―前編―
地獄のような空間を抜けた先は、真っ暗な空間だった。
もう絶対にあんな場所に戻らないぞ。
色々あったおかげで偶然、魔力の球というものが使えるようになったけど。
しかし、本当に暗くて何も見えないなぁ。
歩いても音があまり反響がしないから、ここが広い場所だという事は分かった。
「おーーい!」
少しして、自分の声が返ってくる。
やっぱりここは広い場所だな。
「……やっと来よったか」
突然の声にビクッとする。
こんな暗闇の中で誰もいない場所で声が聞こえたらびっくりもするだろう。
本当に心臓に悪い。
「誰かいるんですか? 何も見えないんですけど」
すると少し奥のほうから声が返ってきた。
「何を言っておる。こちらからは全て見えておるぞ」
じっと目をこらしても、黒く霧がかっているような感じで何も見えない……。
俺がおかしいのか。目を凝らしても、何も見えない。
「えっと……本当に何も見えないんだけど」
「むっ? そんなはずは……ん? 小僧よ、貴様その目をどこで手に入れた」
「どこで、と言われても生まれた時からとしか」
この声の人は何を言ってるんだ。目はどう考えて標準装備だよね?
「どういう事だ」とか、「何でそうなった」とかブツブツ聞こえてくる。
ええっと、大丈夫だよな? 引き返したほうがいいのか?
いや、ダメだダメだ。ここから戻ったとしても碌な目に合わない気がする。
「まあよい。ほれ、これで見えよう?」
黒い霧で遮られていた視界が晴れていった。
あの霧が何だったのか考える前に、目の前に真っ白な台座が現れた。
簡素な作りで模様も飾り気もない台座だけど、何かを捧げていたかのような厳かな雰囲気が感じられる。
その台座の上に突然、人を象ったような黒い人型が見えてきた。
この真っ黒い奴は、動くような素振りはない。
ただ、見るほどに黒くなっていくように見えて少し怖くなってきた。
「ほう……小僧よ。その目はどうしたんじゃ」
幼い声なのに威圧感を肌身に感じた。
目の前の黒い人型から声が聞こえてきている。
「目って普通の目だと思うけど、それより真っ黒だけど大丈夫? あと小僧じゃないからね」
俺は見ての通りの中肉中背で、平凡なおっさんである。
年齢も四十歳だからおっさんと言われても仕方ないし慣れた。
ここに来る途中で青い汁が目にかかった事はあった。
その時に色が付いていたのかな? 目をこすってみても何も手に付いてない。
「まあよい。とにかくその目で視過ぎるでない。普通に見るのじゃ」
普通に見ているだけなんだが、じっと見るなってことか?
普通に……普通に……。
黒い人型だったものが次第にはっきりと形が見えてくる。
人がいるな……小さいな。この姿とサイズ感はまさか……。
「見えたぞ! え、子供?」
それは赤い着物姿の小さな女の子だった。
小学生くらいの身長に愛嬌のある可愛らしい顔をしている。
輝く金色の髪は肩口で揃っていて、顔は幼く見えるのに大人っぽいような……何ともいえない違和感を感じた。女の子なんだけど、子供に見えて神々しい雰囲気を感じる。
だけど、俺はこんなに小さい子に小僧って呼ばれてたのか。
「こど……まあよい。よく生き延びた。まさか転移していようとは思いもよらなんだ」
「という事は、やっぱり異世界ってこと?」
「理解が早くてなによりじゃな。ここは小僧のいた世界とは別の世界よ」
何となくだけど、異世界だろうとは思っていた。
それが本当にそうだと分かると、それでも驚きがある。
