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異世界戦争、界渡り〜渡る世界は馬鹿ばかり?〜  作者: 鯉狐
2章 異世界・代理戦争編(仮)
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第55話 神の名と祝詞そして進化と休息

「我等が力、未完なれど頂きに通ずる」

「水帝抜刀・其れは全てを写す(タケミナカタ)


水帝抜刀・其れは全てを写す

透き通る程のそれは、全てを見透かし全てを写す。レオンはこれを凝縮させ、刃に写すことでその斬れ味を底上げしている。

だが、今回はその水を刃では無く、プレイヤー達の足元に展開させた。


「我が神の名を冠する大技、とくとご覧あれ」


レオンがニヤリと笑う。


「それがなんだお前はよくてもほかのこうげきはムダだ」


防御の姿勢も取らず、その身を無造作に曝け出す。

その行為、なんと愚かな。


「やれ」


その言葉を合図に、プレイヤーの攻撃が次々とヴァルファレに向かう。


「そうだ、お前にいいことを教えよう。この技はな、この水面に写る全てのモノを強化するんだ。俺の使う技の領域まで」


言い終わると同時。次々にヴァルファレへ攻撃が命中する。


余裕で立っていたヴァルファレは、想像以上のダメージに徐々に後退していく。


「なぜだぁぁぁぁぁぁぁぁ」


叫びながら避けようとするが


「結界・重」


マイの重力結界によってその場に押さえつけられる。


「いつまでも自分が優位だと勘違いしているお前はとても愚かだったよ」


ヴァルファレの四方を囲むようにプレイヤーが展開し、絶え間なく攻撃を当てていく。マイの結界と相まって、ヴァルファレはその場から身動きが取れ無くなる。


「さぁ、終わらせよう」


その言葉と共に2箇所から魔力が迸る。


天つ祝詞の(あまつのりとの)太祝詞言を宣る(ふとのりとごとをのる)

「我が身風と成りて、刃を持たず」


「巫女として、神主としてこの祝詞を捧ぐ」

「我が身風刃と成れば、斬れぬもの無し」


大祓(おおはらい)弓の音(ゆみのね)

「風帝抜刀・其れは全てを識る(スサノオ)


ヴァルファレの背後に輝く浄化の光。それは、巨大な弓矢を形取り、放たれた矢はヴァルファレに目に見えた変化を与え

全てを斬り裂く風は、無数の細かな傷を付け、その最後にヴァルファレの巨大な首を斬り落とす。


「まぁでも」


一瞬でMPを回復。もう1つの大技を行使する。


「我が怒り、天をも焦がす」

「滾る想いは、地を飛び立つ」


地の底で燻る怒りは、黒と紫の焔を生み出す。


「地帝抜刀・怒りはソコで燻る(イザナミ)


その焔は、まるで粘液のように滴り、地面を溶かす。


「あの四首と同じなら、核があるんだろ?」


脇に抱え込むように構え、振り抜く。


「もう捉えたから、どうということはないが」


首から上と下で分断され、更に縦に両断。4分割されたヴァルファレは、何も出来ずその身をポリゴンに変え、消えていった。


シークレットボス

四天魔ヴァルファレの討伐を確認。


参加プレイヤーのレベルを5上昇

非参加プレイヤーのレベルを2上昇


参加プレイヤーにBP.SPを共に15付与


四天魔ヴァルファレ討伐に伴い、地下都市付近の魔門の発生頻度が徐々に減ります。

地上都市付近の魔門に変化はありません。


四天魔(してんま)残り3体


1部ボスモンスターの情報が公開されます。


三魔狼

暁光の白狼(ぎょうこうのはくろう)(あかつき)

黄昏の黒狼(たそがれのこくろう)(おぼろ)

白夜の神狼(びゃくやのしんろう)耀(ひかり)


