から涙を零し始めた。すると、ローザリーのしなやかな指先が女中の頬に伸びてきて、零れていた涙を拭った。

「怖がらなくてもいいのよ、大丈夫、貴女が密かに望んでいた選択をすればいいの。エリーは私に手を出す事なんて出来ないのだから」

 その言葉を聞いて、一刻も早くエリスから逃れたい青い瞳の女中はもう迷わなかった。ローザリーにすがりつくように立ち上がり、彼女から自室の場所を教えてもらうと、エリスの顔を一切振り返らないようにしながら廊下を走り去っていった。嬉しさと妙な高揚感で頬を紅く染めたその女中が、その後日以降、どのような新しい日々を送っていったのか、館に住む者なら皆すでに知り得ている事であった。


     ◇


 女中に関する話はここまでなのだが、青い瞳の女中がその場から走り去った後、そこに残ったローザリーとエリス二人だけのやり取りが少しだけあった。ローザリーが女中の後を追おうとそこから立ち去りかけた時、エリスがぽつりとこう零す。

「そう、お姉様はいつもそうやって、私のものを少しずつ着実に掠め取っていくのね?」

 ローザリーは後ろを振り返らずにつと立ち止まって、エリスの次の言葉を待った。

「私はお姉様に手を出せない訳ではなくってよ? 単に手を出さないだけ、この意味がお分かりになって?」

 エリスの口調は流暢で落ち着きがあったものの、その裏には憎悪に似たねっとりとした負の感情が秘められていた。ローザリーに対するそれは確かなもので、以前よりずっと抱き続けてまた日に日に増長しているものでもあった。しかし、ローザリーは一切気にせず、エリスの気持ちを理解していながらあえてそれを煽るような行為に及び、何食わぬ顔で無関心を装っているのだ。

「あら、そう」

 ローザリーはそれだけを言って、エリスには全く興味がないとばかりに再び歩き出した。彼女の背を見つめていたエリスはこの態度にさらなる苛立ちを覚えたが、あまり追求するのも煩わしくなって、ローザリーとは真逆の方向へつかつかと歩いていった。

 このような二人のやり取りはもはや日常茶飯事であり、これ以上の骨肉を争うようなものに発展することもなければ、ましてやこれ以下の仲睦まじい方向へと転換することもない。彼女二人はなんともいえぬ絶妙かつ曖昧な距離を保って、今日まで折り合ってきたのだ。


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