しかも、転生じゃなくて転移って……話を聞いてる感じだと手違いって聞こえるんだけども……。
「まぁ、理解できるような出来事がありまして。それで、転移がどうのって何の話?」
「うっ……。そのだな。つまりアレだ。本当によく分からんのだ」
気まずそうな顔してるけど、本当に転移させられたのか。
適当なこと言うメリットもないだろうし、ここまでの道のりで色々納得できるような事はあった。
「俺のほうがよく分からないんだけど……。それと今更だけど、君は誰?」
最初に誰か聞くべきだったろうけど、転移だの言われたりしたら忘れるよね。
本当にどういう子なんだろうか。
「視れば分かろう? 我はこの世界の神なのじゃ。そうだの……転移させた本人ということで間違いない」
どこからか扇子を取り出して、愉快そうに仰いでいる。
滅茶苦茶に偉そうにのけ反って「はっはっは!」とか言ってる。
「ええ!! あなたが神様? だってこんなの小さいとか子供と同じですよ」
神と言われて、とっさに敬語になってしまった。
真偽はさておいても、普通じゃないのは確かだからだ。
……神、自分から普通は言わない。真面目に話しているのなら、近づきたくない人種の一人だと思うけど、頭のおかしい奴だろう。
普通なら笑って終わりのはずなんだけど……目の前の小さい子が神様の訳がないと否定できないでいる。不思議な感覚だ。
「小さかろうが我は神よ。この姿でないと話がまともにできぬ。聞けば、このような神のほうが話がしやすいと。どうじゃ、問題あるまい?」
「話しやすい……のはそうなんだけどねぇ……」
別に子供じゃなくてもいいだろうに。
神様が子供って、よくある設定というか漫画とかアニメでよく見るけど。
つまり、そういう吹き込みをした人がいるってことか。
その姿じゃない時は一体どんな姿か気になるけど、話ができないなら確かに今のほうがいい。
巨大な仁王像みたいな顔が凄みのある神様が、目の前にいたとしたら普通に萎縮して話せないし、チキンな俺は特に何もできない。
これは吹き込みした人、グッジョブと心の中で感謝しておくことにする。
必要以上に上から下までジロジロ見ている俺に、自称小さな神様はため息をつく。
「はぁ……まったく、すぐ人は見た目で判断しよるわ」
そりゃ、見た目で判断するだろう。
もっとこう威厳があって、齢を重ねた風貌だと思っていたんだけど。
人それぞれイメージって違うから何とも言えないかもしれないけど、少なくとも俺はそう思っていた。
見た目は小さいけど、目を凝らして視ると吸い込まれるような深い闇に恐ろしくなってしまう。もっと視ると神様に纏うオーラのようなものも見える。
下手に逆らわないほうがいいような……そんな感じがする。
「だとすると、本当に転移されたって事ですか?」
「本来なら、死の手前の魂を選別して転生するはずだったのじゃ。手違いなのか分からぬが、結果は小僧が対象となり転移となったようじゃの」
「えっと……元の世界に……」
「えー、何じゃ何じゃ? 帰りたい、とでも? そんな事を言う者はおらんのだが?」
「そりゃ、転生する人は本当に死ぬ手前だとすると、戻っても死ぬだけじゃないですか。俺は、一応生きていたんですが。死にたくはないです」
「ふむ。言われてみれば確かにの」
難しい顔をして、「そんなはずは…」とか「間違いなど…」などブツブツ何か言っている。間違ってこんな地獄のような場所に飛ばされたってこと?
