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幻の中に生きるヒトビト  作者: いるか印
1/1

説明会

 人々はさながら、廃棄寸前の人形のようにただただそこに横たわっている。

 そんな人々を一段高くなっている場所から眺めている男がいた…

 

 1人目の覚醒を確認。続きチラホラ同じく覚醒を開始。

「…え?え?ここどこ?」


「だ、誰だあんたっ、退いてくれ!」


「痛タタッ、まっちょっまっ、足っ足が折れるから無理に押さないでくださいよ!」


 皆様、ご機嫌よう。私は、魂の守人のU-11-89です。ただの製造番号に過ぎませんので、お好きにお呼び下さい。個体差はありますが、基本設計は変わりありませんので代理の者が担当したとしても心配には及びません。


「ふ、ふざけないで下さい!ここは一体何処なんですか⁈」


「一体どうして我々は集められたんだ!私には、明日、大事な会議があるんだぞ。こんなふざけた真似をするような連中に構ってる暇は無いんだ!早く帰してくれ!」


 落ち着いてください。今から説明しますので、そう急かさないでください。あまり騒がれますとこちらも強硬手段に出なくてはなりません。


 それでは、本題に入りたいと思います。昨今よく、とてもよく人が死にます。どれくらいかと言いますと、1日に死ぬ人間の細胞よりは多いかと。

 何故だと思われますか?それはそれは簡単に死ぬのですよ。冬場に暖房をつけずにゲームをしてたら死んだとか、くしゃみをして脳の血管が切れたとか、トラックに跳ねられたとか、枚挙にいとまがありません。しかも、上のミスで死ぬ方は神代と同等になりつつあります。

 とどのつまり、死因からあなた方の注意が余りにも足りない所為だと我々は結論づけました。そして、その打開策としてあなた方に臨死体験をして頂き、かつ、意識改革として死亡事例から学んで頂く算段となりました。

 また、死後転生された後の身の振り方もこれから紹介する事例で考えて頂ければ幸いです。


…………

 

魂の守人と名乗る不審者は、うすら笑いを浮かべながら、荒唐無稽な話をつらつらと語っている。


(臨死体験なぞ知らんが、まともな頭のヤツが集団拉致なんて考えつき実行するとも思えん。ここは一つ、大人しく話を聞き隙を見て逃げる。コレに限る。何より、さっき儂等に向けたあの眼…確実に何人かやってなきゃあんな眼つきにゃならん。ふざけよって、こんなに集める必要性がわからん。何かしら裏があるのはたしかじゃろうな。

…それにしても、こんなジジイから青年やら中年やらよくも

まぁ集めたものだ。まったく、泣いてる子までいるじゃないか……見境が無いにも程がある。絶対に逃げ延びて2度とこんなふざけた真似はさせんぞ。)


…………


敵対意識を感知。全体の8割が現状敵対的な模様。実行に移す確率は今のところ2割弱…。ヘイト管理に留意されたし。

読んでくださり有難うございます。不定期更新になりますが、気長に待ってくださると幸いです。

もし宜しければ、おかしなところは指摘して頂けると嬉しいです。

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