表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
異世界戦争、界渡り〜渡る世界は馬鹿ばかり?〜  作者: 鯉狐
2章 異世界・代理戦争編(仮)
18/111

第17話 信頼と旅立ち

2章の始まりみたいなもんです。



国内、某王国


「玲音、こっちの奴は終わったぞ」

「了解。周囲の警戒と目標の確保を」

「りょーかい」


大量の魔獣の死体の傍、ウルスと玲音が息を整えていた。


「それにしても、中々の数だったな」

「ムーの言ってた通り、グレゴが妨害の為に送り込んでるようだな」


アーメイア様を呼んでから数ヶ月、国内問わず世界各地で神器を集めている。最初の方は何事もなく集まっていたが、ここ最近では、各国からの妨害や多数の魔獣による妨害を受けていた。


「問題は無いし、戦闘訓練になるからいいんだけどな」

「一々面倒なんだよな」


その通りである。一回の捜索に、四人以上のメンバーを動員しなければ行けなくなり、効率は悪くなっている。


「そろそろ上がってくるか」


見つめる先、海から何が浮上する。


「あれを見て思ったこと」

「どうぞ」

「宇宙戦艦と機動戦士」

「わかる」


海の中から巨大な船、〇マトかガン〇ムだろ。ガン〇ムの方はホワイト〇ースとかそっちの方だけどさ。


「玲音様!ありました〜」


浮上した船の上、船首の方から手を振るのは


「ルビア!何があった?」


十二星座、魚座を司る者、人魚族元第二皇女ルビア。種族故に、海中での行動は彼女が最強。


「見つけたのは、神器龍宮城。武器というより、城塞型の神器でした」

「3つ目の城塞型か」


数ヶ月神器を集めていて判明した新事実。それが、城塞型という防御特化の神器の存在。

これは神も知らなかったことであり、人前に現れたことがなかった為、存在を知られていなかった。


「人の夢や妄想、御伽噺が形を得る。まるで都市伝説だな」

「玲音様、先程リジェルさんから連絡がありました。呪具を発見したと」

「そうか」


呪具:グレーゴルが齎したとされる、人を魔者へと変化させる武具。

これも、この数ヶ月に発見された物だ。


「相当ヤケになってるよな」

「まぁ実際、この星に直接手を出せなくなってるからな」


神器を集めるのと並行して、俺はムーと一緒にある結界を編み出した。


「惑星結界・神喰らう者」

「よくそんなの創ったな」

「代償に一ヶ月目を覚ましませんでしたけどね」


龍種召喚、結界術、時空の加護、封護の加護、統括の加護の複合結界。

世界各地に時空を繋ぎ止める杭を打ち込む。総数365本。その杭を通じて、地球の核に結界術の元となる術式を刻印。それを、封じ守護、統括によって制御する。龍種召喚によって呼び出された龍を惑星の守護獣とし、神の力に反応して打ち消す。神本体では干渉出来ず、眷獣も龍に喰われる為、更にその下の魔獣や人が触れることによって発揮される呪具を送り込むことしかできなくなっている。


「一度、侵攻されたからこその対策だよ」


アーメイア様を呼んでから二ヶ月後、グレーゴルの分体が侵攻してきた。

退けることに成功したものの、アーサー、軍師、英雄、記録保持者の所属する国と日本以外の国は、自由意志を簒奪され、残った国へ戦争をしかけている。残った数少ない国民は、海に囲まれていて、防衛ラインを構築しやすい日本へと集まっていた。


「あと必要な神器ってあるか?」

「俺の方は特に。そもそもの話、斧系の神器って少ないんだよ。ケラウノスが手に入っただけで十分」

「私の方も、これといった神器はありません。聖艘ノアの武装が強化されただけで十分です」

「そうか・・・。なら、そろそろ動き始めるか」


俺自身が必要な神器も集まった。大罪の集まりはよくないが、そこはおいおいでいい。


「ルビア、向こうに連絡だ。全員集合ってな」


日本列島、本州上空に浮遊する島。天山。俺たちの帰るべき場所。レシスト連合国。日本連合から改名され、抗う者達が集ったことから命名された。



天山の側面、ハッチが開き、信号灯が灯される。


「聖艘ノアが戻ってきたぞ!格納班!」

「整備班!道具用意しろ!」

「反対からエルニエルトも来たぞ!」

「調理班、食事の用意を!」


島内は騒がしくなる。神器といえど、整備は必要。だから、整備班が慌ただしく動く。

エルニエルトは、神の依代なため、供物として食事が用意される。


「リオン!」

「こちらに」


呼びかければ、すぐさま反応がある。


「主要メンバー全員を会議室に」

「かしこまりました」


主要メンバー、アーサー、軍師、英雄、記録保持者、九條家当主、陸堂家当主、久遠家当主、澪、神楽、舞、颯、尚也、ウルス、ルビア、アリア、クレハ、シェグナ、アイヴィア、リジェル、リオン、俺も含めて21名が揃う。