冗談じゃないぞ、元の世界のほうが千倍マシだ。
「えっと、戻りたいんですけど……」
「は? ここにきて喜ぶ者はおれど、帰りたいと……そんな者はおらぬ……」
「だから、ここに……」
もしかして、とんでもない地雷を踏んでしまったのか。
「何じゃ、帰りたいと? どうあっても帰りたいと?」
「いや、でもですねぇ……」
「でも、も、案山子も、お菓子もあるか! 小僧、お主は言ったじゃろう。戻っても死ぬだけって! 死ぬ手前の魂の選別が正しいものだとしたら、どうなる? 小僧からは死にたくないと聞いたが? 言ったはずよな? 我は聞いた! ぜぇぇぇったいに言った! 我は聞いたもんね!」
急に口調がかわって、ジェスチャーしているんじゃないかってくらいの身振りで抗議してきた。俺が帰る事の何がそんなに気に障ったのだろうか。
今の悪かったの俺なの? 普通に戻りたいって言っただけなんだけどなぁ。
「た、確かに言いましたけど、何で急に駄々こねるんですか……」
戻ったら死ぬだけって自分で言っておいて何だけど、この神様の話した事は間違っていない。「死ぬ手前の魂」が対象とされるなら、戻った時に非常に危険な状態というのは変わらないという訳なんだよね。
それはきっと回避できないような事態なのだろうと推測できる。
戻った瞬間に死にはしないにしても……俺は死にたくない。
「まったく! いちいち我の言う事に口出ししよって! 戻ったら死ぬぞ? それでも良いと? 良いのか? 戻ればいずれ死ぬ事になるのじゃぞ?」
いちいち大きい身振りで、俺に指差ししてくる。
とにかく指差ししてくるから、この神様は確認が好きなのか忘れ物が多いのかどちらかなんだろう……というのは冗談で、結構怒らせてしまっている。
どう振る舞おうと一応は神様だし、怒らせたままってのはよろしくないよね。
「分かりました。死にたくはないので、ここのままでいいですよ」
「だから、死ぬと……。え? 戻らんでもよい?」
「いいですよ。やっぱり戻って死にたくないですからね」
「本当じゃな? やっぱり戻りたいとか聞かぬぞ? やっぱり戻ると言っても知らぬぞ?」
この神様、どれだけ確認すれば気が済むのだろうか。
やっぱり忘れ物が多いという冗談もあながち間違いではないのかも。
「え、ええ……。だから、もういいですよ」
「よし、分かったのじゃ! 鼻たれの小僧かと思いきや、少しは見どころがあるではないか!」
「戻るとかあり得ぬよな」とか呟いて勝手に納得して、うなずく神様。
リアクションしてないとすまないのだろうかというくらい身振り手振りが激しいけど、憎めないキャラだよな。絶対に芸人に向いていると思うよ……面と向かっては言えないけどね。
それにしても、どうして戻ると言っただけであんなに反対したんだろうか。
戻ったら死ぬのを止めたかったという事なら、すごくいい神様だよね。
視えていなければ、ただの駄々っ子でしかないけど、やっぱり神様だから言っておくべきだろうか。俺、この世界で生きていく自信がありません、と。
いや、しかし、そんなストレートに言うのもまずいかな。
もし、俺が神様だとして、自分のいる世界で生きられないとか言われたらショックだもんなぁ。
「どうしたのじゃ、小僧よ。さっきから小難しい顔しとるぞ」
よし、決めた。やっぱり言っておこう。
これでキレられても、他に道はないのが悲しい所だ。
「あの……ここって生きるのに厳しすぎないですか。何度も死にそうになって、怖くて普通に生きられるか心配で……」
「何を言うかと思えば……。竜や国を相手に喧嘩を売るような真似でもせねば普通に生きられるじゃろう」
「え? 竜とかいるんですか!」
「うむ、無論おるのじゃ! あ奴らには……いや、それは『ネタバレ』になるらしいからの。小僧が自分で確かめるがよい」
「おおおお! 凄い、凄いよ! ここには竜がいるんだ! 異世界らしくなってきたっ!!」
竜がいると聞いて気持ちが一段と盛り上がってきた。
空想の生き物がこの世界にはいると聞いたら、興奮もする。
空を飛んでいる竜とかもいるって事だよね。
「これ以上は自分で確認するがよい。小僧が戻りたいなどと、戯言のせいで話が進まなかったのじゃが」
「いや、だって……」
ギロッとものすごい目で睨まれたので、これ以上は留まった。
口は災いの元って言うけど、この神様だと不吉な予感しかしないよ。
