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異世界戦争、界渡り〜渡る世界は馬鹿ばかり?〜  作者: 鯉狐
2章 異世界・代理戦争編(仮)
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第106話 特殊エネミーと双子そしてバグ技



『悲報』魔国についてPart4『レアエネミー』


16.スレ立て乙…


17.前のスレが2時間で吹き飛ぶのワロタ。敵の強さが笑えないけど


18.悲報っちゃ悲報なんだけど、エンカ率はまぁまぁいいのがまた…


21.特殊エネミーってかレアエネミー、名前が「鮮血の覇王セレスの虚像」「絶望の双子イータorシータ」「血に呑まれし魔王」「彷徨いし暴食の獣」「彷徨う死猫シド」「渡れぬ獣リジ」「血を求める凶刃」「朽ち果てる護神」でなんか重いんだよなぁ


23.イータorシータなのはなんで?双子ならどっちもいるんじゃないの?


26.それはな、イータちゃんかシータちゃんのどっちかしかいないからだよ


27.考察勢は、片方が死んだ未来の姿じゃないかって。どっちがどうなるかはランダム選出なんだろ


28.双子ちゃんだけじゃなくて、セレスさんの虚像以外なんか……詳細鑑定の説明が苦しすぎる


29.このエネミー全部未来に有り得る可能性なんだよな……あ、セレスさんの虚像は過去の奴だけど


34.苦しいのは設定だけじゃなくて、ドロップアイテムと戦闘もですけどね


37.それは言わないで…


38.魔導錬成武具のパーツ1-100、魔甲錬金武具のパーツ1-100、使役獣武具のパーツ1-100、オーダーメイド用紙の欠片1-50

一番ヤバイのがオーダーメイド。レオンの代表作の月影と同等かそれ以上が出てくる(レオン談)。ドロップ率も驚異の0.05%

ソシャゲもびっくりな出現率に加えて、このゲームに天井はありません。そして被ります


ちなみに、他のパーツは選択式らしくて、被る心配は無いらしい。後、アイテム取り引きは不可だけど、何人かで協力して集めて1個を作るとかありらしいぞ(レオン談)


39.レアエネミーの中でどいつが楽かって護神だよな。


40.楽ってか攻撃系のスキルがないから対処が簡単で討伐まで行きやすい…でも討伐の前にこっちのリソースが尽きるんだよなぁ


41.最初のレアエネミー出現日の統計だと護神以外討伐率0%で護神は解放者の面々が3回くらい討伐してたな


42.解放者と検証班が色々調べたのが公開されてたけどよ、双子の評価高くね?


鮮血の覇王…血と影を用いた遠近両方での戦闘。野良吸血鬼も参戦する可能性がある。無理

絶望の双子…恐らく特殊エネミー最強。レオン仮より強いの何?

血呑魔王…名前で察せたけど、血操術しか使ってこない。要は暴走レオン。強いけど弱い。でも無理

暴食の獣…レオンの使役獣のスライム。あの、攻撃に対する耐性幾つですか?無理

彷徨う死猫…体力は低いのに小さいし素早いしバックスタブで火力エグい。トップヤバイのより優しい

渡れぬ獣…攻撃しない限り敵対しない。デカイ、速い、強いけど他より優しい

血を求める凶刃……レオンの持つ刀、赤椿。レオンの精霊の力も混ざってるので、こいつも無理

朽ち果てる護神…護神刀、ミオさん達曰く守護に特化しているので攻撃面は弱い。攻撃の通りが悪いが、スライムより攻撃は通る。てか現状唯一討伐できる


やばさ表

SS.双子

S.セレス、レオン

A.スライム

B.猫、獣

C.護神刀


43.双子ちゃん強すぎないか?暴走レオンより上なんかよ


44.今なんか本物レオンが絶望ちゃんと戦ってんだけど?しかも双子ちゃんも見学してるし、セレスさんは顔ひきつってんだけど????


45.ていうか、他のとこでもレオンの使役獣がif世界線の自分と戦ってるが?


46.ん?おいなんか双子ちゃんとセレスさん必死に走ってるけど、戦闘どうした?


48.単刀直入に逃げろ!



83.えーと?何が起きた?


84.誰か説明してくれよ


85.いや、誰もわかんねぇだろ。当事者ならともかく


87.離れたとこにいた奴は何か起きたのはわかったけど、見れてないからなあ


89.すまん。色々騒がせたみたいだな。状況の説明としては、双子の出自を明らかにする為に、敵状態の鑑定情報が欲しくてな。それで戦闘してて、なぁんか情報引き出せないかなって煽ったら、強くなっちゃって…絶対やばい攻撃してきそうだったから、無理矢理討伐しました。そして、無事に出自も判明し、ドロップ品も出た。後でオークションに流すわ


92.レオンからの報告だなってのはわかんだけどよ、今オークションにパーツ出てるからな。

だけどよ、色々説明端折ってるよな?説明できない何かがあったな?





