第64話 大罪そして厄災
「なぁ、七つの厄災って何がある?」
「何というのは?」
「憤怒、強欲、暴食、傲慢、破天の他だよ」
「なるほど。残りは全知色欲と怠惰蔓延じゃな」
「…強欲玄魔、暴虐天童、破天大蛇、暴食雑食、全知色欲、怠惰蔓延、憤怒焔環…なんで、破天大蛇は嫉妬じゃないんだ?エンヴィーヒドラだよな?」
「む?」
「暴虐天童は傲慢サムライプライド。暴食雑食は暴食グラトニースライム。強欲玄魔は強欲グリードトータス。憤怒焔環は憤怒ラースヒューマだったか?全知色欲はラストデーモン。怠惰蔓延はスロースラット。破天大蛇は破天エンヴィーヒドラ……なんか変じゃね?」
「確かに」
「そもそも、七つの厄災ってなんなの?世界を滅ぼせる厄災ってことなの?」
「恐らく」
「……この辺の詳しいことは後でアリナに聞いて確かめるとして」
会話を一旦止めて、レオンは今ある情報を整理する
「……七つの厄災と大罪は別」
「なに?」
思考の末、レオンはその結論に至る
「いや、難しく考える必要は無いんだよ。七つの厄災ってのは、世界を滅ぼすことの出来る厄災だろ?でも、今まで戦ってきたのは、世界を滅ぼすには少し物足りない気がする」
「破天の力は、封印状態で本領が見れてないからあれだけど、天童が使っていたのを見る感じもっと色んなことが出来るはず。それに比べ、他の奴は確かに凄いんだが、本当に世界を滅ぼせるのか?って。それに、記憶が正しければ七つの大罪は、死に至る罪や人を罪に導く欲望や感情のはず」
「確かに厄災とは言い難いか?」
「七つの厄災…破天…七つの大罪…」
力を願う事が罪になったのなら?
最弱とされるスライムが生き残る為力を願い、全てを飲み込む力を得た。
神獣の幼体が何かのために力を願い、全てを取り込む力を得た。
一人の男が守れなかったことを悔いて、繰り返さない為、力を求め最強と自負する程の力を得た。
色欲と怠惰も恐らく、何かを求め、力を願った。
「……巫女の日記を確認する必要も出てきたな」
歴代の巫女姫が綴り続けたこの世界の歴史。
アリナやゼロ、カインが封印された後の情報も得られるはず
「…それならば、隠者を探すといい」
「隠者?…確か、世界創造の後にシズやレヴィアンと同様に産み出された?」
「それだ。奴の名は隠龍ヒヤクハーヴィー」
ワールドアナウンス
全プレイヤーに最古の五龍
海龍、地龍、天龍、隠龍、癒龍の名が共有されます
プレイヤーレオンのレベル上限が解放されました。上限300
全プレイヤーにEXダンジョン、海底ダンジョン、天城ダンジョンの位置情報を開示
挑戦資格・レベル100、ダンジョンへの自力到達
重要アナウンス
この世界に生きる全ての生命に告げる
七つの厄災と七つの大罪の謎が解明された
正しい情報を共有します
七つの大罪
暴虐天童・サムライプライド(傲慢)
痴情解体・切り裂きジャック(嫉妬)
怠惰蔓延・スロースラット(怠惰)
全知色欲・ラストデーモン(色欲)
憤怒焔環・ラストヒューマ(憤怒)
強欲玄魔・グリードトータス(強欲)
暴食雑食・グラトニースライム(暴食)
七つの厄災
破天大蛇・エンヴィーヒドラ(真名・ストリボグヒドラー)破壊や風の意味を持つ堕ちた神
地裂震動・アヴァリアトータス(真名・タロマティトータ)大地母神を嫌い、大地母神を殺す魔王
人斬人災・ジャック(真名・リーパーTheランタン)人の愛を羨み妬み、囚われた世を彷徨う悪魔
海闢再生・リヴァイアサン(真名・ストロマトラ)不純な世を更生する為世界を海に沈める
超越細動・グラトニー(真名・ウィンダグラー)
あらゆる状況に応じて進化し続ける生態系の頂点
生命否定・???
生命の可能性を否定する獣
最終試練・ラストクエスト(真名アンリマユ)
人が打ち勝つべき最後の敵 人種にしか倒すことは出来ない