「俺達の神器収集がある程度終わった。だから、次の段階に以降しようと思う」

「次?」

「颯、アリア、アイヴィア、リジェル、シェグナを司令塔にこの星に残ってもらう」

「この星に残る?」

「この星の防衛が目的だ。一応結界も用意し、この国に防衛ラインを構築した。だが、万が一を考慮した結果だ」

「その人選は」

「最強の一角シェグナと防衛に関しては最強格のアリア、攻守に優れたアイヴィア、敵の戦力を奪い味方の損害を減らすリジェル。負傷しても颯がいれば完全回復だ。防衛戦力には十分だろ?」


海にはアリアの罠。上陸できたとしても、シェグナとアイヴィアが対処する。それに、ダメージさえ入っていれば、アーサー達でも対処可能。人間が攻めてきたとしても、リジェルが精神操作で乗っ取れば、敵同士で相打ちにできる。颯の回復の回復能力は並ぶもの無し。それに、水瓶座の力は水辺でこそ輝く。


「なるほど。他のメンバーは何をするんだ?」

「アーサー達はシェグナ達と一緒にこの星に残って防衛。天照様と連絡は取れるようにしてあるから、星を完全に取り戻したら復興作業に」

「気の遠くなる話だな」

「俺達の代で終わるか?」

「最悪、復興は次の世代に託すさ」


乗り気なようだ。大丈夫。彼等も成長した。レシスト連合国の守護天王の一角なんだから。


「この星を出ていくメンバーだが、澪、神楽、舞は俺と一緒に。尚也、ウルス、ルビア、クレハが一緒に行動する」

「その人選は」

「行動しやすいでしょ?」

「それだけ?」

「もちろん」


色々な組み合わせを試していたが、やはりこれが一番なのだ。昔からの付き合いがあるからな。


「了解。それで、どの星に行けばいいの?」

「それは」

「ボクが説明するのです!」


玲音の後ろから、元気な声を響かせ登場したのは


「むー、頼むから大人しくしててくれ」

「何故ですか!ボクに関わりのある事だから出てきたのですよ!」

「あーわかったわかった。なら説明してくれ」

「はいです!」


この子の正体は、概念を司る主神ムーア・ベル・アーメイア。今まで会った時は大人の姿だったはずなのだが、

今の外見年齢は10歳。実年齢は不明。白金(プラチナブロンド)のロングストレートヘアーにお手製のワンピース(フリルやレース付)。宙に浮いているため、靴は履いていないがソックスだけは履いている。瞳は左と右で色が違い、見る人によっても変わる。玲音が見ると透き通るような碧と全てを見通す綺麗な朱の色をしている。