三魔龍

狂魔龍(きょうまりゅう)ベヒモス

暴君(ぼうくん)ディアボロス

怨嗟の咆哮(えんさのほうこう)ヴリトラ



プレイヤー名レオン

Lv84→Lv92

獲得SP24.BP24

所持SP44.BP68


プレイヤー名レオン

条件を達成した為、一部スキルが自動進化します。尚、このアナウンスは該当プレイヤー以外に通知されません。そして、条件も一切の公開をしません。


鑑定、看破、感知

条件達成により統合

新スキル.真瞳(まことのひとみ)を獲得

スキル統合に伴いスキルLvが最大になりました


偽装、隠蔽

条件達成により統合

新スキル.偽瞳(いつわりのひとみ)を獲得

スキル統合に伴いスキルLvが最大になりました


刀術、抜刀術が再統合、スキル進化します

新スキル.刀神を獲得

スキル進化に伴いスキルLvが変化します

刀神Lv- このスキルはレベルの変動がありません


刀神獲得に伴い格闘術を強制進化

新スキル.闘神を獲得

スキル進化に伴いスキルLvが変化します

闘神Lv- このスキルはレベルの変動がありません


刀神、闘神獲得に伴い全属性魔法スキルが統合されます

更に、魔術式、精霊魔法が統合されます


ERROR 魔法陣スキルが未獲得の為強制的に獲得

新スキル.魔法陣を獲得 統合

新スキル.賢神を獲得

スキル統合に伴いスキルLvが変化します

賢神Lv- このスキルはレベルの変動がありません


回避、反撃、反射を統合

新スキル.見切りを 獲得

刀神、見切り、特殊抜刀術のスキルを確認

新スキル.簡易抜刀領域を獲得

このスキルはレベルの変動がありません


レベル上昇に伴い種族制限が緩和されます

第八鎖

これに伴い、血霧化を解放します


制限緩和に伴い、プレイヤーレオンに吸血鬼族の伝承、歴史が公開されます。



「これまた凄い量だな」


圧倒的な通知量に引き笑いが出る。


「とりあえず、これは共有しない方がいいな」


情報の秘匿を密かに決める。



「四天魔と三魔狼に三魔龍か…」

「まだ七厄災も残ってるのにな」

「大物が沢山でいいじゃないか」

「まぁでも、厄災は後2体、四天魔は3体だろ?」

「そうだとしても、こっから先増えないとも限らないしな」


メタ読みするなら、四天魔って言うくらいだから、魔王的な奴もおるやろ。


「んじゃ、ホームに戻るぞ。その後一旦ログアウトして、身体動かしてからレベリングだな」

「参加メンバーはどうなってる?」

「俺とカイドウ、ベルリンと風音、レオンだな確定は」

「アミューはどうするの?」

「…私は…や、ります」

「教師陣それでいいのか?」


この後の話をしながらホームへ転移。


レオン、ミオ、カクラ、マイは一旦ログアウトする。

他にも今日はもう寝る人達は次々ログアウトしていき、残ったのはシェン、カイドウ、ベルリン、風音、アミュー、リックのクラマス組とレオンのクラスメイト数人。


「レオン達が戻ってくるまでにパーティー決めとくか?」

「いや、もういっその事レイドで狩りとか?」

「確かに人数多いもんな」

「1…15人か」

「5×3か?」

「クラマス組で1パーティー、レオンとこにリックで1パーティー、クヌギとこで1パーティーだな」


バランスのいいクラマスチーム。

リックの胃が心配なレオンチーム。

玲奈以外前衛ばかりのクヌギチーム。



「クヌギ、スキル育ってる?」

「最近レオンに影響されて刀触ったりしたから、剣術の上がりが少し遅いかな」

「玲奈は?」

「私は、レオンのおかげで小太刀のスキルになって、二刀流もそこそこ育ってきたよ」

「マツカゼもレオンに教わったらどうだ?」

「斧の使い方を?」

「知ってそうじゃね?」



「アミューいいのか?」

「そうですよ。無理しなくても」

「何よ…仲間外れにするつもり?」

「そんなことはねぇけどよ」

「違いますよ。アミューは寂しがり屋でヤキモチ妬きなんです。カイドウがいないのがさみ」

「風音!余計なことを!」

「あ、そういや風音、凛はよかったのか?」

「あの子は今日残業させすぎたから、帰らせたわ。まぁ帰っても何かしらやってるでしょうけど」

「…なんなら、1人で狩りしてそうですよ」

「凛さんなら、うちの何人か連れて森へ行きましたで?女性で集まって楽しそうでしたわ」

「リックのとこ?あの子、暗殺者を極めるの?」


レオン達が戻るまでの30分。皆が集まって他愛無い話で盛り上がる。



「くぅーーー、身体いてぇ〜」

「結構な時間潜ってるからね」

「澪姉、洗面空いたよ」

「澪、待たせたな」

「あ、ありがとう。なるべく急ぐね」

「ゆっくりでいいぞー」

「なぁ玲音、レベルどうなった?」

「ん?今は92だな」

「お兄、制限は?」

「最初が10スタートで、70で9だから、90で7の3段階だな」

「使い勝手変わりそう?」

「ん〜?特に変わらなさそうだけど、戦術の幅は広がりそうだな」


レオン達も身体を動かしたり、長時間のゲームで肌が荒れないように保湿やら髪の毛の手入れ。

軽食を摘み、再度ログイン。

待っていたメンバーと合流する。


「おまたせ。狩場は決まった?」


パーティー分けは連絡があって知っているので、狩場がどうなったかを聞く。


「決めてなかったな」

「悩むの面倒だから、最近行った地下都市付近でいいんじゃない?」

「この人数だと狭くない?」

「えっとね、ここだけの情報だけど、入り組んでる道を行った先に、ダンジョンっぽいの見つけたんだよ。うちの子が」

「その情報はまだ風を識るの中だけ?」

「明日には同盟クラン内で公開する予定なんだけど」

「んじゃそこ。案内よろ」

「任せて。殲滅はレオンに任せても?」

「他がいいなら」


異議は出なかった為、ダンジョンまで最速で向かう。


レオンの索敵範囲の広さと殲滅速度が影響して、ダンジョンらしき場所に着いたのは、出発から1時間を少し過ぎた頃だった。


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