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異世界戦争、界渡り〜渡る世界は馬鹿ばかり?〜  作者: 鯉狐
2章 異世界・代理戦争編(仮)
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第95話 力の確認と戦争の前奏

エルニエルトに戻ったレオンは、隠していた手札の確認を行う。


「タキオンドライブ…存在の粒子化による超速移動を可能にする神性魔法。莫大な量のマナを必要とし、その制御も肝心。一歩間違えたら即死の諸刃の剣」


「神性魔法…タキオンドライブを始めとし、人間では到達不可能な領域の魔法区分。第一がタキオンドライブ、第二が猫と悪魔。これは、シュレディンガーの猫、ラプラスの悪魔、マクスウェルの悪魔と呼ばれる架空存在に基づく魔法」

未来予知や選択の自由、エネルギーの操作等が可能となる。


「霊装…魔装の進化スキル。武器毎に霊装が異なり、武器との親和性が高くないと発現しない。レオンは現在、赤椿、村雨、早霧の3つの霊装を所持している」


霊装赤椿…火系統の能力に特化している。しかし、他の属性系統が使えない訳では無い。

霊装村雨…強力な破魔の力を持つ為、悪霊や魔物といった人類に仇なす存在への絶対的優位を確立する。

霊装早霧…守護することに特化している為、受け身になると崩すのは困難であり、カウンター重視の技があれば完封可能。


「龍王リズの権能。精霊としてではなく、召喚獣としての契約。レオンの力の一端による強化で龍王リズの権能は進化した。精霊としての側面を持ち、龍王であり龍人。5つの権能を所持する」

一つ、ロードオブエレメントドラゴン

精霊でもあり龍でもある。それを召喚、自己判断の元、行動を開始する。

サイズや数は消費マナ量による。強さはリズの半分。


二つ、ドラゴンハウル

龍王の咆哮は全ての者に恐怖と畏怖を植え付ける。威圧系の技ではあるが、大抵の生物はその圧力だけで命を手放す。


三つ、Evolution

その身を龍から進化させ人型に。重量や質量は変化するが、一撃の重さなら人型に軍配があがる。

龍人が生まれながらにして持っている能力。レオンの影響で多彩な手札を獲得している。


四つ、六龍限界

属性を司る龍王達を呼び出す。シンプルにして強力。呼ばれた龍王達は、倒されても問題は無く、暴れられないフラストレーションを解き放つために呼ばれてやってくる。


五つ、ドラゴンオーケストラ

龍王の配下である龍や竜を呼び出し蹂躙する。彼等の奏でる音楽は破滅そのものである

リズの眷属である龍や竜は、レオンの影響を受け、変異種となっている。


影竜・影龍…影を介した攻撃を得意とする。自身のサイズを調整することが可能。サイズによっては影に自ら潜んでの行動が可能。


血竜・血龍…極小の姿から巨龍・竜の姿までサイズ変更が可能。魔法系統に強い物理体と物理系統に強い霊力体の二つを自在に操る。

敵血液内に忍び込む事も可能なので、影竜・龍よりタチが悪い。


「契約精霊の第十、十一位階魔法」


アトラルカの第十位階魔法アストラル・オレオール…星の輝き、星の命の終わりのエネルギーをその身に宿す。超強化系魔法。この魔法一つで、レオンが普段から使う強化魔法全てと同等かそれ以上の強化幅を持つ。

第十一位階魔法アトラルカ…アトラルカと一体化することで、さらなる強化を得る。更に、より効率よくエネルギーを循環させることができ、レオンが認識さえ出来れば広範囲の循環を制御、支配することが出来る。