「コホン! では本題に入るかの。本来、召喚して呼び寄せた者には、この世界で生き抜くためのスキルを授ける事になっておる」
「やった! これでまともに生きていける!」
「で、じゃ……問題は転移してしまった所にある。召喚した者は転生するために、魂の状態でこちらにくるのじゃが……小僧は何故か知らぬが転移してしまった。スキルは転生した魂に与えるものでな、生身の肉体を持つ場合は時間がかかるのじゃ」
「え、それって俺にスキルは……」
「今すぐに与えることはできぬ」
「だったら、いつになればスキルを貰えるのでしょうか?」
「この世界じゃと、一年後くらいかの?」
「ええええ!? い、一年後……」
もう目の前が真っ暗になるくらいのショックを受けた。
俺はここに来るまでの間に、死にそうな目に何回か遇って来た。
今でさえ生きているのが不思議なのに、スキルが無かったら生きていられるのだろうか……。
がっくりして、頭が上げられそうにない。
「そう落ち込むでない。そのままで死なれても心苦しいからの」
神様の手にポンと、例の黒い塊みたいのができた。
魔力の球と比べると全然密度が違う。比較とか話にならないほど濃い塊だ。
この塊からほとばしる波動だけを受けて立ちくらみしてしまうほどだ。
俺もできるんだけど、魔力の球で合ってるのかすら確信がないんだよね。
「あ、それってやっぱり魔力みたいなものですか」
「うむ。これは魔力よ……って、は? これが見えると? 冗談も大概にせい」
この黒いモノの正体は、やっぱり魔力だったのか。
魔法かそれに近い何かだと思ったんだけど、それですらなかったのか。
魔力か……基礎ってことだよなぁ。魔法じゃないのかぁ……。
「……ほれっ」
軽い掛け声で、神様がその魔力を投げてきた。
放物線を描いて飛んで来る球体を、危なげなく片手でキャッチする。
持っていてもしょうがないので、普通に投げ返すと神様は驚いた顔をして受け取った。
「偶然……よな? ほれっ!」
首をかしげながら、神様が投げ返して来るので俺もまた投げ返す。
「えっと、返しますね。ほいっ!」
「何ぞ! ほれっ!」
「ほいっ!」「むむ! ほれっ!」「ほいっ!」「ほれっ!」
何度か繰り返していると突然、神様が怒り出した。
「おい、小僧! 投げた魔力で遊ぶでない! 大体それ、普通は見えぬし、触れる事もできぬはずなのじゃぞ!」
「ええええ!? 受け取ったから投げ返しただけなんですけど……」
なんて理不尽なんだろう。投げ返しただけなのに怒られた。
魔力をキャッチボールするきっかけ作ったのはあなたです、神様。
「ええい、口答えするでない! 小僧が死ぬ死ぬとうるさいから、ほんっとーーーーーーーーーーに! 特別に! 詫びも兼ねて渡そうと思ったのじゃがのう?」
「うわああああ! ごめんなさい、すみません! さすが太っ腹な神様! こんなフナムシ以下、いやミジンコ以下の塵のような存在に、多大なるご慈悲を与えて下さるなんて、神様しかいません! もはや感謝の言葉しかありません! 神様ばんざーい! これから信心いたします!」
これで拗ねられて、貰えなくなるのも馬鹿らしいので必死に謝り倒して褒める。
何が貰えるのかと考えながら土下座していると、呆れたような目で俺を見ていた。
惨めなのは分かっている。
分かっているから、お願いだからそんな目で見ないで。
「……必死過ぎて哀れじゃぞ。まあ、よい。いずれにせよ、小僧にはこの世界との繋がりを得て魔力を扱えるようするのじゃ。要するに、我の魔力を通す」
「魔力を通すって何をするんですかね?」
「そのままでよい。それで、じゃ……魔力を通すための種類があってな。今から伝える四つの魔法のうち一つを選ぶがよい」
パンと神様が両手を叩くと、薄っすらと黒い霧が洞窟の中を満たした。
説明を受けたから分かる。
よく視れば魔力がこの辺り一面を、全体を覆っていた。
これから何が起こるか……嫌な予感をひしひしと感じている。
何も言わずにこのまま逃げようと思ったけど、何やらうまく動けない。
絶対この魔力のせいだ。これは絶対に良くない事が起こる気がする……。
「まず一つ。煉獄……その身を業火に包み込み、全てを浄化させる魔法じゃ。ちなみに、受けても死にはせぬ。残りも全て同じじゃ……身をもってじっくりと受けることができるように調整してあるのでな。これが本当に難しいのじゃぞ?」
笑いながらドヤ顔する神様に、俺の頬が自然と引きつる。
何言ってるんだ、この神様!