「レオン、ほんとにやるの?」

「んまぁなんかヒントが見つかれば程度な」

「イータとシータ、吸血鬼じゃない?」

「いや?ちゃんと吸血鬼なんだけど、すこーし雰囲気が違うんだよ。俺とは別方向で特殊なんだよなぁ」

「そんなことよりほら、見えたわよ」


魔国内のダンジョンをレオン、セレス、イータとシータで歩いているのは、イータとシータの情報を鑑定で見る為。味方としての表記は既に確認しており、特に出自に関わるものはなかった。


「んじゃま、とりま鑑定して」


一般的な情報は一緒。この状態になった説明も、事前に確認した通り。

あとは…真瞳。


鑑定の上位スキルを発動し、更に深くまで探る。


絶望の双子イータorシータ


彼女達は吸血鬼にあって吸血鬼にあらず。彼女達の正体、その本質は龍。

秘匿されし歪まされた禁忌の龍、人造龍王ヴラドイグジスタの精霊体。


「おい待てや。そんな龍の話知らねぇぞ。いや待て待て待て!どの種族がそんな危ない実験を!?」


そうして思い当たる。つい先日、各国からの了承を得て断罪した種族のことを。


「…セレス、双子はいつ拾ったんだ?」

「え?急に何を……確か、色々な種族に救援を要請されてた頃…第二次侵攻の少し前ね」

「場所は?」

「え?それは覚えてないけど…なんだか遺跡みたいな場所な気が」

「……その頃、吸血鬼に戦死者はいたか?」

「なんでそんなことを聞くのよ。まぁ…居たわね」

「そうか…これ、二人の詳細だ」


見たものを記載した紙をセレスに渡し、敵に近づく


「行くぞ半端者」


いつものバフを展開。血を一滴近くの瓦礫に垂らす。


「ぶっ飛べ」


レオンの成長と共に血操術も成長していた。

今やった事は念動に近い。レオンの血が付着した箇所を中心に一定範囲内のものを支配する。そして、敵目掛けて打ち出した。

血操術派生アーツ血の支配


「双子の戦闘の基本は一撃離脱戦法。暗殺者タイプにとってこの瓦礫は、有利になるから利用しようとするよな?」


この瓦礫の目的は、双子が瓦礫に紛れる瞬間を作り出したかっただけ。


「爆血剣山」


僅か一滴からでも大量の剣を生成できるのが最大の特徴。ただし、量の釣り合いが取れていない場合、万弁循華での再利用もできない。使い切りの血になる。


ファーストヒット確認


「剣群、剣の墓標、墓地への血導」


剣の墓標…レオンが持つ剣に属する武器のコピーを顕現させる。これによって顕現した武器が破壊された場合、元になった武器も破壊される。

墓地への血導…クリティカルヒット時、追撃としてクリティカルダメージの一割を与える。


レオンの周囲に浮遊する12の剣


「剣王、剣神、剣霊、剣獣」


レオンの持つ剣豪スキルから派生し、進化、昇華、転化したスキル達がこの4つ。


一つのスキルで複数の剣を操る存在を具現化する、召喚系のスキル。


「剣の聖域、剣の神域、剣の霊界」


更に専用の強化アーツ。

剣群から霊界までのスキル、アーツを発動した状態、その領域を絶界・剣の墓守とレオンはショートカット登録した。


「来いよ。力の使い方を間違えたお前に引導を渡してやる」


死角から急に現れた敵を、視界に収めることもなく、手に持つ刀で受け流す。

受け流され、姿勢がほんの僅か崩れた隙を、4本の剣が見逃さず襲いかかり、逃げ道を塞ぐように残りの8本が待機する。


「ただの暗殺の技術だけでどうにかなると思うなよ」


距離を取ろうとするが、剣に纏わりつかれて思うように動けない。そこへダメ押しの心月。


左肩から先を切断した一撃に、流石の双子も全力で距離を取り回復に専念する。


「…吸血鬼の力も使わず、その身の内に秘めた力すら見て見ぬふりで。何が護れる気でいた?自分自身と向き合うことの出来ない奴に何が出来る?」


双子の様子が変化した。


マナを集めているようだ。しかし、その量が尋常ではない。


「……ねぇ、レオン。言い過ぎたんじゃない?」

「んー言い過ぎたってより、吹っ切れたくさくない?」

「レオン様、それよりまずい」

「イータの言う通り。私達は退避する」


そう言ってイータとシータは揃って退避していく。

うん、まぁ、あの感じ耐えれないだろうしね。


「セレスも一応退いて。散ってる配下に指示出しといて」

「りょーかい。レオンは?」

「俺?俺は…アレを正面から打ち破ってみようかなって」

