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第四話 メイドとくノ一

物語が進みます。

ここを出るって言ってもどっちに進めばいいかわからないと言う問題。だって森の中にある村なんだもん。


ここはお馴染みの感を頼りにするかな。まぁ四分の一じゃないかこのままだと物語が進まないんでね。


うーんとね〜じゃああっちかな。俺は東西南北から感で街のある方へ進もうとした。普通なら新天地に向けて足を踏み出すはずがそうはいかなかった。だって俺から離れた先にある草の茂みににメイドとくノ一の格好した少女がいるんだもの。


メイドと忍びって相性悪くない?いくらくノ一が隠れててもメイドの存在感半端ないんですけど。明らかにおかしな組み合わせだ。あの娘たちが味方なのか敵なのかまたは会社の差し金なのか分からないが、とにかく可愛いということだ。


よーし、異世界初心者を装って話しかけに行きますか。やっと俺の異世界ライフが始まったと言っていいだろう。俺は望んでたベタベタのテンプレ展開だ、熱いぜ!


俺は気持ち大股で、足を踏み出した。そしたら何か飛んできた。慌てて避けたが当たっていたら怪我じゃ済まなかったぞ!


くノ一の少女がクナイを投げてきた。あれ俺ってもしかして狙われてる?


「俺は悪い奴じゃない!えっとちょっと森に散歩に出かけたら道、分かんなくなっちゃって歩いてるうちに記憶もなくなって自分がなんなのか分からなくなったんだへへへ」


自分でも驚くほどの変質者発言をかましてしまう。だって相手は可愛くてメイドとくノ一の格好した俺より明らかに年下な少女だぞ。そっそれは誰だってテンパるだろ。


あとなんで離れているのに可愛いとか分かるって思っているそこの君、設定ガバガバだと思っただろ。残念俺は、視力2.0なのさ。(メガネなしでドヤ!)


「何を言ってるんですか気持ち悪い。私たちは昨日からあなたを監視していたんです。不審者なのはよく分かりましたよ。


ぶつぶつと言いながら井戸の中にいたり、そこから出たと思えば、村を探索して私たちが依頼人から頼まれた宝箱を寝ている隙に置いたと思ったら中を開けようともせず、抱えて持っていこうとするなんてその宝箱にはあなたの頭の中身でも入っているんですか?」


「君たち井戸のくだりから監視してたのか。俺がどんな気持ちであんな狭いところにいたのか分かるか。指引きちぎれるかと思ったし、宝箱も鍵がかかってて開かないじゃないか。一体何が入ってるんだ中に。君たち会社の差し金なのか?」


「凪達にも分からないよ。ところで君、記憶ないの?一回死んどく?凪達強いよ〜」


「ご主人様はお疲れのようですから、一度休ませてあげた方がよろしいようですね。」


俺は女の子と戦いたくない。だがしかし相手は武器を持っていて俺は丸腰だ。手加減していたらやられてしまう。


くノ一の凪が手裏剣やらクナイを投げてくる。それをギリギリのところでかわす。前の引きこもりの体では避けることができなかったが今は身体強化されていて避けることができる。


その間にメイドのテーゼが距離を詰めてきて、持っているほうきで殴りかかってくる。メイドさんって清楚じゃないのか。


俺は反撃をしないのでこのままではジリ貧だ。


「ちょっとごめんさっきのうそです。俺の名前は渡辺魁斗で、この世とは違う世界から来たんだ。」


「他の世界から来たんですか、もっとおかしなことを言いますね。だったらリセットしてあげますよ」


まぁそうだよな記憶喪失より信じてもらえないよな。彼女達の攻撃を避けながら必死に説得を試みるも全く信じてもらえない。


メイドのテーゼが勢いよく蹴りを入れる瞬間彼女の足を崩してバランスを崩させそして押し倒した。


「俺たちはなんで争っているんだ。俺は記憶を失ってないし、異世界から来たことは、本当なんだ。この宝箱に何が入ってるか気にならないか?俺を殺すのはそのあとでも構わない。」


「まぁただのお遊びですよ。ご主人様は私達の攻撃を避けて尚且つ反撃をしてこない。私達も本気は出していませんが、相当お強いのですね。少しくらいなら話を聞いてもいいですよ」


「テーゼちゃんを離せーー」


くノ一の凪が俺の頭部にドロップキックをくらわせた。あー頭がクラクラする。まぁくノ一の女の子に蹴られ終わるなんて現実じゃないからな。これはこれで.....


「起きてください、ご主人様。あまり長居されては困ります。凪の膝枕は私より高いのですよまぁ凪も十分反省できたと思いますので」


起きたら目の前にメイドさんとくノ一の格好をした少女達がいて俺は膝枕をされているではないか。これが異世界なのか。


「ハイっ起きる、起きたらもうお終いだよ」


彼女は、勢いよく立ち上がり俺は飛ばされた。だが下から見る見えそうで見えない絶対領域がまたいいものだ。


「あっありがとうえっと凪ちゃん?ここがどこなんのか色々教えてくれないか」


「凪でいいよ、セロナ町から離れた最近廃村になった村だよ。」


「最近、廃村になったって何があったんだ。」


「えっとねー簡単に説明するとモンスターがこの町に付近に多くなっちゃって、隣国のブノスレスト共和国が、勝手に介入してきてここら付近に進軍してきたの。私達が所属してるギルドはアムドロスって国にあって今回の件でそこと戦争しちゃうかも知れなくて、それでBランク冒険者の私達が、ここら付近のモンスターの駆除とブノスレスト共和国に戦争をしないように交渉することを依頼されたの。あとついでに君の回収ね」


「アムドロスとブノスレストはもともと仲が悪くて今までも何度も戦争するとなりましたが、私達冒険者が王国に知られずに交渉して戦争を回避しているのです。」


「交渉って言ってもそんなこと簡単にできるのか。ブノスレストの王様絶対短期だろ」


「私達は何度か行ってるから行けば今回も収めてくれると思うけどあとは、おみあげにレアな素材とかあげたりしてるかな。あっちの王は冒険者とは仲がよくて行くといつもお金とか装備とかいろいろもらえたり、客人としてもてなしてくれるの」


「だから今回の仕事も大変とはいえ得るものもあって私達にとってはプラスになるのです。今回は素材集めに苦労せずに済みそうですね、凪」


「そうそう異世界から来た私達ぐらいに強くて高価な宝箱を持った君がいるからね」


えっと俺って交渉に使われちゃうの....


お読み頂きありがとうございます。

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