第74話 レオンの過去そしてミオ
少し更新遅れました。過去というより、ちょっとした質問返信コーナー的な感じです
それと、この話から数話はレオンと別行動中のプレイヤー本隊側の話になります
「ちょくちょくリスポしてるけど」
「数は少ないね」
数が少ない為、召喚獣や少ない数のプレイヤーだけで突破が可能。
ゆっくり進んでいながらも、戦闘回数が少ないので進む速度は割と速い。
「そういえばさ、レオンってなんであんなに出来るの?」
玲奈の疑問。
先頭を進みながらも、彼等は余裕を持っていた。
だから雑談をしていたのだが、レオンのクラスメイトや人外っぷりを知っているクラマス組との会話は、大体がレオンに関すること。
さっきまでは、レオンとミオの馴れ初めを根掘り葉掘り聞かれていた。
「確かにな。あいつまだ10代だろ?」
「仙人か何かなのか?って疑いたくなるよな」
「人か疑わしいよな。いや、人なんだろうけど」
ミオはどう答えるか迷った。迷った末に、少しだけ話すことにした。
「レオンってね、小さい頃からそういう訓練を積んでたの。お金持ちのお嬢様の護衛として育てられてね。剣や槍はもちろん、銃器なんかの扱いも学んでた。暗殺者とか犯罪者とかテロリストとか?そういうのと戦ったこともあるらしいよ。まぁ、だからじゃないかな」
嘘では無い。
その経験の上に、実戦で磨かれた二人の技を全て受け継ぎ、変わったあの世界で生き抜こうとしたから。今のレオンに繋がっている
神器を手に入れたり、特殊な力に選ばれたり、種族が変化したり。
何度も変化するきっかけがあったけど、レオンの根本は変わらない。
誰かを守る為にその力を使う。
そんなレオンだから、私は惹かれたし、皆も惹かれて集まった。
誰かを守る戦いをしているレオンは、とてもカッコイイんだから。
「じゃぁ、レオン君って得意な武器とかあるの?」
「武器…で言うなら、刀か銃器かな」
「他は満遍なく使えるの?」
「そもそも苦手な武器無いしね」
「レオンってできないことあるの?勉強できて、運動できて、料理もできる。恐らく家事全般できるだろ?」
「そうだね。勉強できるけど、その知識は広く浅くだから、専門的に学んでる人よりは劣るし、実は球技は苦手だしね」
「え、意外かも」
「力加減が難しいって言ってた」
「え、バケモン?」
「レオンの好きな食べ物ってあるのか?」
「なんでカイドウがそんなこときくの?」
「いや、興味本位」
「お兄は、ミオ姉の作るものならなんでも好きって言ってた」
「昔は嫌いだった野菜が、ミオのおかげで食べられるようになった話もあったな」
「ミオとレオンのどっちから告白したの?」
「え、答えないとダメ?」
「ん。教えて」
「それは私も気になっていた」
「…えっと、一応レオンから。ただ、私もあんまり好意を隠してなかったから……」
「周りの女子に牽制してたの?」
「…取られたくなかったから」
「二人はどこまで進んでるの?」
「えっ」
「いや、きになる ごフッ」
「それは流石にダメでしょ」
「そうだぞ。お前らも聞かれたくないようなことは聞くな」
「……厄災に三魔狼って」
「レオンって疫病神か何か?」
「いやまて、強敵と戦えて、経験値貰えるなら、幸運なのでは?」
レオンに先行させ、ゆっくりと追いかけていたプレイヤーの元に伝えられた、厄災と大罪の出現。
更に、リポップしたであろうモンスターをなぎ倒しながら向かってきた、レオンの使役獣。
自身のサイズを自在に操り、敵の攻撃を誘い受け、物理魔法軽減で圧倒的耐久力を持つ。盾役のグラトニースライム
小柄なその身を活かし、敵陣を駆け回り撹乱、ほんの僅かだが傷をつけ、行動を阻害する。遊撃役のヴァンパイアキャット
爪や牙といった種族特有の武器と魔法を駆使して、一体一体確実に仕留める、攻撃役のブラッドウルフ
あの三体が揃えば、波のプレイヤーが束になっても勝てないだろう。
いや、あれが全力じゃないことを考慮するなら、上位勢でも勝率は半分かもしれない。
「急げってことね」
三体の使役獣はある程度殲滅し、こちらに余裕が出来たと見るや、慌てたように来た道を戻っていく。




