表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。

学習能力

作者: MANA

前回の続き。


「健康犬訓練所です」


「警察本部の○○○警部です。所長と話せますか?」


「お待ちください」


「所長です」


「警察本部の○○○刑事です」


「いつもご苦労様です」


「ちょっと教えてほしいのですが、スズメに学習能力はありますか?」


「あります。餌付けを繰り返すと顔を覚えます」


「わかりました。あと、スズメの行動範囲はどのくらいですか?」


「半径約1km です。もしかして、大統領の件ですか?


あのスズメ・・気になるかと言われると、そうです。誰にも話してませんが」


「これからも内密でお願いします。どうもいろいろありがとうございます」


「どういたしまして。真相がわかるように祈っております」


警部は次に本部の医官に電話した。


「何かの毒物に対する解毒剤を合成して、それを動物に与えるとどうなるのでしょうか?


餌に混ぜるとかして」


「その毒物が効かなくなりますが、解毒剤がその動物の体の中に残っている間に限られます。


もしかして、大統領の件ですか?あのスズメ・・ただの鳥なら何もないと思いますが」


「この電話については内密でお願いします」


「了解。ご質問はいつでもかまいません。何かあったら連絡してください」


「わかりました。ありがとうございます」


国際刑事警察機構本部でも、大統領の件が話されていた。


「あの人は元オリンピック選手で、官邸で毎日鍛えていたそうじゃないか。バーベルをあげるとかして」


「今回の件は信じられない」


「本当に『急性心不全』だけなのか?」


「まさかとは思うが、毒殺?」


「そのへんがまったく報道されていない」


「3つの国の沼で魚が浮いた事件とは無関係かな?」


「日本だけでも解析できるといいんだが」


「あの国でも無理なら、できる国があるか?」


さて、くだんの若い刑事。


また官邸に電話した。


「大統領ですが、ひげはどうやって剃っていましたか?カミソリかシェーバーか。調べて教えていただけますか?」


数分後に返信が。


「両方を併用してました。あまり時間がないときはシェーバーで。


何か重要な行事がある日は、朝にカミソリで入念に剃っていました」


「わかりました。ありがとうございます」


刑事は再び医官に電話した。





評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