そんな魔法を受けたら塵芥も残さずに消滅する運命しかないよね!?
その大丈夫が一番信用できないんだよ!
大丈夫って言われて、血を抜くときに何回も失敗するアレですよ! 絶対に信用できないよ!
逃げようと身体を動かそうとしても、完全に辺り漂う魔力で固定されている。
そんな……魔力だけで身動きできなくなるのか。
やっぱり神様は伊達じゃないってことか。しかも、抑え込まれていて自分の魔力すら出すことができない。
だ、だめだ。これヤバいやつだ……。
「いや、ちょっとまっ……」
「で、じゃ! 次に二つ。万雷……轟音と共に雷が四肢を貫いたあと、全身を無数の雷で貫かれる魔法じゃ。逃げれば四肢から動かなくなり、絶望したところに慈悲もない雨あられの雷よ、これも死なぬからな」
「いやいや、し……」
「次! 三つ。氷瀑……これは至って単純じゃ。体内の魔力を起点に氷結化させるだけじゃ。ただし、この氷結化なんじゃがな、ジワジワ動けなくなった後に突然と爆発するように凍るのがポイントじゃ。内側から外へ串刺しになる感じと言えば分かるかの。これは実際に受ければ良く分かる」
「いやいやいや、そん……」
「最後! 四つ。業風……これは我の基準となるが、行いじゃの……善悪の数だけ、魔力と真空の刃がせめぎ合う暴風に巻き込まれる。これは善行も含まれるところがポイントじゃな。これも死なぬが、後で見つけるのに難儀しそうじゃのう」
「いやいやいやいや、どれも選べ……」
「ええ!? 全部受けてみたいじゃと!? しょうがない小僧じゃ! 仕方あるまい……本当に特別じゃぞ!」
「ちょ、ちがっ……」
「ならば受けるがよい! この世界との繋がりを!」
目の前の小さな神様から想像を超える魔力が集まってくる。
集まっていると感じた次の瞬間には、準備が整ったとばかりに俺に拳を向けてきた。
まてまてまて! とんでもないほど濃密とも言える魔力が拳に……圧縮されているのか? 小さな雷と一緒にバチバチと音までご丁寧に立てて、不吉を超える恐怖しかないぞ! おまけに顔がニヤ付いているんですけど!
「一つ! 煉獄!」
向けられた拳から人差し指が上がると、俺の身体が……全てが燃えていた。
時間にすると一瞬なんだと思う。
焼かれるというのはこういう感覚なんだろうか。
焼け爛れ、皮膚と肉が消えていく。
痛みすら感じることもなく、指先からスローモーションのようにボロボロに崩れていった。足も腕も無くなるまで意識があった。
これが……煉獄……業火に焼かれて浄化される……これ、が……。
神様の魔法によって俺は燃え尽きてしまった。
いい最終回だった!
神様の前では、おっさんはミジンコのようだ。
ヒロインはプロローグ後編の終盤から。