テンライの第十位階魔法天雷…雷はやがて光へ。五分間、光速へ達する。

光はやがて時空を超える。そのモノの動きは捉えること叶わず。

神へと至りしそのモノは、全ての雷を支配する。逆らうな。そのモノは神すら従える


アカバネの第十位階魔法朱羽根…刃の軌跡に朱の羽根が舞い散る。これまでに斬った相手の数×0.1%のダメージボーナス


「一番ぶっ壊れてるのは、アカバネのこれだな」


他の精霊に比べ技量が関係しない、純粋な戦歴がその効果を決める。


レオンがこれまで斬った相手の総数は、凡そ6万。

レオンが毎回パーティーを組んでいれば、もう少し少なかったかもしれないが

最初のイベント・モンスターのスタンピード

その前段階で敵ボスの取り巻き殲滅

新たな街へ向かう道中の無双

イベント厄災破天大蛇と大罪天童暴虐戦の無双

その後のイベント・プレイヤー軍VSレオン

ドワーフ都市へ向かう道中の敵殲滅

魔門によるモンスター増加の対処

魔門二つをソロで破壊、それに伴う雑魚撃破

迷宮イベントでボス扉までソロ進撃

迷宮ボス戦で多数の触手を相手取る

EXダンジョンで吸血鬼多数をソロ撃破

魔龍ベヒモス戦でプレイヤー、竜人を多数撃破

そして直近、神狼の下へ向かう道中の無限狼編

これだけの数をソロで攻略し、所々で多数の敵を倒している。

数えだしたらキリが無いだろう。


「まぁこれは、いざとなったらの切り札。気軽に使えないからいいけどな」


アカバネの第十位階は、武器に掛かる負担が大きく、連発できないのが悩みだ。1度使えば、効果を終了しない限り武器が壊れることは無い。しかし、魔法発動中に酷使すればするほど、解除時の反動は凄まじく、下手をすれば精霊の消失、武器の完全破壊という。諸刃の剣な一面を持つ。


そういう意味では、レオンの肉体強度で勝負できるアトラルカとテンライはアカバネに比べ使いやすいのだ。


そして、一つ不思議なことがある。


レオンの契約する最後の精霊。その変化。


「精霊の器、第十一位階魔法しか存在せず、その精霊効果は召喚獣を一時的に精霊化、契約者と融合させる」


精霊の器第十一位階魔法…エレメンタルエボリューション


「精霊、召喚獣との融合……なんか聞いた覚えのある技だな。まぁ、これはマジの奥の手か」


はっきり言って代償やら反動やら全くの未知数。試そうにも、使用条件があるらしく、今のところ古龍戦では使用不可。雑魚敵も不可。PKも不可。


「こうなると厄災、大罪くらいにしか使えなさそうだよな」


そうしてステータスやスキルの確認、武具の手入れをしているとリックとジルからの定期連絡が入るのと同時に緊急連絡も入る。


「森人国に不穏な動き有り。なるほどね。奇襲でも仕掛けるのか…」


エルニエルトの進路を森人国へ向ける。


……向かう最中、マナの高まりを感知する。

恐らく転移系の魔法発動準備。なら、まだ妨害できる。


エルニエルトの前部主砲をマナの発生源に合わせる。


「前部主砲砲撃用意、砲弾装填、弾種振動弾」


振動弾…空間を震わせることで、術式や魔法陣、マナの流れを乱し、破壊する。


「砲撃開始!」


45口径46cm4連装という馬鹿みたいな改造を施された前部主砲二門が火を噴く。


外装はシャルンホルストという戦艦に似ているが、内に秘めているものはかなりの物。そして、武装もレオン独自の改造が施されている。

前部主砲二門がそのいい例だろう。


それはさておき、砲弾は放物線を描きながら目標へ飛翔する。


「第二射、斉射用意、弾種変更、装填徹甲弾」


儀式用地の破壊目的。


「撃て!」


第一射から一分遅れての砲撃。


「とりあえずこれでいいだろ。リックとジルに返信して、とりあえず島に戻るか」


島へ一度帰還。アイテムの整理をして、レオンは龍王へ挑戦するためにまた出掛ける。


龍王を倒して回りながら、リックやジル、風音からの連絡があれば森人国へ妨害攻撃を行う。


上手いことヘイトをレオンに固定することができそう、と潜入している番位から報告が上がっている。


番位…レオンの配下である吸血鬼達の序列を表す。ナンバーズと呼ばれ、手数の多彩さでその序列が決まる。


「さ、残り時間も多くないし、早く済まそう」


開戦まで残り僅か

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