表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
異世界戦争、界渡り〜渡る世界は馬鹿ばかり?〜  作者: 鯉狐
2章 異世界・代理戦争編(仮)
90/111

閑話 とある未来のクリスマス

本編とは関わりのないただの季節回です。

「ママ、パパタは今年も来ますか?」

「パパタ?あ、サンタさんのこと?」

「そうだけど違う。パパタはパパでサンタなの」

「なるほどね。それはどうだろう。2人とも中等部になったからね」


2人が産まれてから時が経つのはあっという間だ。


彼と私。二人で、いや、周りの助けもあったけれど、一生懸命育ててきた子供は、今ではすっかり大きくなっている。


今年、二人は中等部に進学した。これから実践的な授業がもっと増えるだろう。

そんな二人に、誕生日プレゼントとして彼が装備一式を渡していたのを思い出す。

きっとクリスマスプレゼントも用意している。二人が喜びそうなお洒落なモノと二人がずっと欲しがってる装備。


「いや、パパタは絶対来ます。根拠はあります」

「ふふっ。その根拠は?」

「パパはここ数日家を空けることが多いです。学校は今休み期間なので、何かをしに出かけている可能性が高いです」

「ママと何度も電話をしているのも、家に居るから確認してる。時々ママも一緒に出掛けてる。リジかシド連れてってた」

「つまり、何かを取りに行っているか、仕事かデートの三択!でもデートの択は薄い。よって残り二つ!まぁ、一番の根拠はパパが私達に稽古付け始めたからかな」

「うっきうきだった。欲しい物聞かれた」

「あはは」


目に浮かぶ彼の姿に私は苦笑する。サプライズとは何だったのか。まぁ、彼は戻って来てから緩く甘くなった。昔の鋭い気配が無くなった訳じゃないが、オンとオフの差が凄い。


「それじゃ、良い子にしてないといけないね。パパタさんはきっと来てくれるから、もう寝ようね」

「「うん」」

「おやすみなさい」

「「おやすみなさーい」」


部屋の電気を消して、二人の部屋から出る。

足音はなるべく抑えて、彼の自室のある地下へ向かう。


扉を開けると、綺麗に包装された小さな箱が二つと細長い箱が二つ。その横に更にあの子からの試作品が置かれていた。


「今年はまた一段と豪華だね」


こちらに気付いていると思うが、声を掛けてから寄り添うように座る。


「そうだな。姉さんがコッチの方向に進むとは思ってもみなかったよ」

「私は意外でもないかな。昔からこういうの得意だったよ?」

「それは初耳だな」


服の試作品を送ってきた相手のことで少し懐かしむ。


「近くにいるのに遠くなったよな」

「まぁ、プライベートじゃ会わなくなったね」


あの子達二人も私たちと同じで学校で教師をしている。だから、教師として会うことは会っても、家族として会うことはかなり減った。


「まぁでも、年明けは集まれるってさ」

「ほんとに?」

「あぁ。主要組は全員参加だ」

「それは楽しそうだね」


かつて共に初めて世界を救った仲間達。

次の世界で助け合った仲間達。

この星に渡ってきた共に歩む仲間達。


「数、凄いことになりそうだね」

「だから、リオンを呼んどいた」

「え?動くの?」

「当たり前だろ?いつまでもあそこに浮かびっぱなしは良くないし」


私達のもう一つの家がある場所。二人の子供が幼少期を過ごし、かつて世界を救うための拠点となった場所。


「さて、二人も眠ったみたいだし、枕元に置きに行くか。パパタの仕事時間だな」

「…盗み聞き?」

「いや、二人とも俺にも聞いてきたんだぞ?」

「そうなんだ」

「パパタの仕事はこれが最後かな」

「そうかもね。でも、まだこれからもやるかもよ?」


そうすれば、彼は少し顔を赤らめて視線を逸らす。


「どうしたの?」

「いや、その…これ、置いてからな」

「ふふっ。待ってるね」


プレゼントを持って部屋を出ていく彼を見送って、私はベットに腰掛ける。私の寝室は別にあるが、今日はここで良いだろう。私もクリスマスプレゼントを貰うことにしよう。


カチッ


時計の針が日付が変わったことを示す。それと共に、何処かから鈴の音が聞こえてくる。


きっと、その音の正体は彼の従者達。毎年クリスマスになると雪を降らせ、鈴の音とサンタとトナカイを演じる。今の子供達がサンタを信じているのは、彼女達のおかげだろう。


「おかえり。そして、メリークリスマス」

「あぁ。メリークリスマス」


プレゼントを置き終えた彼が戻ってきた。それを出迎えて、二人並んで腰掛ける。お互いに肩を合わせ、顔だけ向かい合い、そっと唇を触れ合わせる。


変わらぬ幸せに胸がいっぱいになる。


でも、きっとそれはこれから変わる。


何故なら、それを彼が運んでくれるから。


メリークリスマス。私だけの愛しいサンタクロース。


クリスマスセーフってことでいいですよね!


名前は出してませんが、ある家庭の未来の話です。

きっとこの家族なら、こんなことをしてるだろう。彼なら子供を溺愛するだろうと

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