好物はプリン。食事は不要としているが、玲音と共に生活するうちに、その楽しみを覚えた。

玲音のことが好きな為、お風呂に一緒に入ったり、一緒の布団で寝ようとする。

澪はムーを自分の娘の様に接している。時々、ムーを挟んで川の字で寝ることもある。

こうなった原因は、今回の話に関わりがあり、加護の影響があったりするが、気にしたら負けだ。



「というわけなので、尚也お兄ちゃん達には、ボクの妹の星に行って欲しいです」

「りょーかい。移動手段と案内役は?」

「確保してあります!妹直々に来てくれるそうなので!」

「俺の方は?」

「父さんの案内はボクです」

「まぁそうだよな」


むーのやつ、俺の事を父さんと呼び、澪の事を母さんと呼ぶ。尚也達にはお兄ちゃんやお姉ちゃん呼びなのに。

父親になったつもりはないんだけどなぁ。


「明後日には出発する。用意をしておけよ」

「「了解!」」

「よし、解散!」


ぞろぞろと会議室を出ていく。

この星に残るメンバーは、早速打ち合わせをするようだ。

尚也の方も、妹が来てるらしく、挨拶を兼ねて行先の予習をするらしい。

俺達の方は、


「俺は墓参りかな。神楽姉さんと舞はどうする?」

「こっちはこっちの親の墓参りに行ってくるよ。場所は把握してるから」

「お兄は気にしなくていいのです!」

「私も家族に挨拶してくるから」

「了解。気をつけてな」


神楽姉さんと舞は距離があるらしく、すぐ出発した。

澪も、家族との時間を多く取りたいと言って、家族の元へと。


「俺も行くか」


必要最低限の荷物だけ用意して外へ出る。


「渡り鏡」


瞳を閉じて、行き先を描く。


そこは深い森の奥。日本とは時差がある為、今は陽が差し込む。

認識阻害の結界がある為、魔獣も人も寄り付かない。


「お、玲音じゃねぇか」

「ほんとだ。坊ちゃんが来たぞー」

「坊ちゃーん」


結界内に踏み込めば、すぐさま村人に見つかる。


「坊ちゃんはやめてくれ。父さんと母さんの仕事仲間にそう呼ばれるのは、なんかむず痒い」


彼らは、父さんと母さんと一緒に仕事をしていた人達。二人の出会いの地にある墓を守るために、ここに移り住んでいる。


「今日はさ、前から言ってたことを進めるから、別れの挨拶に」

「そうかぁ。他の星に行くんだっけ?」

「そ。帰って来れるには帰って来れるんだけどね。どれくらい先になるか分からないから」


ここにいる人達は、全員が40後半から60代。俺と会うのはこれが最後かもしれない。それに


「子を残したりはしないのか?」

「・・・。子供に、こんな辺境での暮らしをさせたくないから」


自給自足。娯楽もほとんどなく、外との関わりも無い。そんな場所に、自分の子を住ませるのは気が引けるのだろう。


「まぁこの土地は、人がいなくても維持できるからな」


認識阻害結界ともう一つ、劣化遅延結界。土地そのものとその地にある物の劣化速度を極端に遅くするものだ。それがあれば、人手はほとんど要らない。


「せめて、俺たちが生きてる間は、自分たちの手で綺麗にするさ」

「そうか。なら頼むよ」


彼らに挨拶をして土産を渡し、父さんと母さんの墓へと向かう。


村から少し離れた、陽当たりが一番良い場所。花が咲き誇り、動物達が昼寝をしている。


「父さん、母さん、久しぶり。元気してる?俺は元気だよ。ちょっと報告があってさ、俺、この星を離れるんだ。どれくらいか分からないけど、長い間。いつ帰って来れるか分からなくてさ、もう戻って来れないかもしれない。だから、その前に挨拶しとこうって」


墓の前にシートを引き、座ってお酒を備えながら、ぽつりぽつりと言葉を零す。


長い間話していたのだろう。周りにはいつの間にか動物達が集まっていて。玲音と墓を囲んでいる。


「そうだ、大事なこと忘れてた。俺と澪の子じゃないんだけど、娘ができたんだ。元気が良くて、可愛くて、少し元気過ぎるけど、いい子なんだ。色々と大変な思いをしてた子でさ・・・。幸せにしてあげたいって・・・。父さんと母さんも、神楽姉さんと舞を預かった時は、こんな思いを持ったのかな?俺、父親ってのがわかんないけど・・・父さんがしてくれたように、しっかりとあの子に向き合うよ」


立ち上がり、神器を腰に携え


「だから見ててください。息子のカッコいい姿を」


お辞儀をする。


「いってきます!」


振り返り、進もうとすれば、風が吹き抜け、花が舞い散り、動物達が踊りだす。そして、「いってらっしゃい」玲音の耳にそんな声が届く。




出発当日


「必要な神器は持ったか?」

「うん」

「問題ない」

「お兄は心配性」

「まぁまぁ」


今は、天山内部の神殿に集まっている。使わない神器は普段ここにしまってあるから。


「まぁ、俺達の方はむーに持たせればいいからな」

「むーちゃん、お願いね」

「任せて欲しいのです!」


むーの能力に、無限収納というのがある。読んで字のごとくの力な為、説明は省く。それのお陰で、俺達は神器をむーに持ってもらう。


「さて、準備も出来たことだし、行くか!」


尚也達は、少し先に出発した。また会う約束をして。


「颯、アリア、シェグナ、アイヴィア、リジェル、頼んだ」

「はい」

「任せて、ください」

「安心して行ってこい」

「帰ったら料理作ってくださいね」

「待ってる」


それぞれが言葉を返してくれる。

待ってる、か。


「そうだな。必ず帰ってくる」


俺の肩に乗るむーを中心に光が広がる。


「では行きますよ!目的の星へ、いざゆかん!」

「「いってきます!」」

「「いってらっしゃい!」」


神殿内が光に満たされ数秒後、目を開ければそこに、玲音達の姿はなかった。


「さぁアリアさん、罠の設置最終確認お願いしますね」

「任せて」

「シェグナさんとアイヴィアさんは戦闘訓練、リジェルさんは国民の精神状態確認お願いします」

「「了解」」

「りょーかい」

「さ、私達も頑張りましょう」


玲音達を見送り、颯達も自身の役目を果たすために動き始める。


彼等が帰ってくるこの星を、守らなければいけないのだから。


目的の星は!?〇〇の星です。

少し興味があったのでそういった話に挑戦してみました。

2章もよろしくお願いします。


ではまた次回

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