「極で?」

「それ以外」

「ま、頑張りなさい」


高まり続けるマナの濃度に流石のセレスも退避を優先。


「んじゃま、斬るか」


墓地への血導だけ残し、剣の墓守を解除。


「抜刀・絶海、抜刀・絶空、抜刀・絶地」


特殊抜刀術派生アーツ抜刀絶技。週に1度限りの強化アーツだ。

抜刀絶技は、3度発動して最高倍率の強化を齎す。1度目で1.2倍、2度目で1.5倍、そして3度目2.5倍

ダメージの算出方法は{(STR+INT)÷2}-{(VIT+RES)÷2}

そしてこの強化アーツは、ダメージ算出が終わった後の数値に倍率を掛けるイカれアーツ。


「アカバネ、第一シャープエッジ、第十赤羽根」


アカバネの第十位階赤羽根

刃の軌跡に朱の羽根が舞い散る。これまでに斬った相手の数×0.1%のダメージボーナス

というこれまた壊れアーツ。

テキストに表記されないが、ダメージボーナスは最大で1000%


武器本体への影響、負荷が強すぎて使用を躊躇うレベルの超強化精霊魔法。



「これまでにない、自分だけの奥義」


絶望の双子に挑んでいる理由は、双子の情報が欲しかったのもそうだが、未知なる強敵に挑み、自身の更なる向上を望んだがゆえ。


一点集中桜華八突、心月、抜刀極至、開眼・箱庭の瞳、一心同体・刀

レオンが持つ奥義と呼べる技。

桜華八突と心月以外は、ゲームの世界で習得した技術。既に外の世界でも使用することは出来るが、自身の力だけで得たかと言われると疑問が残る。


「これも強化が必要とはいえ、あくまで外と内との差を縮める為。未完成の技をこちらで完成させる為に強化は使わせてもらう」


技を成功させるのにどれだけの力が必要かを測るのに、この世界は丁度いい。


「これは心月に原理が近い技」


心月は斬ったという結果を押し付ける技。

刀を持ち、相手に攻撃し、当てる、その工程を超越して、攻撃を当たったことにする。

超越抜刀・心月。この世界で名前が付くならこうだろうか。


「超越抜刀」


マナが両脚と両眼、腕と手、刀身を集中的に覆う。


絶望の双子が溢れんばかりのマナ。逆にレオンはマナが凝縮されていくよう。


「無尽の刄道・繚乱!」


瞬間


レオンの姿が霞む


時間にして僅か数秒


はっきりとレオンの姿が見えるようになると、刀は振り抜かれ、バフは効果を失っており、ほんの僅かな時間に攻撃が行われたことを示す。


そして、行き場の失った莫大なマナが、その本来の用途に呼応するように収縮。放出される。


「山海破断天狼爪牙!」


街の方向に向かう、その奔流だけを断ち切る。


奥の方へ引っ張ってきてあるので、プレイヤーや街への被害はないだろうけど、この国の王として不安要素は取り除くべきだろう。


山海破断天狼爪牙の使用用途は単純明快。デカイ敵を斬る為

海底ダンジョンへの道を拓く為に海を割った時、ミドガルズオルムを倒す為

今回は巨大なマナの爆風を収める為


「うっし!」


周囲の地面は広い範囲で抉れ、木々は吹き飛んで禿げている。

しかし、レオンのいた方向、レオンの背後から先に被害は及んでおらず、爆心地から360のうち、90分はレオンが守った。


そうして武器を納刀すれば、視界の端にログが流れ、戦闘の終了。即ち絶望の双子の討伐を示していた。


「帰って赤椿の修理をおやっさんに頼まなあかんか」


鞘から刀を抜き、ゲーム内表現でしかできない、鋒から刀身全てが罅割れているのを確認する。


精霊自身にも負担が大きかったのか、アカバネからの反応も無い。


「アトラルカ、マナの循環を頼む。俺を含めてこの辺一帯」

「了解だ」

「…おまえなんか、言葉がやわらくなったな」

「まぁ主と契約して現代の知識を知る機会が増えたからだろうな。他の精霊達も少しずつ影響を受けているぞ。例に漏れず主の配下全員な」


契約精霊のアトラルカ、テンライ、アカバネ

使役獣のトニー、シド、リジ

配下の吸血鬼達


現代、ゲームの世界では無く、外の世界の知識を何かを経由して知っている途中なのだろう。


「まぁいいや。終わったら声掛けてくれ。少し状況説明の報告しとかないとだ」


その場に座り込み周囲を百鬼で固め、レオンは掲示板を眺めながら、事の経緯を説明しようと打ち込み始める。

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